この記事をまとめると
■パシフィコ横浜にて「ジャパントラックショー2024」開催
子どもも楽しめる「乗れて」「触れる」コンテンツも多数! 2年に1度のトラック祭り「ジャパントラックショー」が開催
■国内外のさまざまなメーカーのトラックやアートトラックが展示された
■機材や運行管理システムなどといったシステムまわりのデモンストレーションも実施中だ
最新のトラックや機材が横浜に集結
パシフィコ横浜を会場に、5月9日木曜日から3日間の予定で開催されている「ジャパントラックショー2024」。初日から、多くの来場者が詰めかけている。その魅力はたくさんあるが、やっぱり目を引くのはトラックの実車だろう。
国内のトラックメーカー4社とスズキ、そしてボルボ・トラックといった名だたるブランドが、自慢の最新型トラックを展示している。加えて多くの関連企業による架装車両やアートトラックの展示、さらには最新の安全デバイスや運行管理システムなどをデモンストレーションしている。
これらの車両やさまざまな商品が一堂に会するというのは、モーターショーでもお目にかかれない圧巻の光景だ。
今回、展示車両のなかには「2024年問題」を意識して、トラックドライバーの労働環境改善や、物流の効率化を意識したものも多く見られる。キャリアカーでは、法律で制限が設けられている車両の全長/全幅/全高/総重量を目いっぱいに使い、多種多彩な車両をより多く搭載するといった工夫のされた大型車両にも注目だ。また、目新しいところでは、大型トラックやトラクターヘッドを搭載できるものや、農機・建機などが運べるタイプのものがある。
これらの車両には、短い時間で安全な積み下ろしができるように、IT技術を駆使したものなども。センサーによる安全装置・積載量を最大化するための軽量化・角度を緩やかにした踏み板や、わが国初の荷台スライドボディなど、最新の技術が数多く投入されているのだ。
普段見れないような機材たちも必見
輸送方法改善につながるとされる、パワートレインと荷台が分離する車両も多く展示している。従来からあるトレーラーはバリエーションが広がり、ダンプタイプ/冷凍バンボディ/低床トレーラー/サイロタンクなど、運ぶものによってさまざまな選択肢が用意されていた。
いま話題のスワップボディは、シャシーと荷台、支持脚を色わけするなどして、見学者に構造がわかりやすいようにしてある。また、スワップボディの後ろにトレーラーをつないだ「ダブル連結トラック」は、まるで列車のような長さがあり、見る者を圧倒する。
クレーン搭載トラックはユニックタイプなので、コンパクトにまとまった車両が多い。しかし、ブームを伸ばすとクレーン車並みの長さになり、天井に届きそうな展示車もある。
さらに1台で複数のゴンドラを持ち、1度に複数人で作業が行なえるという高所作業車も、作業の効率化といった面から要注目といえよう。とくに、トンネルの工事・点検で威力を発揮しそうな車両だ。
展示車両のなかでもとくに目を引いたのは、きらびやかに非常灯を点滅させたレッカー車。万一の事故や故障でお世話になることもある車両だが、クルマの行き交う高速道路などでの作業は、いかに安全で効率よく短時間で作業を済ませるかといったところに、ポイントがある。
そこで、作業性を考慮した工具/道具/用具の収納スペース、コンパクトで強い牽引力を持つレッカーブームやウィンチなど、最新の装備を持つ車両が多数展示されているのだ。なかには、大型トラックや建機に対応している車両もあり、ひと口にレッカー車といってもその種類は意外と多いことに気づくはずだ。
そして、目立ち度や迫力という点ではデコトラを外すことはできない。屋外展示場に置かれたフル装備のダンプトラックを始め、屋内展示上にもパーツ事業者が持ち込んだ個性的な車両が耳目を集めている。
総展示車両数は全部で約150台。トラック好きはもちろんのこと、そうでなくても十分見応えがあって楽しめるイベントだといえよう。
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そもそも一般人向けではない業界の内輪イベントだからね。