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最上級ジープ30年ぶり復活! 新型「ワゴニア」世界初公開

掲載 更新 13
最上級ジープ30年ぶり復活! 新型「ワゴニア」世界初公開

■象徴的なプレミアムアメリカンSUVが復活

 ステランティス傘下の米国ブランド、ジープは2021年3月11日、新型「Jeep Wagoneer(ワゴニア)」と新型「Jeep Grand Wagoneer(グランドワゴニア)」をオンラインで世界初公開した。

【画像】復活した伝説! ジープ新型「ワゴニア」をもっと見る(50枚)

 新型ワゴニア/グランドワゴニアは、全長5453mm×全幅2124mm(ミラー除く)×全高1921mm-1964mm、ホイールベースは3124mmというボディサイズのフルサイズSUVだ。

 ジープブランドの最上級モデルとして位置づけられ、グランドワゴニアはプレミアム・フルサイズSUV、ワゴニアはフルサイズSUVのセグメントのモデルとして、2021年後半に市場投入される。これによりジープブランドは、コンパクトからフルサイズまで、北米のSUVマーケットを幅広くカバーすることになる。

 ジープブランド最高経営責任者であるChristian Meunier氏は、「アメリカの自動車の歴史のなかで、近代SUVの先駆けとなったという伝説的なモデルの名前の復活で、我々は新しくエキサイティングな冒険を始める準備ができています」と語る。

 さらに「新型ワゴニアおよび新型グランドワゴニアはジープブランドから生まれましたが、職人技と洗練された豊かなヘリテージに基づいて独自のセンスを持ち、新しいレベルの洗練、快適さ、伝説的な4×4機能、そして新しいレベルを提供しています」とコメントした。

* * *

 新型ワゴニア/グランドワゴニアともに、すべてのグレードで3列シートを搭載、最大で8名乗車が可能だ。

 搭載されるエンジンは、5.7リッターV型8気筒と6.4リッターV型8気筒の2種類。

 5.7リッターV8エンジンは48Vのマイルドハイブリッドシステム「eトルクハイブリッド」を搭載、最高出力は392hp・最大トルクは548Nm。また6.4リッターV8エンジンは最高出力471hp・最大トルク617Nmというスペックになる。

 組み合わされるトランスミッションは8速ATになる。

 新型ワゴニアの駆動方式は4×2(2WD:FR)モデルと4×4(4WDモデル)が用意される。新型グランドワゴニアには4×4のみだ。

 4×4システムには3種類(Quadra-Trac I、Quadra-Trac II、Quadra-Drive II)が用意されているのが特徴だ。

 Quadra-Trac Iは、押すスイッチや引くレバーがなくても、フルタイム4WDを実現するもの。このシステムは、さまざまな道路状況で車両のスムーズな操作を提供、軽量シングルスピードトランスファーケースは、燃費を向上させるのに効率的で、もっともグリップのあるホイールにトルクを移すことでトラクションを向上させる。

 Quadra-Trac IIの2速トランスファーケースは、さまざまなセンサーからのデータを使って、瞬時にタイヤのスリップを判断するもの。このシステムは発進時、タイヤのスリップが発生する前にトラクションを最大化する。ホイールのスリップが検出されると、利用可能なトルクの100%が、最大のトラクションを持つホイールに即座に伝達される。

 Quadra-Drive IIは、リアの電子式リミテッドスリップデフ(ELSD)を備えており、セグメント最大のトーイング(けん引)能力を提供する。このシステムはタイヤのスリップを瞬時に検出し、トラクションのあるタイヤにエンジントルクをスムーズに分配。場合によっては、車両は低いトラクションを予測し、スリップを最小限に抑える。

 またSelec-Terrainは、Quadra-TracIIとQuadra-DriveIIに標準装備されており、オート、スポーツ、ロック、スノー、サンド/マッドの5つの設定から選択可能だ。

 2022年モデルのワゴニアは、2021年後半からアメリカ国内のディーラーで販売される予定だ。ワゴニアには4つのグレードがあり、車両価格は「シリーズI(4×2)」が5万7995ドル(日本円で約630万円)、「シリーズII(4×2)」が6万7995ドル(約735万円)、「シリーズIII(4×2)」が7万2995ドル(約785万円)、「シリーズIII(4×4)」が7万5995ドル(約820万円)になる。

 またグランドワゴニアは、「シリーズI(4×4)が8万6995ドル(約940万円)、「シリーズII(4×4)」が9万3995ドル(約1015万円)、「オブシディアン(4×4)」が9万8995ドル(約1075万円)、「シリーズIII(4×4)」が10万3995ドル(約1125万円)となっている。

* * *

 ワゴニアの歴史は古く、初代は1962年に登場した。このモデルはオートマチックトランスミッションが組み合わされた最初の4WD車で、近代的なSUVのパイオニアとして知られている。また最初のフルタイム4WDシステム「クアドラ・トラック」は1973年に導入された。

1984年にはロングボディのグランドワゴニアがデビュー。本革シートやエアコン、ステレオラジオなどを装備し、現代に続くプレミアムSUVの原点とも呼ばれている。

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みんなのコメント

13件
  • 大きさが日本向きではないな。
  • せっかくワゴニアならデザインをもう少しどうにかして欲しかったなぁ、当時のワゴニアはカッコ良かった
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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