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999台限定、1012馬力のPHEV 英アストン マーティン、2024年生産開始

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999台限定、1012馬力のPHEV 英アストン マーティン、2024年生産開始

最新プロトタイプ公開 デザイン変更か

英国の自動車メーカーであるアストン マーティンは、スーパーカーのヴァルハラの最新プロトタイプを公開した。2024年から999台限定で生産する予定だ。

【画像】神は細部に宿る… 英アストンの次世代ハイパーカー【アストン マーティン・ヴァルハラの内外装を写真でじっくり見る】 全27枚

ヴァルハラはハイブリッド化された4.0L V8ツインターボから最高出力1012psを発生し、シャシーにはF1技術を応用したセットアップを施す。同社初のPHEV(プラグインハイブリッド車)であり、「アストン マーティンの新たな定義を告げるもの」とされている。

ヴァルハラはまた、アストン マーティンの変革プラン「プロジェクト・ホライゾン」においても不可欠なモデルでもある。同社は2026年までに8車種もの新型車を発表する予定で、その中にはヴァンテージやDBSの後継車なども含まれる。

今回公開された画像では、英国のシルバーストン・サーキットでテスト走行を行うヴァルキリーのプロトタイプの姿が写っている。公道テストは年明けから開始される予定だ。

また、ヘッドライトのデザイン変更が確認できる。上部に3連のLEDデイタイム・ランニング・ライトが装備され、印象を改めている。エアロパーツのディテールにも違いが見られるが、市販仕様かどうかは明らかではない。

車両価格は未定だが、以前から噂されていた100万ポンド(約1億8000万円)より低く、60万~70万ポンド(約1億~1億2500万円)に設定されると予想されている。

F1技術を応用した次世代スーパーカー

ヴァルハラは2019年にコンセプトモデルが公開されたが、F1チームが開発に参加したことでその内容は大きく変わった。当初計画されていた自社開発V6エンジンの搭載は見送られ、メルセデスAMGの4.0L V8ツインターボに変更された。これに8速DCTを組み合わせ、後輪駆動としている。

AMG GTブラックシリーズと同様、ヴァルハラのV8はフラットプレーン・クランクを採用し、パフォーマンスとレスポンスの高さが強調されている。リアデッキ上部の軽量エグゾーストシステムには調整可能フラップを備え、「本物のアストン マーティンのサウンドキャラクター」を実現するという。

同社の市販車としては初めて、フロントとリアに電気モーターを1基ずつ搭載し、204psを発生させる。パワートレイン全体の合計出力は1012psに達し、0-100km/h加速2.5秒、最高速度350km/hを実現。そして、ニュルブルクリンクのラップタイム6分30秒を目標としている。

EVモードではフロントモーターのみを使用し、バッテリーの電力で約13km走行できるが、通常の走行状況ではエンジンを支援し、必要に応じて前後アクスルにトルクを配分する。電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルによりトラクションを高め、8速DCTから従来のリバースギアを切り捨てることで軽量化を図っている。

シンプルな内装、公道での快適性にも配慮

アストン マーティンによると、カーボンファイバー製シャシーを採用し、目標乾燥重量1550kgで「比類のないパワーウェイトレシオ」を実現するという。また、巨大なベンチュリートンネル、アクティブフロントスプリッター、リアウィングなどを備え、240km/h走行時で最大600kgのダウンフォースを生み出すと謳われている。

インテリアでは、ヴァルキリーとほぼ同じ四角いステアリングホイールが装備されているが、ステアリング中央のディスプレイはない。同社のデザイナーは「明確でシンプルなエルゴノミクスを追求し、ドライバーを中心に据えたコックピット・デザイン」と語る。

また、アップル・カープレイとアンドロイド・オート搭載のインフォテインメント・タッチスクリーン(画像では格納されている)、デュアルゾーン・エアコン、リアビューカメラ、先進の運転支援システムなど、快適性と使い勝手を高める装備も充実している。

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