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日産は新顔「キックス」をなぜ導入? 謎多い新型SUV 5つの疑問と日産の回答は

■なぜジュークの代わりにキックスが導入された? 担当者が語った真実とは

 日産は2020年7月21日に、オンライン会議システムを使った新型「キックス」開発概要説明会と意見交換会をおこないました。

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 筆者(桃田健史)も参加し、これまで多くのユーザーが抱いていたキックスに関する5つの疑問が解明されました。それぞれ、順を追って説明していきます。

●疑問その1:なぜ、日本ではジュークを止めて、キックスが導入されたのか

 ここ2年ほどの流れを振り返ってみると、2018年から2019年前半まで、自動車専門誌や自動車関連ウェブサイトでは、2019年登場予定の期待の新車として、新型「ジューク」を取り上げていました。

 初代は2010年登場で、さすがにそろそろフルモデルチェンジ、といった頃です。

 ところが、スパイフォトなどが徐々に出回るようになった時期に「日本では売らないらしい」という情報が欧州から流れてきました。

 同時に、日本ではジュークではなく、2016年の南米を皮切りに、中国、中東、アメリカなどで販売されている「キックス」を日本向けに「仕立て直す」という噂が流れます。

 そして、新型ジュークが欧州で発表され、さらにキックスe-POWERがタイ生産となり、日本よりひと足先にタイでワールドプレミアされることとなりました。

 こうした流れについて、商品企画の担当者による説明は次のようなものでした。

 まず、自身が初代ジュークも担当していたことから、2代目となる新型ジュークの日本導入も当然、考えていたといいます。できれば、ジュークとキックス、2モデルを日本導入したいところですが、グローバルでの商品企画担当部署から「コンパクトSUVによる、選択と集中」という話があり、新型キックスが選択されました。

 その理由について、日本でのコンパクトSUVの使われ方を考慮したと説明します。

 日本では、週末に家族や友達と遠出で使うケースが多く、そのためリアのラゲッジスペースや、後席の快適性が求められます。

 一方、欧州ではひとり、または二人での日常的な利活用が主流で、大型スーツケースやゴルフバッグを積むケースは比較的少ないと分析。

 その結果、両車の特徴を比較して新型キックスが選ばれたということです。

 ちなみに、グローバルでのキックスの販売実績を見ると、各仕向け地でさまざまなモデルと市場で競っていることも分かります。

 ブラジルでは、ホンダ「HR-V」(日本名ヴェゼル)とヒュンダイ「クレタ」、メキシコではGM「トレックス」とHR-V、チリでは中国の奇瑞「ティゴ2」とGM「トラッカー」、そして中国ではホンダ「XR-V」「HR-V」とヒュンダイ「ix25」など、キックスの競合車はさまざまです。

●疑問その2:なぜ、e-POWERだけなのか

 担当者の説明によると、同社のコンパクトカー「ノート」の場合、国内販売全数の約7割がe-POWERという実績があります。

 また、ブランニューの登録車としては、じつに10年ぶりとなる日本導入車であることから、電動化を強く推進する日産の企業方針をしっかり具現化するために、まずe-POWER専用車とされました。

 ただし、すでにディーラーなどを通じて、ガソリンエンジン車に対する要望の声が挙がっているといいます。

 具体的には、販売好調なトヨタ「ライズ」と比較できるグレードの設定というイメージがあり、「今後検討する」として、ガソリンエンジン車導入に含みをもたせました。

■タイから輸入されるキックス 現地仕様との違いは?

●疑問その3:日本仕様は、海外仕様とどこが違うのか

 担当者によると、e-POWER搭載によって、車体やサスペンション各所など、かなりの違いがあるといいます。

 それを受け、リチウムイオン二次電池やモーターなど重量物を搭載することも考慮し、車体の主要な部分やサスペンションのメンバーの剛性を上げました。

 そのうえで、ショックアブソーバーの大径化や、ウレタン製のバンプストップなどを採用し、乗り心地を向上しています。

 また、タイ仕様では、日本仕様に搭載されてる「プロパイロット」を装備していません。

 さらに日本モデルのみ、「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」が標準装備されています。

●疑問その4:なぜ、タイ生産なのか

 グロ―バル市場に対する生産・販売体制を考慮した結果だと、日産は説明します。

 今後、日本でキックスの販売が拡大しても、日本国内やほかの地域でタイを補完するような生産体制を実施する計画はないようです。

●疑問その5:ノートやセレナに搭載されるe-POWERとは、どう違うのか

 発電機として使う1.2リッターガソリンエンジンなど、ハードウェアでは共通性が高いが、モーターの最大出力を80kW(109馬力)から95kW(129馬力)へ19%アップ。

 これにより、ノートe-POWERのユーザーから指摘が多かった高速道路での合流や追い越し時などで「もう少しパワーが欲しい」という要望に応えました。

 併せてユーザーから指摘が多かった「街中走行で、エンジンがかかる頻度を減らして欲しい」という声にも対応。

 これまでのe-POWERでは、バッテリーの充電量を重視するため、低速走行で多めにアクセルを踏むとエンジンが始動する場合が多かったのですが、キックスe-POWERでは、車速を重視し、低速では極力、エンジンを始動して発電しないような制御を採用しました。

 搭載するリチウムイオン二次電池の電気容量はこれまでと同じ、1.5kWhを維持しながら「電池の使い方」を工夫しているといいます。

 また、車体の改良と制御の改良を上手くバランスさせたことで、ノートe-POWERに比べて急減速時などのクルマ全体のブレが少なくなり、走りの質感が向上しました。

※ ※ ※

 キックスは6月24日に発表され、同月30日から発売されましたが、すでに約8000台受注という好調な滑り出し。なお、コロナ禍による需要の予測が難しいことから、月販目標台数は設定していないといいます。

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