ブガッティ・サーキットで開幕したMotoGP第5戦フランスGP。初日午後のプラクティス2が行なわれ、KTMのジャック・ミラーが最速タイムをマークした。
フランスGPは天候も心配されたが、この日はサーキット周辺は晴れ間が覗くコンディション。ただ気温は18度と、前戦スペインGPと比較すると涼しい。
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プラクティス2の序盤は、マルコ・ベッツェッキ(VR46)やホルヘ・マルティン(グレシーニ)、ブラッド・ビンダー(KTM)など、午前のプラクティス1で上位につけていたライダーが上位に並んだ。中でもベッツェッキは序盤15分で1分31秒654と、早くも1分31秒台のタイムをマーク。好調を維持していることを伺わせた。
なお序盤から転倒が多発し、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)とファクトリー勢が連続でクラッシュ。アレックス・マルケス(グレシーニ)やアウグスト・フェルナンデス(GASGAS)も転倒を喫している。幸いどのライダーも怪我を負うことはなかったようだ。
転倒は更に続き、セッション開始から20分が過ぎた頃にマルティンがターン10でクラッシュ。マシンを破損させてしまった。
アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)がその少し後、マシントラブルが発生してしまったことでスローダウン。ただ走行は続けられており、自走でピットまで戻っていった。
タイム面では残り時間20分を切った段階でも、ベッツェッキの1分31秒654がプラクティス2の暫定ベストという状態だった。しかし残り時間15分を切ると、各車がアタックを徐々にスタート。ベッツェッキが自己ベストを更新して1分31秒150をマークしてトップタイムを更新すると、プラクティス1で最速だったミラーもアタックでタイムを縮め、僅差で2番手に続いた。
アタック合戦はさらに続き、エスパルガロが1分31秒069を記録して首位に。これがこの日の最速タイムになるかと思われたが、最後のアタックでミラーが1分30秒950をマークした。
結局このタイムを超えるライダーは現れず、ミラーがプラクティス総合トップタイムとなった。ミラーはプラクティス1でも最速タイムを記録しており、初日を完全制覇する形となった。2番手はエスパルガロ、3番手はベッツェッキだった。
予選Q2へ直接進出となる総合トップ10は上記3名に加え、マルティン、ヨハン・ザルコ(プラマック)、ビニャーレス、ブラッド・ビンダー(KTM)、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、アレックス・マルケスだ。日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は16番手で予選はQ1からのスタートとなった。
トップ10入りを果たしたマルク・マルケスだが、ラストアタック時にターン9で激しいクラッシュを喫してしまった。今回は開幕戦で負った怪我からの復帰戦となっているが、彼の攻めの姿勢に変化はないことが伺えた。
母国戦のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)はセッション中懸命に攻めたが、マシンのコントロールを失いそうになるシーンも見られるなど、今ひとつ噛み合わず。最終的に12番手で予選はQ1スタートとなった。
またエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)の代役としてMotoGPに復帰したダニーロ・ペトルッチは、19番手タイムでセッションを終えた。
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