農業仕様モデルは4WDのMT+スイッチ式デフロック付だ
路上を気にして見るとたくさん走っている軽トラックは合計すると月に1万5000台ほどが売れており、日本の一次産業を支えている点など、地味ながら重要な存在だ。
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軽トラックはいろいろな使われ方をするが、そのなかでも多い使用用途が農業の現場である。それだけにOEMを含むと日本の全メーカーが販売している軽トラックはほとんどのモデルに、農業の現場で使われる際に役立つ走行関係を含めた装備が標準装備される農業仕様が設定されている(スバルサンバーにも自動車ディーラーで販売されるカタログモデルではないが、JAで販売されるJAサンバーがある)。ここでは本家となるスズキ・キャリイ、ダイハツ・ハイゼットトラック、ホンダ・アクティという3台の農業仕様の内容を紹介していく。
まず3台の農業仕様のパワートレインは660ccのNA3気筒というエンジンは現在販売される通常の軽トラックと変わらないが、4WDのMT+スイッチ式デフロック付となる。これは農業の現場では、たとえば「田畑に行き左タイヤは濡れた土、右タイヤは舗装路に駐車した」といった際の再スタートなどでデフロックがあると駆動力が高まり大変役立つためだろう。
1)スズキ・キャリイKC農繁仕様(エアコン&パワステ付で103万9500円)
通常のKCに対し加わる装備は ・高低速2段切り替え式パートタイム4WD
・バックブザー(後方が見えなくなるほど高く荷物を積んでバックする際に、バックしていることを周囲に知らせるためだろうか)
・荷台作業灯
・アングルポストプロテクター(俗に鳥居と呼ばれるバックウインドウ後方の囲い上部に付くゴム製のプロテクター)
・アッパーメンバーガード(俗にアオリと呼ばれる荷台の囲い上部に付くゴム製のプロテクター)
・リヤゲートチェーン(後方のアオリを荷台と同じ高さで固定するためのもの)
・リヤのリーフスプリングを4枚として重積載時の車体の沈み込みを抑制する強化リヤサスペンション(メーカーオプション) と、どちらかというと荷物をたくさん積んだ際に便利な装備を充実させた仕様だ。
悪路走破性や重積載など現場での使い勝手を高めている
2)ダイハツ・ハイゼットトラックスタンダード “農用スペシャル”(102万8500円)
通常のスタンダードに対し加わる装備は ・ハイロー切り替え機構付パートタイム4WD
・大型荷台作業灯
・リヤサスペンションの4枚リーフスプリング(目的はキャリイの強化リヤサスペンションと同様) と、重積載での走行する際の強さを重視した仕様だ。またハイゼットトラックは農用スペシャルでも、オレンジなどのボディカラーやバニティミラーなどから構成される農業女子パックといったメーカーオプションを選べる点も特徴だ。
3)ホンダ・アクティATTACK(103万8400円)
通常のSTDに対し加わる装備は ・荷台作業灯
・ガードパイプ付鳥居(バックウインドウを保護するための上下方向のバーが2本付く)
・ウルトラロー(UL)&ウルトラリバース(UR)が付いたリアルタイム4WD これはキャリイ農繁仕様とハイゼットトラック農用スペシャルに付く副変速機4WDに近い機能だ。ちなみに4気筒エンジンをリヤに積み、リヤサスペンションが独立懸架だったスバル自社生産時代のサンバーのMT+4WDには農業仕様でなくてもアクティATTACKのUL同様のEL(エクストラロー)があった。
またアクティの4WDはスイッチ操作無しで滑りやすいところでは自動的に4WDとなるリアルタイム方式だ。なおアクティATTACKのMTのシフトレバー周りには、軽トラックでは珍しく蛇腹でなくシフトブーツが付く。
アクティATTACKは悪路になることもある農業の現場での走破性を重視した仕様だ。
このように軽トラック自体同じようにも見えるが、農業仕様を見ただけでもそれぞれ個性があり、なかなか面白い。
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