もくじ
ー 世界最強の量産2.0ℓ
ー 温度管理に注力
ー 生産効率も向上
世界最強の量産2.0ℓ
メルセデス-AMGは量産型2.0ℓ4気筒エンジンとして世界最高出力を誇る新ユニットを発表した。今後「45」シリーズに搭載され、上級グレードの「S」モデルでは420psを発揮する。
今までのA45に搭載されてきた360psまたは380psのユニットも十分に高性能であった。しかしエンジン開発を統括するラルフ・イレンベルガーによれば、排出ガス規制に対応しつつよりハイパワーかつ軽量化し、さらに新型車のパッケージングに対応するため完全な再設計がなされているとのことだ。「先代との共通部品はいくつかのナットやボルトくらいです」と彼は語る。
新しいM139エンジンは標準モデルで387ps/48.9kg-m、Sモデルでは420ps/51.0kg-mを発揮する。そして特に注力したのはそのトルクの出方だという。以前のM133型のトルクカーブは急激にトルクが上昇し、その後幅広い回転域で一定というディーゼルに近いものであった。しかしM139型では回転上昇に応じてトルクが湧き出すようになっている。
この味付けの目的は自然吸気に近いトルク特性を持たせることにある。ディーゼルのように2000rpm程度から一定となるのではなく、このユニットの最大トルクは5200rpmで得られるという。それでいて1000rpmから2000rpmでの力強さも向上しているとのことだ。
温度管理に注力
160barもの燃焼圧に対応するため、より軽量かつ頑丈なシリンダーブロックが新たに開発されたという。クローズドデッキであり、クランクケース部には強化された深いシリンダーブロックスカートが装着されている。
新設計のアロイ製ブロックはディーゼルエンジン並みの強度を持つという。16バルブのシリンダーヘッドもその熱量に対応するべく新設計されたようだ。
大型のエグゾーストバルブや改良されたウォータージャケット、タービンの冷却機構、そして独立したシリンダーヘッドおよびシリンダーブロックの冷却管の採用により、エンジンの温度管理が高度化している。ヘッドは「カムトロニック」と呼ばれる可変バルブ機構が特徴だ。
各シリンダーに1基ずつのピエゾ・インジェクターでは燃料噴射量に限界があることから、2基目のインジェクターがインレットマニフォールド内に取りつけられている。カムトロニック・システムが2基のカムシャフトを制御することにより、燃費とスロットルレスポンスを両立している。
生産効率も向上
大型ターボチャージャーは低摩擦のベアリングが採用されたほか、電動ウェイストゲートによりブーストの損失を最小限に抑えているという。タービンはエンジンおよびフロントのバルクヘッドの中間に配置され、新型の低いボンネットに対応するためシリンダーヘッドは180度向きが変わっている。
このタービン配置ゆえ、冷却装置をさらに充実させる必要があることから、タービンに風が当たるようにエンジンカバーの形状を設計したとのことだ。イレンベルガーによれば、エンジンブロック、ヘッド、ターボを冷却するためエンジン停止後にもウォーターポンプの作動が可能だという。より高性能な「S」モデルではエアコンすらもクーリングに利用する。
AMGは新エンジンの開発に合わせ、生産ラインの効率化も行われたという。従来からの「ワンマン・ワンエンジン」の手法は変わっていないが、女性のエンジンビルダーも加わったとのことだ。組み立て工程の記録や、トルク管理の自動化により時間短縮が図られている。
これにより生産時間が20%から25%短縮され、2交代制で1日あたり140基の製造が可能となった。このエンジンを搭載する最初のモデルは7月発売のA45であり、CLA45はほぼ同時期に、そしてGLA45がやや遅れて登場する。
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