■最新ハイブリッドシステム搭載の新型シビック登場!
ホンダの欧州部門が、同市場で2022年秋に発売する新型「シビック e:HEV」のパワートレインについて明らかにしました。
【画像】シフトレバーがない!? ホンダ新型「シビック e:HEV」はボタン式シフト採用か?(23枚)
11代目シビックe:HEVは、「CR-V」「ホンダe」「ジャズ/ジャズ クロスター(日本名:フィット/フィット クロスター)」「HR-V(日本名:ヴェゼル)」に続く、ホンダの主力車種最後の電動化モデルです。
新型シビック e:HEVにはハイブリッドパワートレイン「e:HEV」の最新版が搭載されます。
最新のe:HEVは、高出力のリチウムイオン電池とコンパクトで強力なふたつの電気モーターを、新開発の2リッターアトキンソンサイクルガソリンエンジンと組み合わせて41%の熱効率を達成。
より速く効率的な燃焼と大きなトルク出力を実現するために最適化された直接噴射システムを特徴としています。
直噴システムのほか、低温活性触媒や吸気ポートの設計変更など、さまざまな技術によって燃費を向上させながら高出力を実現しました。
これらの技術的進歩の結果、WLTP「複合」CO2排出量は108g/km、燃費は4.7L/100km(約21.27km/L)を達成しています。
また、最高出力135kW、最大トルク315Nmを実現。Cセグメントにおけるドライバーズカーとしての地位を確立しています。
この優れた効率性と低燃費性能は、革新的な新技術によって実現されました。
例えば、インテリジェントパワーユニット(IPU)は、従来より23mm薄く、1kg軽くなっていますが、セル数は72とe:HEVを搭載する現行モデルで最大となります。
また、IPUをリアシートの下に配置することで、室内空間と使い勝手を向上させました。
ボンネットの下に配置された新しいパワーコントロールユニット(PCU)は、より高速な充放電を可能とし、従来のe:HEVアプリケーションに比べて12%の出力向上に寄与しています。
最新のe:HEVシステムは、「EV」「ハイブリッド」「エンジン駆動」をシームレスに切り替えて走行。
「エコ」「ノーマル」「スポーツ」に加え、新たに「インディビジュアル」モードを設定した4つのドライブモードをドライバーが選択し、パワートレインやステアリング、ディスプレイなどの領域で車両のレスポンスを調整することが可能です。
これらを支えるのが、騒音や振動を徹底的に抑える各種技術です。
内燃機関では、セカンダリーバランサーシャフトや高剛性クランクシャフトがスムーズな走りを実現し、インテークマニホールドやエンジンカバーの断熱材を増やすことでエンジンノイズを低減。
さらに、ANC(アクティブ・ノイズ・コントロール)が車内に響く騒音を抑制し、ASC(アクティブ・サウンド・コントロール)によって内燃機関が奏でるスポーティな音色を高めています。
卓越した出力を引き立てるのは、シャシデザインです。シビック e:HEVは、ステアリングの応答性とフィードバックに重点を置いて開発され、ドライバーとクルマとの一体感を高めています。
先代モデル比でホイールベースを35mm、リアトラックを18mm延長し、直進安定性や路面の凹凸に対する安定性を向上。
また、ボディ剛性の向上や低摩擦ボールジョイントの採用、フロントダンパーの変更などにより、コーナリングの安定性と入力応答性をさらに向上させ、ダイナミックなフィーリングを実現しました。
走りの楽しさとレスポンスを高めるために、新しい制御ロジック「ワインディングコントロール」を採用。
曲がりくねった道でのコーナリング中も内燃機関の作動を維持し、瞬時の加速を実現して加速時のダイナミックな感覚を提供します。
さらに高速道路では、トルクの増加と電動駆動により、高速走行時の力強い追い越し加速を可能としながらも、エンジンの回転音を低減し、長距離の移動でもリラックスして走行できます。
※ ※ ※
ホンダは欧州で販売する主要モデルの電動化を、2022年末までに達成するという目標を掲げています。
そのため欧州における新型シビックは2リッターハイブリッドのみが展開されることになりますが、日本では1.5リッターターボを搭載したモデルが2021年9月にデビューしており、2022年7月にハイブリッドモデルが追加される予定です。
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フロントにこんな穴一杯いらん!