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第6世代の新型メルセデス・ベンツEクラスが日本デビュー。パワートレインにISGおよびプラグインハイブリッドを搭載して全モデル電動化

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第6世代の新型メルセデス・ベンツEクラスが日本デビュー。パワートレインにISGおよびプラグインハイブリッドを搭載して全モデル電動化

 メルセデス・ベンツ日本は2024年1月12日、新型メルセデス・ベンツEクラス(W214)のセダンとステーションワゴンを発表し、実車を東京オートサロン2024の舞台で披露した。

車種展開は以下の通り。

メルセデス・ベンツ・Cクラスのプラグインハイブリッドモデル「C350eスポーツ」が日本デビュー

■セダン

E200 アバンギャルド(ISG搭載モデル):894万円

E220d アバンギャルド(ISG搭載モデル):921万円

E350e スポーツ エディションスター:988万円

■ステーションワゴン

E200ステーションワゴン アバンギャルド(ISG搭載モデル):928万円

E220dステーションワゴン アバンギャルド(ISG搭載モデル):955万円

 今回の全面改良で第6世代に移行する新型Eクラスは、パワートレインを全モデルで電動化するとともに、伝統と先進を高次元に融合させたエクステリアや高級感を増したインテリア、センターディスプレイと助手席ディスプレイを一体型にしたMBUXスーパースクリーン、サードパーティ製のアプリケーションが使用可能な最新世代のMBUXなどを採用して、新進のラグジュアリーセダン&ステーションワゴンに仕立てたことが特徴である。

 まずエクステリアは、メルセデスのデザインの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」を継承したうえで、よりIntelligence(知性)とEmotion(感情)を感じさせるセダン&ステーションワゴンスタイルに仕立てる。基本フォルムは短いフロントオーバーハングと長いボンネット、大きく後退させたグリーンハウス、そして従来比で20mm延長した2960mmのロングホイールベースによって、伝統的な「キャブバックワード」を新しい形で表現した。各部のデザインにもこだわり、フロントマスクはLEDヘッドライトとフロントグリルをつなぐブラックパネルに似た部分をハイグロスブラックで仕上げ、メルセデスの電気自動車を想起させるデザインで構成。3Dデザインのフロントグリルは中央のスリーポインテッドスターとグリルを一体化し、合わせてシングルルーバーや周囲を縁取るクロームサラウンドなどを配して印象的な顔を創出する。また、イルミネーテッドラジエーターグリルをE350eにオプション設定。サイドライトの機能を拡張して夜間や夕暮れなどでラジエーターグリルが白く光り、同時に上下2本のファイバーバンドルは細いガラス繊維1000本以上で構成した。一方でサイドビューは、調和の取れたプロポーションと特徴的なキャブバックワードデザインを採用。メルセデス・ベンツのラグジュアリーモデルに採用する格納型のドアハンドルも組み込む。また、サイドを別々に走る2本のキャラクターラインによってスポーティ性を強調。クロームトリムは控えめに、そしてスタイリッシュに配置した。そしてリアセクションは、デイタイムデザインとナイトデザインのいずれもスリーポインテッドスターをモチーフとした新造形のツーピース型LEDリアコンビネーションランプを配備。また、左右のリアコンビネーションランプを中央のガーニッジュでつなげてワイド感を強調し、合わせてリアエッジ部にクロームトリムを配して、存在感あふれる後ろ姿を具現化した。ボディサイズはセダンで従来モデルより30mm長く、30mm幅広く、15mmほど高い全長4960×全幅1880×全高1470~1485mmに設定。エアロダイナミクスの向上も図り、空気抵抗係数(Cd値)はクラストップレベルの0.23を実現した。

 インテリアに関しては、大きなトリムパネルをダッシュボード中央まで伸ばし、外観上独立しているセンターディスプレイがこのトリムのくぼんだ表面上に浮かんで見えるようにアレンジしたことが訴求点。全モデルにオプション設定の「MBUXスーパースクリーン」(助手席一体型ディスプレイ)を組み込んだ際は、大型ガラス面がセンターから助手席まで広がるデザインとなる。また、カバーガラスは輪郭をダイナミックにデザイン。ガラス面の上側の輪郭に沿ってエアアウトレットの細長いノズルバンドを収め、キャビン中央と左右両脇のエアアウトレットをつないで一体化した。インパネトリムはアバンギャルド系にオープンポアブラックアッシュウッドを、E350eにブラウンオープンポアメープルウッドを採用し、オプションでブラックピアノラッカーを設定する。一方でセンターコンソールは、ダッシュボード下部まで直線的に伸びて融合。前部はカップホルダーを備えたカバー付きの小物入れを立体形状のトリムに一体化して配備し、後部にはパッド入りアームレストを設けて、その下の小物入れにUSBポートを装備した。さらに、ドアセンターパネルが曲面を描きながら滑らかに流れ込むドアアームレストは、グラブハンドルやドアを閉めるグリップとなるほか、パワーウィンドウのスイッチを配備。宙に浮いているように見えるスイッチパネルには、ドアレバーとパワーシートの操作スイッチを組み込んでいる。

 シートについては、アバンギャルド系に精緻な縦方向のうねを形作る仕上げを施したレザーARTICO表皮を、E350eにレザーARTICO/MICROCUT(スウエード調ファブリック)表皮を採用。オプションでキルティングとパーフォレーションを施したシートの形をなぞるダイヤモンドステッチを配する本革(ナッパレザー)シートを設定した。

 機能面では、サードパーティ製のアプリが利用可能な第3世代のMBUX を採用した点が注目ポイント。乗員が車載のセルフィー&ビデオカメラを使えば、WebexやZoomを活用してビデオ会議を行うことができる。また、MBUXのディスプレイとオペレーティングシステムには適応型ソフトウェアを組み込み、数多くのインフォテインメント機能や快適機能、車両機能について個々人に応じた提案を実施。さらに、ゼロレイヤーデザインを採用することで、複数のサブメニューをスクロールしたり、ボイスコマンドを出したりする手間を省いた。ほかにも、最新の音声アシスタント「Hi,Mercedes」やMBUXインテリア・アシスタント、MBUXインフォテインメントシステムに完全に統合した音楽ストリーミング配信サービス、Burmester 4Dサラウンドサウンドシステムなどを設定。E350eには、オプションのクライメートコントロール(前席左右後席左右独立調整)にデジタルベントコントロールを組み込む。iPhoneに対応したデジタルキーを初採用したことも、新型Eクラスのトピックである。

 パワートレインは全モデルで電動化したことが特徴。E200には“254M20”1997cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(最高出力204ps/5800rpm、最大トルク320Nm/1600~4000rpm)+ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)/モーター(最高出力17kW/1500~2500rpm、最大トルク205Nm/0~750rpm)+リチウムイオン電池+9G-TRONIC(電子制御9速AT)を組み合わせたマイルドハイブリッドを、E220dには“654M”1992cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力197ps/3600rpm、最大トルク440Nm/1800~2800rpm)+ISG/モーター (最高出力17kW/1500~2500rpm、最大トルク205Nm/0~750rpm)+リチウムイオン電池+9G-TRONIC(電子制御9速AT)を組み合わせたマイルドハイブリッドを搭載して後輪を駆動。そしてE350eには、“254M20”1997cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(最高出力204ps/6100rpm、最大トルク320Nm/2000~4000rpm)+モーター(最高出力95kW/2100~6800rpm、最大トルク440Nm/0~2100rpm)+リチウムイオン電池(総電力量25.4kWh)+9G-TRONIC(電子制御9速AT)を組み合わせたプラグインハイブリッドを搭載して後輪を駆動する。E350eはプレッシャポイント機能を備えたインテリジェントアクセルペダルを組み込み、EV走行モードの際にこれ以上アクセルを踏むとエンジンも使用しなければならないというモーター走行の限界点でアクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせることにより、無駄なエネルギーの消費を抑えるドライビングに貢献する。一方で充電に関しては、6.0kW(30A)の交流普通充電のほか、日本のCHAdeMO方式の急速充電に対応させた。給電機能(V2H/V2L)も標準で組み込む。性能面では、電気モーターのみで140km/hまで走行でき、EV走行換算距離はWLTCモードで112km、交流電力量消費率は同モードで250Wh/kmを成し遂げた。

 シャシー面では、前4リンク式/後マルチリンク式のサスペンションで構成したうえで、アバンギャルド系には専用セッティングのAGILITY CONTROLサスペンションを採用。一方でE350eには、専用セッティングのコンフォートサスペンションを標準で、AIRMATICサスペンションとリアアクスルステアリングをオプションで採用する。足もとには、アバンギャルド系が18インチアルミホイール(R31)+225/55R18タイヤを標準で、19インチAMGアルミホイール(RTD)+前245/45/後275/40R19タイヤをオプションで装着。E350eは20インチAMGアルミホイール(RVQ)+前245/40/後275/35R20タイヤを組み込んだ。

 先進安全運転支援システムについては、進化したレーダーダーセーフティパッケージや360°カメラシステムといった最新のインテリジェントドライブを標準で採用。また、最新のテレマティクスサービスの「Mercedes me connect」も装備する。さらに、日本初の機能として「路面描画機能による車線逸脱警告」を備えたウルトラハイビーム付きDIGITALライト(片側100万画素以上の高機能ヘッドライト)をE350eにオプションで設定した。

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みんなのコメント

1件
  • **********
    数値上はなかなかのビッグサイズだけど、デザインのせいかカジュアルメルセデスに見えるね。
    例えば威圧感が皆無になり失敗したW220のSクラスみたいなカジュアルさ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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