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1~6月の登録車1位はノート 日産の首位、何年ぶり? 「2018年6月に売れた日本車」

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1~6月の登録車1位はノート 日産の首位、何年ぶり? 「2018年6月に売れた日本車」

Q:2018年上半期のランキング、登録車トップは日産ノート。日産車の首位は何年ぶり?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)A:1970年上半期でトップとなったサニー(B110)以来、実に48年ぶり。

新画像11枚 日産GT-R50 by イタルデザイン 50周年ワンオフ

新電動パワートレインを搭載したノートe-P0WERが販売を牽引した。

2018年上半期 2年ぶりのマイナス

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2018年6月の全体での国内新車販売台数は、前年同月比5.0%減の45万3760台と2カ月連続で前年実績を下回った。カテゴリー別では、
・登録車:同7.3%減の29万2761台(2カ月連続でマイナス)
・軽自動車:同0.4%減の16万999台(3カ月ぶりの前年割れ)
を記録した。

一方、2018年上半期(2018年1月~6月)の成績では、登録車が前年同期比4.2%減の173万2358台と3年ぶりのマイナス、軽自動車が同2.6%増の100万77台と2年連続のプラス、トータルで同1.8%減の273万2435台と2年ぶりに前年同期を下回った。

市場動向について業界団体の関係者は、「6月の新車販売は、新型車効果の一巡や登録稼働日の前年同月比1日減もあって、登録車と軽自動車ともにマイナスを記録してしまった。登録車においては、マツダが前年同月比19.5%増(1万5425台)、スズキが同18.9%増(1万1700台)、レクサスが同25.6%増(3776台)、三菱自動車が同9.3%増(3845台)と、新型車効果で好成績を達成したものの、新型車効果が薄れたトヨタは同16.9%減(12万6252台)、完成検査不正問題に加えて燃費および排出ガスのデータの書き換えが発覚したスバルは同25.0%の大幅減(9859台)と、販売台数を落とした。一方で軽自動車については、新型スペーシアなどの販売が伸びたスズキが同7.0%増(5万1667台)を記録して2カ月連続でのトップを獲得。新型N-BOXの販売が絶好調なホンダは同4.9%増(2万9487台)と5カ月連続でのプラスを達成した」と説明。

また「2018年上半期で見ると、新型車効果の一巡や検査データの改ざんによる日産およびスバルのブランドイメージの悪化があった登録車が3年ぶりにマイナスに転じたものの、軽自動車は新型N-BOXや新型スペーシアなどの販売が伸びて2年連続でのプラスを記録。しかも、軽自動車は3年ぶりの100万台超えを達成した」と解説した。

今後の展開については、「軽自動車は底堅いニーズがあり、またスズキ・ジムニーなど人気の出そうな新型車が随時登場する予定なので、好成績は続く可能性が高い。対して登録車は、スバルのブランドイメージの悪化が長引いているものの、トヨタ・クラウンなど販売を伸ばしそうな新型車が各メーカーから積極的に投入されているので、これらがどれくらい成績を伸ばすかがキーポイントになるだろう。一方、アメリカ発の貿易問題の成り行きや原油価格の高止まり、それに伴う株価および円相場の乱高下などによって市場の消費意欲がどうなるかは懸念材料」と示唆した。




2018年6月 車名別 販売台数ランキング

(日本自動車販売協会連合会/全国軽自動車協会連合会)1位 ホンダN-BOX 2万682台
2位 スズキ・スペーシア 1万3450台
3位 トヨタ・アクア 1万1638台
4位 日産ノート 1万1321台
5位 ダイハツ・タント 1万1147台
6位 ダイハツ・ムーヴ 1万464台
7位 日産デイズ 1万260台
8位 トヨタ・プリウス 9957台
9位 スズキ・ワゴンR 9500台
10位 日産セレナ 9244台

11位 ダイハツ・ミラ 9114台
12位 トヨタ・ルーミー 8178台
13位 トヨタ・カローラ 8053台
14位 ホンダ・フィット 7805台
15位 トヨタ・ヴィッツ 7768台

セレナ、アテンザ、カムリが伸びる

月間の乗用車の車名別ランキングでは、“軽高登低” の動きが続いている。トップに立ったのは昨年9月に全面改良を実施したホンダN-BOXで、前年同月比17.2%増の2万682台の販売を成し遂げて10カ月連続での首位に輝く。続く第2位には同53.6%増の1万3450台を販売した新型スズキ・スペーシアが、第3位には4月に一部改良を行って同1.6%増の1万1638台を成し遂げたトヨタ・アクアが位置。トップ3の顔ぶれは、前月と同様だった。また、第4位にはe-POWERモデルの販売が好調な日産ノートが、第5位には昨年12月に一部改良を実施したダイハツ・タントが入る。トップ10で見ると、登録車は4車種で、残り6車種が軽自動車。この比率になるのは、8カ月連続である。

注目のニューモデルの動きを見ていこう。3月にe-POWERモデルを追加した日産セレナは前年同月比27.5%増(9244台)を成し遂げて第10位に、コンパクトトールワゴンの定番モデルとして地道な人気を誇るトヨタ・ルーミーは同21.1%増(8178台)で第12位、トヨタ・タンクは同10.2%増(6841台)で第19位に位置。6月末に5ドア・ハッチバックのスポーツを追加したトヨタ・カローラは同4.2%増(8053台)で第13位に、やはり6月末にフル・モデルチェンジを実施したトヨタ・クラウンは同42.6%増(4216台)で第31位につける。

5月に安全性の強化など一部改良を図った三菱eKは同20.0%増(4248台)で第29位に、新ジャンルの小型クロスオーバーワゴンを謳って昨年12月にデビューしたスズキ・クロスビーは月販目標の2000台を上回る2954台を記録して第41位に、6月に7人乗り仕様を追加した新型3列シート・クロスオーバーSUVのマツダCX-8は月販計画1200台の約2.4倍となる2918台を販売して第42位にランクイン。また、6月に安全性能のさらなる向上などを図ったスバル・レヴォーグは同213.3%の大幅増(2284台)で第44位に、6月に性能や質感の大幅向上を実施したマツダ・アテンザは同285.3%の大幅増(1468台)で第53位に、昨年7月に全面改良したトヨタ・カムリは同6795.2%の大幅増(1448台)で第56位に、3月に発売した新型クロスオーバーSUVの三菱エクリプス クロスは月販目標1000台を上回る1085台を販売して第61位に、5月にSKYACTIV-D 1.8を新搭載するなど大幅改良を図ったマツダCX-3は同125.6%の大幅増(1085台)で第61位に入った。

2018年上半期 このクルマが売れた

2018年上半期の車名別ランキングにも触れておこう。トップに立ったのは軽自動車のホンダN-BOXで、前年同期比20.1%増の12万7548台を達成して2年連続での首位に就く。続く第2位には、昨年の10位から大きく順位を上げたスズキ・スペーシア(7万9718台)が位置。第3位にはダイハツ・ムーヴ(7万4109台)が入り、トップ3を軽自動車が独占した。

登録車では、e-POWERモデルが販売を牽引する日産ノートが第4位(7万3380台)で最高位。日産車が同期で登録車のトップに立つのは、1970年上半期で首位となったサニー(B110。1970年1月デビュー)以来、実に48年ぶりだ。トップ10を一覧すると、HV専用またはHVをメインに据えた登録車が4車種で、残り6車種が軽自動車。ユーザーの低燃費志向、そして節約志向は依然として続いているようである。

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