ウイリアムズのアカデミードライバーで今年はFIA F3を戦っていたザク・オサリバンがF1アブダビGPのFP1へ出走することとなった。彼にとっては、これがF1公式セッション初走行ということになる。
オサリバンはさらに、アブダビGP後に行なわれるルーキーテストにも参加予定。2台目のFW45を同じくウイリアムズ育成としてF3を戦ったフランコ・コラピントとシェアすることとなった。
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2021年アストンマーチン・オートスポーツBRDC賞の受賞者であるオサリバンは、今季プレマからF3に参戦。スプリントレース2勝とフィーチャーレース2勝に加えて表彰台とポールポジションを1回獲得し、F3王者のガブリエル・ボルトレトに次ぐランキング2位となった。
なお、コラピントはMPモータースポーツからF3に参戦し、2勝とさらなる表彰台獲得でオサリバンから9ポイント差のランキング4位となった。
来季ARTグランプリからFIA F2へ参戦することが決まっているオサリバンはF3とGB3で獲得したポイントで、F1フリー走行にのみ出走可能なスーパーライセンスを取得できるだけのポイントを稼いだ。
ただ、FIAの規定で“代表的な”F1マシンで300kmを走破しなければならないということが定められていることから、ウイリアムズの計らいで先月バーレーンにて行なわれたプライベートテストでアルピーヌの2021年型マシンA521をドライブ。必要なマイレージを稼いだ。
オサリバンは以前にもF1マシンをドライブしたことがある。昨年10月には、オートスポーツBRDC賞の一環として、アストンマーチンの2021年型マシンAMR21でシルバーストンを32周していたのだ。
オサリバンはアブダビGPでレギュラードライバーのアレクサンダー・アルボンのマシンに乗り込むことになる。
F1では各チームに年間2度、ルーキードライバー(決勝出走2回以下)を金曜日のフリー走行で出走させることが義務付けられている。今季ウイリアムズはルーキードライバーのローガン・サージェントを起用したため、もう1台のアルボンのマシンにルーキーを乗せることで義務を完全に消化することとなる。
motorsport.comの独占インタビューに応じたウイリアムズのジェームス・ボウルズ代表は、オサリバンがライセンスを取得できなかった場合、ルーキー起用義務を満たすために外部からドライバーを探す必要があったと語った。
「ドライバープログラムにいないドライバーを投入する選択肢もあった」とボウルズ代表は言う。
「しかし我々は他のドライバーではなく、自分たちのドライバーを乗せることに集中した。我々は投資しているんだからね」
「ザクはF3を卒業したばかりだが、F1マシンをドライブした経験もある」
「彼はアストンマーチンBRDCオートスポーツアワードを受賞し、いい結果を残した。実際にこのイベント(FP1)に参加するには、F1マシンで300kmほど走らなければならない。ウイリアムズのF1マシンではなく、アルピーヌだった」
「でも彼が良いパフォーマンスを見せてくれるという確信に足るモノだ。彼のシーズンや個人としての姿を見れば、彼がとても知的なドライバーで、マシンから最大限の力を引き出す方法を理解していると分かるだろう」
「彼は実際、ラップタイムを出すためにここにいるのではない。結果を元に経験を積むためにいるのだ。彼は信じられないほど有能なドライバーであり、アブダビでのチャンスに相応しいと思う」
オサリバンはアブダビGPでのFP1出走に向けて、次のように意気込んだ。
「アブダビでFP1に参加できることをとても楽しみにしている」
「初めてFW45のステアリングを握り、マイレージを稼ぐのが待ちきれない。それに加えて、シーズン終了後のルーキーテストでマシンに戻り、チームと共に成長していきたい。この機会を与えてくれて、2023年型マシンをドライブする上で僕を信頼してくれたウイリアムズレーシングに心から感謝している」
F1ルーキーテストを前に今年のアブダビ戦でF2デビューを果たす予定となっているコラピントは次のように語った。
「アカデミー1年目でF1マシンをドライブする機会を与えてくれたウイリアムズレーシングにとても感謝している」
「子供の頃からこの日を夢見ていたし、この日のために懸命に努力してきた。公式ルーキーテストでこのチャンスが得られることは、本当に光栄なことだ」
「FW45を任せてくれたチームに感謝している。今年アカデミーの一員になったことで、様々な分野に目を向けることができたし、このステップに進む準備ができていると感じている。待ちきれないよ」
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