ラリージャパンの3日目はSS9からSS16が予定されていたが、SS9が赤旗でキャンセルとなり、実質7本のSSで争われた。雨こそやんだが、路面は一部ウェットで枯葉が残る選手をナーバスにさせるコースをトヨタ勢は慎重に戦い1、2、3を守った。われらが勝田選手は、4本のベストタイムを記録し、9位から6位に順位を上げた。
文:ベストカーWeb編集部 PHOTO:TOYOTA GAZOO Racing、塩川雅人(MASATO SHOKAWA)
“若武者”勝田貴元選手の本気が止まらん!! DAY3で4本のベスト記録……最終日にドラマあるぞ!!
■前日のミスをカバーする激走を見せる
地元日本での躍進を誓う勝田選手。2日目のミスは残念だが、いまなにができるかを意識した走りだ
ラリージャパンの3日目、勝田貴元選手が魅せた! 大勢の観衆が見守る岡崎中央総合公園内に設けられた2.84kmのSS11とSS12のステージではともにトップタイムと圧巻の走り。
「彼の走りはふぁれも止められない!」と隣にいた外国人ジャーナリストがつぶやいたが、まさにその通り。何かが彼に取りついたかのような鬼気迫る走りは見るものを圧倒した。
「自分自身でも乗れている感覚があり、タイムにも表れているとれが思います。最終日もプッシュし順位を上げ、トヨタの1位から4位独占を達成したいと思います」と語っている。
岡崎のタイヤフィッティングでの勝田選手。ラリーならではの光景だ
また残念ながら2日目にリタイアとなってしまったが、父の勝田範彦選手は「いろんな人の応援を力に変えているんだと思います。そのメンタルの強さは息子ながら、すごいですね」と教えてくれた。
プレッシャーを楽しめるというのは一流選手のあかしだ。
2日目のクラッシュが何とも悔やまれるが、6位まで順位を上げた勝田選手にとって4位になることが目標。3位のロバンペラ選手とは2分10秒の差があるが、4位ヒョンデのラッピ選手とは訳40秒差、5位Mスポーツ・フォードのタナック選手とは約15秒差と逆転ができるタイム差。
最終日6本のSSでどこまで詰めていくのか? 勝田選手がドラマを生むことを期待したい。ラリージャパンの最終日1位エバンス、2位オジエ、3位ロバンペラの順位は変わらないのか? それとも波乱があるのか? 注目だ。
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