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【一部詳細が明らかに】マセラティMC20、V6ハイブリッドか クアトロポルテ/レヴァンテ後継も予想

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【一部詳細が明らかに】マセラティMC20、V6ハイブリッドか クアトロポルテ/レヴァンテ後継も予想

ターボチャージャー付きV6エンジン搭載か

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)

【画像】マセラティ・レバンテ、ポルシェ・カイエン、アウディQ7、BMW X5【ライバル比較】 全36枚

マセラティによってリリースされた初期のティーザー画像からは、パワートレインのテスト車両が、兄弟ブランドであるアルファ・ロメオの4Cと、多くの共通点があることを示している。

プラットフォームには、新しいカーボンファイバーの採用されると言われており、イタリアのシャシースペシャリスト、ダラーラと共同で開発された重さわずか65kgの4Cの基盤と、コンセプトがよく似ている。

現在はもう生産されていない、4Cの生産ラインを改造して使用する可能性もあるだろう。

ただし、4Cとの類似点はそれだけだ。

量産モデルに近いとされている、最新のプロトタイプショットで明らになったように、MC20は、4Cよりも大幅に長く、少し広くなるが、ホイールベースが拡張され、はるかに扱いやすくなる。

サスペンションも完全に作り変えられ、不満の多かったアルファ・ロメオ・モデルより、ダイナミックな丸みを帯びたクルマとなるだろう。

最近のビデオから、深い6気筒の音がはっきりと聞こえることから、MC20には、縦置きのターボチャージャー付きV6エンジンの搭載が予想されている。

電動モデルの可能性

マセラティはまた、電動モデルの可能性を示唆している。

MC20のエンジンの詳細は、現時点では明らかになっていないが、アルファ・ロメオが8CスーパーカーとGTVクーペで609ps以上を出力する、V6ハイブリッドの開発を行っていることが知られている。

アルファ・ロメオは、ジュリア・クアドリフォリオGTAとGTAmのために、フェラーリの支援を得て制作した、2.9L V6エンジンから540psを絞りだした。

ただし、その出力でさえ、MC20のマーケット・ポジショニングには十分とは言えない。

そのため、MC20にはアルファ・ロメオのハイブリッドシステムが、採用される可能性が高いとみられている。

電気モーターの追加により、CO2排出量を削減すると同時に、ユニットで600psを超えるパワーを得ることが可能となるだろう。
 
カーボンファイバーのプラットフォームから期待される軽量化で、0-97km/h加速は3秒前半を達成し、320km/hの壁を越える可能性もある。

フロントアクスルに備えた電気モジュールが、エンジン駆動のリアアクスルを補足し、トルクベクタリング機能と、必要なグリップが提供される。

ライバルのスーパーカーと対等に戦うことが可能となるだろう。

MC12から自然な進化を遂げたモデル

アストン マーティン、フェラーリ、マクラーレンは、独自のハイブリッドV6エンジンに取り組んでいるが、ホンダNSXはすでにそれを持っている。

そのようなセットアップはまた、電力と重量を減らした、後輪駆動の、より安価なMC20バリエーションの可能性を残す。

ただし、マニュアルギアボックスが提供される可能性は低いだろう。

代わりに、クイックシフトのデュアルクラッチオートマチックの採用が予想されている。

アルファ・ロメオが、2017年の8Cプロジェクトで約束していたアクティブ・エアロダイナミクスの採用の可能性がある。

開発が進んでいれば、マセラティがそれを採用する可能性は十分にある。

イタリア語でレースを表す、マセラティコルセ(MC)と名付けられたことからわかるように、新しいMC20は、6年間FIA GTシリーズに出場し、22勝をあげ、チームチャンピオンシップ6冠を獲得したMC12から、「自然な進化」を遂げたモデルとなる。

より日常的なモデルも

エキサイティングな新しいMC20は、ハローモデルとなるが、マセラティのより日常的なモデルにも、スポットライトが当てられる。 

今年は、ギブリとクアトロポルテのサルーンとレヴァンテSUVの、アップデートバージョンが発表される。

これらの3モデルは、7月にトリノで生産が開始される予定となっているが、パンデミックの影響により延期される可能性が高い。

発表は9月の予定だが、同社はすでに主要な新機能を明らかにしている。

最初に発売される予定となっている、新しいギブリは、同社初のプラグインハイブリッドを提供する。

BMW 5シリーズのライバルの、新しいパワートレインのベースは明らかになっていないが、ガソリンエンジンが含まれることは確実と見られている。

ひかえ目の4気筒モデルで企業向けの販売に焦点を当てるか、ターボチャージャー付きの6ポットで性能を追求するかについては、まだわかっていない。

いずれにせよ、2021年までにフリート平均CO2排出量の削減目標達成に、貢献することが予想される。

新しいレヴァンテSUV

プラグインハイブリッド・ギブリのアップデートは、3つのモデルすべてに共通の、内外装ともに微妙なスタイル変更となる。

半自律運転支援機能を採用することにより、ようやくドイツのライバルに追いつく可能性がでてきた。

更新されるこの3モデルは、つなぎの要素が多く、2022年と2023年に更なるアップグレードが予定されている。

マセラティのサルーンの販売は減少しているため、ギブリが置き換えられることはないが、代わりに、新しいクアトロポルテはサイズが縮小され、フルサイズの豪華なモデルよりも、メルセデスベンツCLSに近いものとなる。

ただしその前に、別の販売重視のモデルが発表される。

2021年のBMW X4と競合する新しいレバンテSUVだ。

詳細はまだわかっていないが、電動パワートレインを備え、この春に完成予定とされていた新しい生産ラインで製造される。

グランツーリスモ

長い歴史をもち、マセラティのカリスマ的な自然吸気4.7L V8を搭載したグランツーリスモは、昨年後半に生産を終了したが、2021年に後継モデルが投入される。

ドロップトップ・グランカブリオの後継モデルが、その翌年に続く予定となっている。

2014年に、初めてコンセプト形式で発表されたアルフィエーリは、2021年に新しいグランツーリスモとグランカブリオで、登場すると予想されている。

電動モデルのバリエーションも提供されるだろう。

新しい2モデルのサイズはまだ明らかにされていないが、需要から考えると、全長5m近いクアトロポルテ・ベースのような大きなクーペとなる可能性は低いだろう。

メルセデスも、2ドアSクラスの後継を出す計画はない。

少し小さめのBMW 8シリーズが、マセラティのベンチマークになる可能性があるだろう。

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みんなのコメント

5件
  • この手のスーパーカーみんな似たような形になるなぁ。細かいところは確かに違うけど。
  • マセラティなのにV6かぁ。
    しかも4C姉妹車ってエンジン横置き?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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