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トヨタが新型「ランクル」の斬新ハンドル仕様を世界初公開! 手だけで運転出来るクルマが凄い! なぜペダルレス車が誕生したのか

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トヨタが新型「ランクル」の斬新ハンドル仕様を世界初公開! 手だけで運転出来るクルマが凄い! なぜペダルレス車が誕生したのか

■新型「ランドクルーザー250」のペダルを取っちゃった!

 まもなく10月26日から開催される「ジャパンモビリティショー2023」ですが、メーカー、サプライヤー、スタートアップ企業など様々な出展が予定されています。
 
 そうした中でトヨタは事前にメディア向けイベントとなる「TOYOTA JMS PROLOGUE」を開催しました。
 
 様々な展示があるなか、新型「ランドクルーザー250」の異型ハンドル仕様も披露されましたが、どのようなモデルなのでしょうか。

【画像】「えっ…!」新型ランクル250に斬新ハンドル採用! これは凄いです! 写真を見る!(19枚)

 2023年8月2日に世界初公開された「ランドクルーザー250」(以下250)。

 この250は、ランドクルーザーの中核モデルとして「質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支えるという原点に回帰」するとをテーマに開発されました。

 具体的には「ランドクルーザー300」にも採用されるGA-Fプラットフォームを採用することでオフローダーとしての基本性能の向上させた他、力強い走りや環境性能を実現する多様なパワートレーンを設定しています。

 さらには、機能性を追求したパッケージと、伝統とモダンを統合させた内外装デザインなどを持った新たなランドクルーザーシリーズとして登場したモデルです。

 ボディサイズは、それまで設定されていた「ランドクルーザープラド(150)」と比べて全長4925mm(+100)×全幅1980mm(+95)×全高1870mm(+20)、ホイールベース2850mm(+60)とサイズアップされました。

 そんな特徴を持つ250は日本市場において特別仕様車「First Edition」を含めて2024年前半の発売を予定しています。

 今回の「TOYOTA JMS PROLOGUE」で展示された250は見た目こそ、ノーマルのままです。

 しかし、運転席に乗り込むと、目の前のハンドルは従来のものとは異なる他、足元にはペダル類が存在しませんが、これはどういうことなのでしょうか。

 ランドクルーザーシリーズの開発担当者・森津圭太氏は次のように語ってくれました。

「このステアリングは、ブレーキだとかアクセルというすべての操作系の機能をバイクベースにしてステアリングに集約したもので、最大の特徴はペダルレスに出来ることです。

 開発経緯は、チェアスキーヤーの森井大輝選手と豊田章男会長が話を始めたことで始まりました。

 森井選手はランドクルーザー200に乗っているんですけど、これまでの障害者向けのクルマというのは、ステアリングを右手で固定して、アクセルとブレーキをレバーでやるので両手が塞がって、すごく危険でジュースも飲めないという状況です。

 そうしたこともあり、両手で運転できるクルマをランクルで開発して欲しいという話があって始まりました。

 実際に作ってみると下肢機能障害を持たれている人だけでなく、直感的でワクワクする操作感があり、バイクをベースにしているので一般の人も凄く楽しい事がわかりました。

 トヨタは『すべての人に移動の喜び』ということでやっていますが、そんなクルマになるのではないかと思っています」

 実際のハンドルは、トヨタ・レクサスに採用されるような「ワンモーショングリップ」に似ている形状となり、ステア・バイ・ワイヤを採用することでペダルレスを実現出来たと言います。

■ランクルを手だけで運転!? どんなハンドルなの?

 運転席に着座してハンドルを握ってみると、右手の親指部分にアクセル操作のレバー、左右の人差し指・中指・薬指にブレーキの操作レバーが備わり、今後はウインカーやワイパーの操作レバーも一体化することを検討しているようです。

 また前述のワンモーショングリップと異なるのが、ハンドル下部に掌外沿の部分がピッタリとフィットする形状となっており、手・腕の負担が軽減されることも考えられていると言います。

 またペダルレスのメリットについて前出の森津圭太氏は話しています。

「ペダルが無いことでステアリング姿勢が自由に出来るので、座って長時間運転していると疲れてくるということがありますが、例えば立って運転出来るなどの可能性が広がります。

 またステア・バイ・ワイヤを使ったことで小舵角にすることができ、下肢機能障害を持たれている人でも姿勢保持を楽にすることが可能となります。

 ちなみに現在の舵角は90度となっており、90度から110度以上の舵角だと身体がブレるようになり、姿勢の安定が難しくなります」

※ ※ ※

 また筆者が以前にこのステアリングの試作車に乗った際には慣れこそ必要ですが、ペダル操作をしないクルマの楽しみ方の可能性が広がると感じました。

 実際に森津圭太氏によれば「森井選手はレース走行が好きなうえに、豊田会長からも『モータースポーツでも使えるように』という話がありますので、そのあたりも考えていきたいです」と話していました。

 このような特徴があるステアリングですが、ジャパンモビリティショー2023のトヨタブースでは、グランツーリスモとコラボレーションしたステアリング体験機として、座った仕様・立った仕様・車いす仕様の各2台が用意されるようです。

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