ピレリは、2025年のタイヤに6番目のスリックタイヤが加わることを確信しており、よりソフト寄りのタイヤのテストを夏の間に行う。来年のストリートレースに備えて、シーズン末のアブダビテストですべてのチームが試せるように準備を整えることが目標だ。
マシンが数珠つなぎとなった今年のF1モナコGPの後、ピレリのレーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラと彼のチームが最終決定を下す前に、同社はコンパウンドの範囲を拡大して現在のC5よりも柔らかいコンパウンドを含める計画をすでに立てていた。記憶に新しいところでは、モナコGPの決勝レースは1周目に赤旗中断となり、その後リスタートを余儀なくされたが、レースに残っていたドライバーのほとんどが2回目のスタートで異なるコンパウンドを使用してチェッカーフラッグまで走ることを試み、フィールドの大半が実質的にノーストップのグランプリとなった。
ピレリ、モナコGPなど2025年の市街地戦により柔らかい“C6”タイヤを追加へ。多様な戦略利用を提案
ピットストップがなかったため、オーバーテイクはほぼ行われなかった。ルールによってそのレースでは全員がそのような戦略を取らざるを得なかったにもかかわらず、盛り上がりの欠如に対する責任はいつものようにピレリが負わされた。
ピレリは最近、開発に注力してきた新しいC4およびC5タイヤを、タイヤへの負担が大きいことで有名なコースでテストしたが、今後は、来年のタイヤ開発において新たなスーパーソフトタイヤに重点を置くことを発表している。イゾラによると、「我々はポール・リカールでC6のテストを1回行っただけだが、それはそれほど過酷ではないコースでテストをする必要があったからだ」とのことだ。
それ以降、ピレリはムジェロとシルバーストンでテストを行ったが、エネルギーがタイヤに伝わる高速コーナーが多数ある厳しいコースであることを考慮し、代わりにハード寄りのコンパウンドを使用する計画だった。
これからは最新のコンパウンドに焦点が移される。イゾラは、C6プロトタイプをイタリアGP後にモンツァで走らせる可能性が高いことを明らかにした。モンツァは実際に6カ所のコーナーと非常に長いストレートを持つコースであり、パラボリカとふたつのレズモコーナーは、ソフトコンパウンドでも特に左のフロントタイヤにとって厳しいテストとなる。
イゾラは次のように説明した。
「モンツァか、今年それ以降に再度テストを行うことを考えている。我々は確かに、さらにソフト寄りのコンパウンド導入のアイデアを持っており、他のコンパウンドの範囲もわずかに変更している。開発は順調に進んでいる」
「2025年のコンストラクションの90%は決まっているので、これからはオーバーヒートを減らし、コンパウンドを少し動かして適切な間隔を持たせることを目標に、コンパウンド開発にさらに集中できるだろう」
それと同時に、2026年仕様のタイヤの最初のトラックテストが、アゼルバイジャンGPとシンガポールGPの間の週に予定されている。アストンマーティンは、将来のテクニカルレギュレーションに適合したミュールカーを製造し、プロトタイプの2026年タイヤを走らせる最初のチームに選ばれている。フェリペ・ドルゴヴィッチは、まだコースは未定だが数日間の走行を行う予定であり、チーム代表のマイク・クラックは、チームがこのプログラムで最初の走行を担当することを非常に喜んでいる。
「我々はこのことが実現することをうれしく思っている。なぜなら、さらなる戦略的選択肢が開かれると思うからだ。それがC6、C5、C4、あるいはC6、C4、C2などになるかどうかは、当然ながらピレリが選ぶことになる。しかし、来年もマシンは非常に似たものになると思うので、いくつかのバリエーションが追加されるのは歓迎だ」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント