■東京オートサロンの会場に、2台の英国製ラグジュアリーカーが現れた!
アストンマーティンは、千葉県・幕張メッセで開催されている東京オートサロン2020にて、アストンマーティン初となるSUV「DBX」と、孤高のスーパーGT「DBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテ」を出展しました。
桁が違う… 5007馬力の12000ccエンジン搭載 ドバイ製スーパーカー登場
アストンマーティンが東京オートサロンに出展するのは、今回で2度目となります。幕張メッセ中ホールのアストンマーティンブースでは、2台の最新モデルを展示するとともに、アストンマーティンのオリジナルグッズの販売もおこなわれました。
ふだんなら正規ディーラーなどでしか入手することができないグッズを気軽に購入できるとあって、来場記念に買い求める人も多数。より多くの人にアストンマーティンの世界を知ってもらう機会となったようです。
1月10日におこなわれたプレスカンファレンスでは、アストンマーティン・アジア・パシフィック・リージョナル・プレジデントのパトリック・ニルソン氏が、アストンマーティンの展望と2台の展示車両について説明をしました。
「本日はアストンマーティン107年の歴史において、またひとつ心躍る日になりました。アストンマーティンのすべての発想の要には、美があります。卓越した性能のクルマをつくるメーカーとして世界中で名声を得ましたが、この精神は1913年の創立から変わることはありません。
アストンマーティンを見て、体験していただければ、美の追求はクルマの各部に見られます。
アストンマーティンの新モデルの創作は、白紙に一本の線を引くことからはじまります。ここでコンセプトが生まれ、デザイナーによって意義が与えられ、ラインとフォルム、そして視覚的な美がつくられます。
画家が絵を描きたくなる、音楽家が楽曲を創作したくなる、それと同様われわれにとっては美の追求が、世界で最も美しいクルマをつくりたいという意欲を掻き立てます。
美への愛着は至高、美の創作は芸術、アストンマーティンの創設者ヴァンフォード氏とマーティン氏は、共通する情熱を持っていました。それは毎回より速く、よりスリリングなレース車両をつくることです。
それでは、2020年のアストンマーティンのスケジュールについてお話しましょう。2020年後半には、セントアサンの新工場で生産したDBXを、世界中のカスタマーの皆様に向けて納車がはじまります。
『007』シリーズの最新作に、4台のアストンマーティンが登場します。3月には、メルボルンからF1シーズンが開始します。ヴァンテージ・ロードスターが、この春発表されます。われわれのハイパーカー『バルキリー』が完成への最終段階を迎えます。
DBXは将来に渡ってわれわれの心に残るだろう特別なクルマです。美しいデザインと、広く実用的なボディは、SUVに求められるすべての要件を満たします。
アストンマーティンのラグジュアリー性に従い、上品な素材とクラフトマンシップに溢れています。
DBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテは、目覚ましく絶え間ない性能を発揮します。オープンのGTでしか味わえないレベルの爽快感を実現したキャビンを目指しました」
■東京オートサロンで出展されたアストンマーティンは、こんなクルマ
東京オートサロン2020で展示されたアストンマーティンとは、どのようなクルマなのでしょうか。
DBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテは、2019年7月に英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2019」にて初公開されました。
「DBSスーパーレッジェーラ」は、アストンマーティンの市販モデルのフラッグシップで、そのオープンモデルとなるのが、DBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテです。
エンジンは、5.2リッターV型12気筒ツインターボを搭載し、最高出力725馬力、最大トルク900Nmで、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は340km/hです。
ルーフはソフトトップを採用し、オープンにする際は14秒、クローズする際は16秒かかり、8層にもなる断熱材と防音材によって、クローズド時はクーペに遜色ない静粛性を実現しています。
DBXは、2019年11月に中国北京でワールド・プレミアされたばかりのアストンマーティン初となるSUVです。
一見すると「ヴァンテージ」を背高にし、後席居住を犠牲にしたスポーツSUVに見えますが、クラス最高レベルの広さを持つヘッドルームとレッグルームを持ち、フルレングスのガラス・パノラマルーフとフレームレス・ドアガラスと組み合わされ、明るく広々としたキャビン環境を実現しています。
前席にはスポーツカーのシート・パッケージが採用され、並外れたサポート性とロングドライブにおける快適性が保たれ、さらに後席乗員用の膝と足元の追加スペースも確保されています。
DBXに搭載されるエンジンは、「DB11」およびヴァンテージにも搭載されている4リッターV型8気筒ツインターボエンジンの最新バージョンです。
最高出力は550馬力、最大トルクは700Nmで、アクティブ・エキゾースト・システムにより、ラグジュアリーなSUVモデルの洗練されたサウンドから、アストンマーティンならではの爽快なスポーツカーのエキゾーストノートまで、幅広いサウンドを奏でます。
このエンジンは、シリンダー休止機能も備え、0-100km/hは4.5秒、最高速度は291km/hです。
展示車両価格(消費税込)は、DBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテが3567万8703円、DBXが2299万5000円です。
東京オートサロンは、そもそもカスタムカーの祭典ですが、その会場内にあっても、2台のアストンマーティンは特別な存在感を放っていました。
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