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新生EVシリーズ転換のSTCCがヨーテボリ市街中心部に新設する“ヘッズ・トゥ・ヘッズ“トラックを公開

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新生EVシリーズ転換のSTCCがヨーテボリ市街中心部に新設する“ヘッズ・トゥ・ヘッズ“トラックを公開

 当初の計画より1年遅れとなりながら、今季2024年より満を持して新開発BEV車両による次世代チャンピオンシップに転換するSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権が、新たに開幕ダブルヘッダーを予定するヨーテボリ市街中心部にて新設される“Head 2 Head(ヘッズ・トゥ・ヘッズ)”トラックのレイアウトを公開した。

 新開発BEV車両による新年度を前に、すでに4マニュファクチャラーが参戦を表明するSTCCは、最高出力550PS想定のモーターにより0~100km/hは3秒以下、最高速も300km/hをマークする後輪駆動ツーリングカーによる選手権へと生まれ変わる。

フル電動化の2024年STCCに向け、新興エクシオン・レーシングが投入する『BMW i4』が初公開

 その独自規定BEV車両には最大800Vの高電圧を利用する45kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、このバッテリーやモーターを筆頭に、サスペンションなどもすべてワンメイク化される。

 その電動パワートレイン“Kit(キット)”の開発を担当した研究開発部門『EPWR』社を運営するPWRレーシングは『PWRクプラ・スウェーデン』として新型『クプラ・ボーン』を投入。同じく強豪ブリンク・モータースポーツは『テスラ・モデル3』を走らせ、TCR時代から参画するエクシオン・レーシングは『BMW i4』を、そして新興チーム・オートラウンジ・レーシングは『フォルクスワーゲンID.3』で新時代のシリーズに挑む。

 そのシーズンプレミアとなる6月8~9日の開幕戦は、STCCとして2014年以来のカムバックとなるヨーテボリで開催され「チャンピオンシップの電動化によって(市街中心部での)復活が可能になった」という。その競技フォーマットも、世界規模のイベントである“レース・オブ・チャンピオンズ(RoC)”に倣い、エリミネーション方式で2台のドライバーが同時に対戦する形態を採る。

「我々は、ヨーテボリ&カンパニーとゴットイベントとともに、ヨーテボリの中心地にカムバックに最適な場所を見つけた。そこでは、まったく新しいフォーマットで最高レベルの電動レースを提供できるだろう」と語るのは、STCCの最高経営責任者(CEO)を務めるミュッケ・ベルン。

■トラックはスタジアムと屋内競技場イベントエリアに建設された全長625メートル
「我々としてもシリーズの都市への拡大は、普段レースを見る機会のない観客にSTCCを届けることができるという点で、持続可能性を推進するうえでも重要なパートを占める。ヨーテボリはスポーツに強い関心を持つ都市であり、STCCは過去の大会でも成功を収めており、ここでその伝統を再開することを楽しみにしている」

 新設されるトラックは、かつてサッカーW杯の開催実績もあるウッレヴィのスタジアムと、同じく屋内競技場のスカンジナヴィアムの間のイベントエリアに建設され、グランドスタンド席を備えた全長625メートルのトラックとなる。

「フレキシブルなエリアとウッレヴィ中心部のロケーション、そして誰もが知る有名なブランドが参戦し、今後もさらに発展が期待されるタイプのイベント体験が提供されることになるだろう」と語るのは、大会運営に参画するゴットイベントのマネージャー、ヘンリック・ジュトブリング。

「STCCは早くからこの開発に参加しており、エキサイティングな電動レーシングチャンピオンシップの幕開けを楽しみにしている」

 同じく、ヨーテボリ&カンパニーのスポーツ・キーアカウント・マネージャーであるサラ・ブランケルも「STCCと協力して、世界で最も持続可能性を追求してきた国でもあるスウェーデンの中心部にて、気候変動に配慮したレースを提供できることをうれしく思っている」と期待を寄せる。

 週末は最初のテストセッションを経て、予選から準々決勝、準決勝、そしてファイナルたる決勝の順で土曜と日曜の2回のイベントが実施される。さらに展示イベントエリアを兼ねた車両基地たるパドックでは、新型STCC車両に対し発電機も外部電源も必要としないアトラスコプコ社製の大規模エネルギー貯蔵システム“ZenergiZe(ゼネルジャイゼ)”経由で充電されることになる。

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みんなのコメント

1件
  • 葛葉恭次
    EVでトラックといえば…

    サイバートラックって死んだの?w
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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