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ボロい見た目の愛車を一気に蘇らせる必殺技「オールペン」! 手順と値段とデメリットをお伝えします

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ボロい見た目の愛車を一気に蘇らせる必殺技「オールペン」! 手順と値段とデメリットをお伝えします

 この記事をまとめると

■クルマのリペイント(全塗装)のメリットとデメリットを解説

お手入れは大変? 何年ぐらいもつ? 「カーラッピング」のプロに本当のところを聞いてみた!

■オールペンをすることで劣化した塗装を新車のように戻すことができる

■塗装の質が低いと買取額に影響が出る可能性があるので、業者選びは慎重にする必要がある

 劣化が進んだらオールペンすることで新車の輝きに!

 クルマは10年も乗っていると、車種によっては表面の塗装のクリア層が劣化して曇ってきたり、洗車の擦り傷が徐々に積み重なって、ぱっと見で気になるような状態になってきたりします。とくに赤系の明るく鮮やかなカラーは退色が激しい傾向にあるので、しだいに色味がくすんでしまい、みすぼらしい印象になってしまったりもしますよね。

 そうなってしまった場合、軽いダメージならワックスやコーティングで一時しのぎができたりしますが、劣化や傷が深かったり、退色してしまったりすると、もうリペイント(再塗装)するしかありません。

 ここでは、そのリペイントについて、その方法や費用、そしてそのメリットとデメリットについて話していこうと思います。

■リペイント(全塗装)の方法とその費用は?

 クルマの全塗装にはけっこうな手間がかかります。ザックリとその手順を追ってみましょう。

 1)洗車して汚れと油分を落とす

 塗装にとって汚れや油分は大敵です。仕上がりに大きく影響するばかりか、最悪の場合はやり直しになることもあるので、念入りに汚れと油分は取り除いておきます。

 2)下地処理(足付け)をする

 新しい塗装の密着性を高めるために、古い塗装の劣化部分を削ったり、表面を細かく荒らして塗料のノリを良くする「足付け」という工程を行います

 3)塗装しない部分をマスキング

 ウインドウ部分やライト、ゴムモールなどの塗装を行わない部分を覆い隠すマスキングを行います。塗装の細かい霧が入り込まないように確実性が求められるので、この工程はけっこう時間と手間がかかります。場合によってはマスキングするより外してしまった方が早い部分もあります。

 4)色合わせ(調色)

 元と同じ色に塗る場合も好みの色に塗りたい場合も、きちっとした色味になるように調色を行う必要があります。色コードがある場合は早いですが、ない場合や好みの色にする場合は、調色する人のスキルやセンスが問われます。

 5)塗装

 色が決まったらボディに塗装を行います。ホコリや水分の混入は仕上がりに悪影響を及ぼすので、それらが入り込まないような専用のブースで行われるのが一般的です。単色なら腕の差が出ませんが、メタリックやパールなどの塗装は職人の腕で仕上がりが異なるといわれていますが、メーカー指定の塗料であれば、その差が極力出ないように作られているようです。

 ただし、メタリックやパールは何層かのレイヤーで構成されるのがほとんどなので、その分手間がかかります。

 6)仕上げ塗装

 仕上げにクリア塗装を行います。これはベースと層の保護の意味合いと、表面にツヤを出して良い仕上がりにするために行われます。業者の方針や仕上げのクオリティ追求の違いで、3回以上塗り重ねるケースもあります。

 7)磨き

 クリア塗装のままでフィニッシュとするところもありますが、より平滑な表面に仕上げるため、塗装のムラをサンディングで削って均してから磨いて仕上げると、2段階くらい上の仕上がりになります。

 8)マスキングを剥がし、外したパーツを戻す

 マスキングを剥がします。このとき雑に剥がすと必要な部分の塗装まで剥がれてしまうこともあるので、慎重に行います。部品装着の際も塗装面を傷付けないように慎重さが求められます。

 以上です。全塗装はなかなか大変な作業だということが伝わったでしょうか。

 マスキング工程では想像以上に時間と手間がかかりますし、塗装ブースがないと、いくらキレイな環境を整えてもホコリや小虫が付着してリペアの手間が増えます。

 まれに野天で缶スプレーでのオールペンを行うツワモノもいますが、仕上がりのクオリティはどうしてもそれなりの状態にしかなりません。

 買い換えたほうが安い? どのくらいの費用が必要なの?

■全塗装の費用は?

 気になるのはその費用ですね。前述のように塗装にはかなりの手間と時間、そして設備が必要になるので、それなりに高額な出費になります。

 具体的な金額としては、安い下限としては10万円台で行う業者もあるようです。ただし、その場合は、おそらくですが上で説明している工程のどれかを簡略化して塗装のコストを抑えていることが考えられます。

 標準的なセダンタイプかつソリッド系のカラーであれば、平均額は30万円前後ではないでしょうか。もちろんこの額はメーカーの標準色の場合で、塗装の層が多くなる特殊なメタリックやパール系の塗装の場合は割り増しになります。

 また、鮮やかな赤系や黄色系のカラーはその色味を出すのが難しいらしく、塗料自体が割高になるとの話もあります。

 そして、ワンボックスタイプや大型のSUVなどは塗装の面積自体が大きくなるので、塗料の量と作業工程が増えるため、面積分の料金が加算されます。

■全塗装のメリットとデメリット

 全塗装するメリットは、なんといっても愛車が以前の状態かそれ以上の輝きを取り戻せるという点でしょう。「塗装だけでこんなに蘇るのか!」というくらいにリフレッシュの効果が得られると思います。

 また、自分好みの色に塗り替える場合は、リフレッシュとともに、より愛車が自分のものになったような満足感も得られることでしょう。街なかで同じ車種と居合わせたときも、居心地の悪さを感じることなく、優越感すら感じるでしょう。

 一方でデメリットはどうでしょうか。

 まずは、売却時の買い取り査定に響く可能性があるという点です。これは全塗装の仕上げ品質次第という部分はあります。

 そもそも「プロに塗ってもらったのに、査定のときにわかってしまうのか?」という点も気になりますが、結論からいうと、査定経験の豊富なプロが見れば、ほぼ確実に見分けられるそうです。たとえばウインドウのゴム部分をめくって境界を見たり、ドアを開けた開口部の塗り分け具合を見たりすると、新車時との違いをあっさり見分けてしまうのだとか。

 ただし、この点についてはデメリットとは決め付けられないでしょう。そもそもが古い塗装が劣化している状態だったことから全塗装を行ったわけなので(今回の例の場合)、その状態と比べたら査定額は決して悪い方に振れるということにはならないでしょう。

 ただ、それも塗装のクオリティ次第となりますので、費用をケチって仕上げが粗いところに依頼すると、売却時につじつまが合わされてしまうことも考えられますので、どう考えるかは難しいところです。また、色を塗り替えてしまっている場合でも査定が下がる場合があります。

 自身の愛車をリペイントするかどうかというのは、費用的にも、その後に乗り続ける期間の判断的にもかなりの大きな決断がいることと思います。車種によってはリセールの査定にも影響があります。

 とはいえ、一気に愛車の輝きが取り戻せるリペイントは魅力の手段でもあります。そして、いまでは剥がせば元の状態に復帰できる「ラッピング」という手法も一般的になりつつあるので、じっくり、かつ大胆に判断して決断してください。

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みんなのコメント

18件
  • ペソタロー
    オイオイ、この記事は正気で書いているのか?
    全塗装なんて業者だったらすぐ分かる、おまけに査定が下がる方向には振れないだろうって?下がるに決まってるだろ!
    全塗装する奴はそういないとは思うけど信じてやったら塗装代が掛かっておまけに査定大幅ダウンでダブルパンチだぞ!
    全塗装なんてものは自分の趣味でやるか、乗り続ける為にやるもんだよ。
  • ごうまえのり
    30年前位ならこの金額で出来たかな。よくこんな嘘を平気で出せるよな笑。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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