フォルクスワーゲン パサート ヴァリアントB9:9代目となるVW パサートには、多くの新技術が搭載され、これまで以上に広々としたスペースと快適性がもたらされている。
持つことは、必要とすることに勝る。それが、9代目「VWパサート」の仕様を開発者がホワイトボードに書き上げたときのモットーだったのだろう。しかし、新型「パサート」の内面的な価値や搭載技術に触れる前に、外観から見てみよう。
BMW新時代の幕を開けると期待されるスタディモデル「BMW ヴィジョン ニュークラス(ノイエ クラッセ)」発表 その斬新なコンセプトとは?
一目でわかるパサート
新型「パサート」は、おなじみの「MQB」プラットフォームをベースにしているが、どこから見ても、すべて「パサート」だ。つまり、均整の取れたオーバーハング、大きなラジエーターグリル、ボディサイドを走る一本のラインなど、すっきりとデザインされたボディである。ホイールは最大19インチ。風格があり、エレガントでありながら、地に足がついている。
パサートは全長が14センチ長くなった
「パサート」は先代より14cm長い4.9m近くとなり、「BMW 5シリーズ」、「メルセデス Eクラス」、「アウディ A6」に迫る大きさとなった。これには驚きのあまり目をこすってしまうほどだ。開発者はホイールベースを5cm伸ばして2.84mにした。さらに、全幅は2cm拡大され、約1.85mとなったが、全高はほぼ変わらない。
メルセデスEクラスより大きい
「パサート」のリアハッチは若干傾斜がついたものの、ボディが長くなった分、ラゲッジルームは拡大した。後部座席を倒せば、トランクは1,920リットルまで入る。因みに新型「メルセデス Eクラス エステート」は最大1,830リットルだ。参考までに。
「パサート」のCd値も注目に値する。フロントエプロンのエアカーテン、新しいエクステリアミラー、ルーフスポイラー、リアの流線型のフォルムのおかげで、Cd値は0.25(先代: 0.3)。しかし、数字の理論はもう十分だ。私たちは新型「パサート」に乗り込み、その乗り心地を確かめる。そしてすぐにその魅力に引き込まれた。
最新世代のインフォテインメント
これがフォルクスワーゲンのあるべき姿だ。「パサート」のステアリングホイールは、ボタン付きのマルチファンクションステアリングホイールだ。さらに、デジタルメーター(10.25インチ)と12.9インチのセンターディスプレイが標準装備されている。写真車両では、より大きなバージョンが追加料金で装着された。これは対角15インチ。いずれにせよ、中央のディスプレイには「MQB」用の最新インフォテインメントユニットである「MIB 4」の内容が表示される。
App-Connectがアップルやアンドロイド端末との接続を確立し、画面上部にはダイレクト選択ボタンを備えた設定可能なバーが、下部にはクライメートコントロールバーが常に表示される。その間に、新しい音声アシスタント"IDA"を含むカスタマイズ可能なホームスクリーンのためのスペースがまだ十分にある。おなじみの温度設定のタッチスライダーは、スクリーンの下部にある。
センターコンソールは整然としている。ここにあるのは、スタートボタン、パーキングブレーキ、収納コンパートメントなど、最も必要なものだけだ。ギアセレクターレバーは、「ID」モデル同様、ステアリングコラムに移動した。ワイパーのコントロールは、ウインカーレバーの中にある。
人間工学的にも、新型パサートには弱点がない。特筆すべきはシートで、ベーシックシート以外はマッサージ機能が付いている。ベーシックバージョンには3つのエアチャンバーがあり、エルゴアクティブプラスシートではリクエストに応じて10チャンバーのツボ押しマッサージができる。さらに、「パサート」にはオートマチックシートクライメートコントロールを注文することができる。
室内は長身の乗員が乗っても、前後ともに十分なスペースが確保されている。後席はホイールベースが5cm延長されたことで、膝とフロントシートの背もたれとの間に広いスペースが確保された。ドアパネルはソフトな素材で張り上げられ、より快適な雰囲気になっている。「パサート」の後部座席に座るのがこれほど楽しかったことはない。
2つの新しいプラグインハイブリッド
パワートレイン面でも「パサート」は全力を尽くしている。システム出力204馬力と272馬力の2種類の新しいプラグインハイブリッドが、この大型エステートを電気自動車の代用に変える。どちらのバージョンでも、おなじみの1.5 TSIエンジンが燃焼パートを担当し、あるときは150馬力、あるときは177馬力を発揮する。19.7kWhのバッテリーは、標準DC充電オプション(50kW)または三相AC充電(11kW)により、日常使用に適した100kmの純電動航続距離を提供する。45リットルのガソリンタンクと合わせて、PHEVの航続距離は1,000kmに達する。
ディーゼルはさらに進化する見込みだ。ディーゼルエンジンは3種類。小型の2基(122馬力と150馬力)では、最大1400kmの走行が可能となる。最高出力193馬力のディーゼルは全輪駆動と組み合わされる。ガソリンエンジンでは、1.5eTSIマイルドハイブリッド(150馬力)と265馬力の2.0TSI(全輪駆動)が用意される。すべてのエンジンにDCTが組み合わされる。
価格は39,995ユーロ(約640万円)から
2024年第1四半期の市場投入に向けて割増は控えめだ。少なくともベーシックな「パサート」トリムでは、39,995ユーロ(約640万円)で、1,100ユーロ(約18万円)弱高くなるが、そこにはオートマチックエアコン、ACCアダプティブクルーズコントロール、フロント&リアパーキングアシスト、リバースカメラ、レーンチェンジアシスタント、交差点アシスタント、交通標識認識などの基本装備が増えている。あってほしいものは最初から装備されていた方がいいのだ。
プロトタイプで初ドライブ
以前、まだカモフラージュされた150馬力ディーゼル搭載の「パサート」をドライブした。「ゴルフGTI」と同様、パサートは電気機械式サスペンションシステムをミックスする「ドライビングダイナミクスマネージャー」を搭載しており、スピードと姿勢変化に応じたブレーキ介入とダンパーの剛性変化により常に安定しており、ステアリングはニュートラルで快適であった。
快適な乗り心地は、すべての走行モードにおいて体感できる。スポーツモードでは、路面の小さな石ころまで感じるが、その硬さに不快になることはないし、快適モードでは、文字通り滑るように走り、これが「パサート」なのか、それとも「ミニ フェートン」なのかと自問自答するほどだ。
「フォルクスワーゲン パサート(B9)」
結論: より広いスペース、新しいテクノロジー、より多くの装備と快適性。そしてこのすべてが、比較的手頃な価格で実現されている。VW パサートはSUVに勝る理想の実用車だ!
Text: Peter R. Fischer and Andreas May Photo: Volkswagen AG
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?