現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > レクサス「GS」の改造車がスゴいことに!? トヨタの魔改造車3選

ここから本文です

レクサス「GS」の改造車がスゴいことに!? トヨタの魔改造車3選

掲載 更新 18
レクサス「GS」の改造車がスゴいことに!? トヨタの魔改造車3選

■まさに魔改造! とんでもなく手が入れられたトヨタ車たち

 近頃、テレビ番組で話題となった「魔改造」という言葉は、市販のフィギュアやプラモデルをベースに、原形を留めないほど改造することから生まれました。クルマにおいては、外観を大きく変え、まったく別の車種からエンジンを移植するような大改造を指します。

「レビン」復活か トヨタが新型「カローラ セダン」を世界初公開

 そうした魔改造車は、主にオートショーに出展するために作られたコンセプトモデルで、公道を走ることが想定されていないからこそ、大胆に手が入れられています。

 そこで、これまでトヨタが発表した魔改造車を3車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「ランドスピードクルーザー」

 トヨタ「ランドクルーザー」は、1951年に開発された「ジープBJ型」を源流とした本格的なクロスカントリー4WD車で、「キングオブオフロード」と呼ばれるほどの高い悪路走破性能や耐久性を誇り、世界中の過酷な環境下で活躍しています。

 そのランドクルーザーをベースに、スピード記録を樹立するための「スピードブレーカー」を目指し、究極の走行性能を求めて製作されたのが「ランドスピードクルーザー」です。

 ランドスピードクルーザーは現行モデルの「ランドクルーザー200」をベースに、レクサス「LX570」の5.7リッターV型8気筒エンジンを搭載。

 さらに2基のターボチャージャーが装着されるとともに、エンジン内部にも手が加えられ、最高出力2000馬力以上という途方も無いパワーを発揮します。

 外観は若干ワイドトレッド化され、高速走行時の操縦安定性を確保するために車高が下げられている以外は大きく変更されておらず、空力パーツはフロントにエアダムスカートが装着されている以外は、純正のリアスポイラーくらいです。

 ランドスピードクルーザーは2016年の「SEMAショー」に北米トヨタから出品された後、2017年には実際に速度記録に挑戦。

 最高速度230マイル/h(約370km/h)を達成し、名実ともに世界最速のSUVとして君臨しています。

●レクサス「GS450h by 0-60 Magazine」

 2010年のSEMAショーに出展されたレクサス「GS450h by 0-60 Magazine」は、ハイパフォーマンスカー専門誌とのコラボレーションによってつくられたサーキットアタック仕様です。

 ベースとなったモデルは、2005年に発売されたGSのハイブリッド車「GS450h」で、日本では初代、北米では3代目にあたります。

 パワーユニットは3.5リッターV型6気筒エンジンにモーターを組み合わせ、システム出力は345馬力を発揮(日本仕様)。

 パワーユニットはノーマルで、外装にはカーボン製のフロントスポイラーとカナード、サイドステップ、リアディフューザー、リアウイングが装着されています。

 足まわりはRAYS製ホイールに275/35R18のスリックタイヤを履き、テインUSAの別体タンク付きショックアブソーバーを組み込んだ車高調整式コイルオーバー・サスペンションに、ブレーキはフロントが6ピストン、リアが4ピストンのブレンボ製キャリパーを採用。

 エキゾーストシステムは、ワンオフでつくられたトラスト製のセンター2本出しフルチタンエキゾーストとなっています。

 内装にはカーボン製パネル、スパルコ製バケットシートとシートベルト、ハンドルが装着され、メーター類はトラスト製、そしてシャシに溶接されたロールケージがキャビンを取り囲んでいます。

 ほかにもエアジャッキが内蔵されるなど、GS450h by 0-60 Magazineは完全にレーシングカーと同様のつくりとなっており、実際にレースで走ったわけではありませんが、高級車のモディファイとしてはユニークなモデルです。

■あの「ヨタハチ」にとんでもないエンジンを搭載!?

●トヨタ「スポーツ800 ガスタービンハイブリッドカー」

 トヨタは1997年に世界初の量産ハイブリッド車「プリウス」を発売しましたが、市販に向けて開発がスタートしたのは1993年といわれています。

 一方、トヨタによるハイブリッド車開発の歴史はさらに古く、1965年からおこなわれていました。

 当時、トヨタがハイブリッド用として注目していたのが、省エネルギー、軽量、コンパクト、低環境負荷という優れた特性を持つガスタービンエンジンで、吸気・圧縮・燃焼・排気という一連のサイクルを回転運動のみでおこなうことが特徴。ジェットエンジンも、ガスタービンエンジンのひとつです。

 また、ガスタービンエンジンのもうひとつの特徴が、高い負荷で燃費がもっとも良くなり、低い負荷では急速に悪化してしまうことが挙げられるため、クルマの動力源としては不向きとされていましたが、定速での発電に使う場合はこの特徴が好都合でした。

 そこでトヨタは、ガスタービンエンジンを搭載したハイブリッド車の開発を1969年にスタートさせます。

 そして1975年の第21回東京モーターショーに「センチュリー・ガスタービンハイブリッド実験車」を出展し、1977年の第22回東京モーターショーでは、ハイブリッドシステムを小型化した「スポーツ800 ガスタービンハイブリッドカー」を出展。

 大衆車「パブリカ」のコンポーネントを使った小型スポーツカーの「スポーツ800」をベースに、ガスタービンエンジンと発電機、電流制御装置、バッテリー、モーター、トランスミッションを搭載。ガスタービンの動力は発電に使用され、走行はモーターのみでおこなうシリーズハイブリッドとなっています。

 エンジンの出力は30馬力ほどですが、最適な回転数を保ったまま発電をおこなうことで、レシプロエンジンよりも効率がよく、さらに燃料も灯油、軽油、天然ガスなど、さまざまなものが使えるというメリットがありました。

 トヨタによるガスタービンハイブリッドの開発は1980年代まで続けられましたが実用化はされず、レシプロエンジンをベースにしたハイブリッドシステムに移行し、プリウスが誕生。

 じつに32年間も続いたプロジェクトによって、プリウスが完成したことになります。

※ ※ ※

 かつて、クルマを改造することはアウトローなイメージがありました。実際、違法改造が横行した時代もあります。

 しかし、業界団体が立ち上がり、合法的な改造パーツの開発と市民権を得るための啓蒙活動をおこなった結果、いまでは自動車メーカーもコンプリートカーなどの改造車を販売するようになりました。

 クルマの改造やドレスアップをおこなうことは、運動性能や燃費に影響するデメリットがありますが、自分好みのクルマに仕立てる楽しさという大きな魅力もあります。

こんな記事も読まれています

トヨタ新型「シエンタ“車中泊仕様”」初公開に反響多数!?「これ欲しい」「秘密基地ですね」オシャカワ木匠内装の自然派「VANLIFE ROOMKIT」実車展示
トヨタ新型「シエンタ“車中泊仕様”」初公開に反響多数!?「これ欲しい」「秘密基地ですね」オシャカワ木匠内装の自然派「VANLIFE ROOMKIT」実車展示
くるまのニュース
「ゲレンデヴァーゲン」を改造した“奇妙なオープンカー”がオークションに登場! 実は名コーチビルダーがつくった「掘り出し物」でした
「ゲレンデヴァーゲン」を改造した“奇妙なオープンカー”がオークションに登場! 実は名コーチビルダーがつくった「掘り出し物」でした
VAGUE
これがペットに優しいクルマ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
これがペットに優しいクルマ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
どこ停めたっけ? はもう古い!! 旧車でも使える愛車の居場所わかる神道具
どこ停めたっけ? はもう古い!! 旧車でも使える愛車の居場所わかる神道具
ベストカーWeb
車高UPで安全性どうなる? オフロード愛好者以外も知っておきたい「リフトアップ」カスタムの楽しさとは
車高UPで安全性どうなる? オフロード愛好者以外も知っておきたい「リフトアップ」カスタムの楽しさとは
Merkmal
ワゴンボディ専用で最大級のゆとりを実現。9月から予約注文受付開始の新型「パサート」のこと、もっと見たい!もっと知りたい!!【日本のフォルクスワーゲンに新型ラッシュ(3)】
ワゴンボディ専用で最大級のゆとりを実現。9月から予約注文受付開始の新型「パサート」のこと、もっと見たい!もっと知りたい!!【日本のフォルクスワーゲンに新型ラッシュ(3)】
Webモーターマガジン
価格競争力は十分! スペックも凄い! 驚異のEV「BYDシール」を「テスラモデル3」と徹底比較してみた
価格競争力は十分! スペックも凄い! 驚異のEV「BYDシール」を「テスラモデル3」と徹底比較してみた
THE EV TIMES
「自ら『アンダーステアを消した方がいい』と求めるようになった」Jujuが見せたドライビング面での成長をチームが明かす
「自ら『アンダーステアを消した方がいい』と求めるようになった」Jujuが見せたドライビング面での成長をチームが明かす
motorsport.com 日本版
「移動できる別荘」THE NATURE モバイルヴィラ、2000万円から提供開始
「移動できる別荘」THE NATURE モバイルヴィラ、2000万円から提供開始
レスポンス
好調の牧野任祐が連続トップタイム。2番手に山下健太が続く|スーパーフォーミュラ富士公式テスト:セッション2タイム結果
好調の牧野任祐が連続トップタイム。2番手に山下健太が続く|スーパーフォーミュラ富士公式テスト:セッション2タイム結果
motorsport.com 日本版
TVRが本当に復活するなら今が買い時!?「グリフィス500」なら500万円で極上車が手に入る!「ファーストクラスの居心地のコクピット」とは
TVRが本当に復活するなら今が買い時!?「グリフィス500」なら500万円で極上車が手に入る!「ファーストクラスの居心地のコクピット」とは
Auto Messe Web
ここが「国道」だと…? ある意味“激セマ”の激珍道路 ほとんどの時間、まさかの「クルマ通れません!」
ここが「国道」だと…? ある意味“激セマ”の激珍道路 ほとんどの時間、まさかの「クルマ通れません!」
乗りものニュース
ノリスが初日トップ「一日かけてマシンを良い状態に持っていった。それでも、接戦だからまだ足りない」/F1第12戦
ノリスが初日トップ「一日かけてマシンを良い状態に持っていった。それでも、接戦だからまだ足りない」/F1第12戦
AUTOSPORT web
【解説】スバル「フォレスター」ってどんなクルマ?サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?
【解説】スバル「フォレスター」ってどんなクルマ?サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?
くるまのニュース
「フォルクスワーゲン T2」でユネスコ生物圏保護区&ハイキング天国のプファルツを探訪 ドイツでこれほど見どころの多い地域は他にない 
「フォルクスワーゲン T2」でユネスコ生物圏保護区&ハイキング天国のプファルツを探訪 ドイツでこれほど見どころの多い地域は他にない 
AutoBild Japan
レッドブル&HRC密着:前戦の一件は「些細な接触にすぎない」と和解したフェルスタッペンとノリス。今後も激しい戦いは続く
レッドブル&HRC密着:前戦の一件は「些細な接触にすぎない」と和解したフェルスタッペンとノリス。今後も激しい戦いは続く
AUTOSPORT web
【アウディのキャンペーン】 デュシタニ京都での3日間の宿泊券付き Q8 eトロンモニター その他景品も
【アウディのキャンペーン】 デュシタニ京都での3日間の宿泊券付き Q8 eトロンモニター その他景品も
AUTOCAR JAPAN
タナベのカスタムスプリング、『フリード』『WR-V』『スペーシアベース』用が追加
タナベのカスタムスプリング、『フリード』『WR-V』『スペーシアベース』用が追加
レスポンス

みんなのコメント

18件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

472.8683.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

221.71100.0万円

中古車を検索
ランドクルーザー200の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

472.8683.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

221.71100.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村