トール、デリカ D:2、ロッキー。人気車種のOEMモデルの中古車は本当にお買い得なのか調べてみた

クルマには、他メーカーから供給を受けて、自社ブランド車として販売されている車種がある。それらは多くの場合、中身は同じで、エンブレムやデザインを少々変える程度の違いのものが多い。よって新車販売価格もほぼ同等だが、これが中古車になると差が出てくる場合がある。つまりマイナーな方を狙えば、お買い得に買えることも。そんなお買い得な兄弟車のマイナーモデルを3車種紹介しよう。

トヨタ ルーミー／ダイハツ トール／スバル ジャスティ
まずは、大人気のトールワゴン「トヨタ　ルーミー」、「ダイハツ トール」、「スバル ジャスティ」の3兄弟。2016年にデビューしたこれらのモデルは、ダイハツが開発・生産し、トヨタとスバルに供給している。中古車市場でのタマ数はルーミーが約2,400台、トールが約1,000台、ジャスティが約40台と、ルーミーの一人勝ち状態。そして、多くの人が狙いそうな3年落ちの2018年登録、走行距離3万km以下に絞ってベーシックグレードを検索すると、ルーミーがトールより若干高価だから、お買い得モデルはトールと言えそうだ。なお、ジャスティは元々充実装備のグレードしか存在しないため、スタート価格がやや高めとなっている。

スズキ ソリオ／三菱 デリカD：2
次はトールワゴンの「スズキ ソリオ」と「三菱 デリカD：2」で、こちらはスズキが開発・製造を行い、三菱に供給している。なお、両車の違いはグリル内のエンブレム程度だから、デリカD：2に他のデリカシリーズとの共通点はない。中古車市場でタマ数が豊富な先代モデルの登録台数は、ソリオの約1,200台に対してデリカD：2が約170台と大きな差がある。そして、2018年登録、走行距離3万km以下のハイブリッドモデルで検索すると価格はほぼ同等だった。中古車ゆえ同じ価格でも走行距離に差があるなど、厳密には言い切れないが、それほど顕著な差は見られなかった。

トヨタ ライズ／ダイハツ ロッキー
最後は、人気のSUV「トヨタ ライズ」と「ダイハツ ロッキー」を比べてみよう。ライズが登録台数ランキングの常連だけに、「ロッキー？」と首をかしげる向きもあるかもしれないが、この2車種は両メーカーの共同開発車で、生産はダイハツが行っている。中古車のタマ数は、ライズの約2,600台に対し、ロッキーは約970台と3倍近い差があり、知名度の差が如実に出た格好。そして、最上位グレード、デビュー年の2019年登録、走行距離3万km以下で検索するとロッキーの方が数万円安い。よって、「少しでも安く！」という向きはロッキーを狙うのが正解となる。

というわけで、やはりモデルの知名度と価格は比例する傾向があるようだ。もっとも、ソリオとデリカD：2の例もあるから、購入にあたってはしっかりチェックが必要だろう。

Comments

トールもロッキーもダイハツが本家です

俺が昨年買ったメビウスは、本家相場より３０万以上は安かった。
たまたまの掘り出し物だったかも。
程度はめっちゃ良い。
でも車名言っても、誰も知らない。