2月16日(日)、北欧スウェーデンを舞台に開催されている2025年WRC世界ラリー選手権の第2戦『ラリー・スウェーデン』のデイ4が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームから参戦している日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2位表彰台を獲得した。
北欧の雪国を舞台に行われた第2戦にて、デイ2で総合2番手に立った勝田は、デイ3でもライバルに劣らないペースで走行を重ね、ポジションをキープ。
【最終結果】2025年WRC第2戦ラリー・スウェーデン パワーステージ後
そして、迎えた大会最終日1本目のスペシャルステージ(SS)16でベストタイムを刻み、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)を抜いて総合首位に躍り出た。
しかし、続くSS17でエバンスがリヤカウルにダメージを負うほどの勢いでスパートをかけて再逆転。最終パワーステージを3.7秒差で迎えることとなった。
そんなSS18にて、先にアタックした勝田は暫定トップタイムをマーク。しかし続いてコースインしたエバンスは0.2秒速いタイムを刻み、惜しくも初の総合優勝はならず。3.8秒差の総合2位となり、今季初の表彰台フィニッシュとなった。
マシンを降りた勝田は笑顔で表彰台に立ち、「次は強くなって戻ってきます」と清々しい表情で公式インタビューに答えてラリーを締めくくった。
●勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1):総合2位
「今週末は、本当に自信の持てるマシンでしたし、ストールしてしまうようなこともなかったので、いい仕事をしてくれたチームの皆に感謝したい気持ちです」
「無事にラリーを終えられて嬉しいですが、その一方で個人的には自分にとっての初優勝のチャンスがとても近くにあったので、少し落ち込んでいる気持ちもあります」
「優勝したエルフィン(・エバンス)は本当に良い仕事をしたと思いますし、僕はまだラリーで勝つ準備ができていなかったのだと思います」
「それでも、(今回の結果が)本当に嬉しい気持ちもありますし、かなり複雑な感情です」
「なので、次にまたチャンスが訪れた時には、必ず初優勝にチャレンジしたいですね。このラリーも素晴らしいステージが沢山ありますし、素敵なファンも多くて大好きです。来年のラリー・スウェーデンにも、また強くなって戻ってきます」
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