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【プロカメラマン】が大量画像で記録!「練馬駐屯地創立記念イベント」をレポート!テロ、薬物、暴動への対応が新鮮!  

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【プロカメラマン】が大量画像で記録!「練馬駐屯地創立記念イベント」をレポート!テロ、薬物、暴動への対応が新鮮!  

メインになってきた16式機動戦闘車も見られた

こんにちは! カメラマンの小見です。
去る4月7日。偵察部隊のバイク取材などで「モーサイ」Webと「Mortorcyclist」誌が懇意にしていただいている第1師団、練馬駐屯地にて、創立記念行事が開催されました。珍しい場面を含め、取材できましたので当日の様子をご覧ください。
2024年、今年で練馬駐屯地は創設73周年、第1師団は創立62周年となります。74式戦車が引退したり部隊編成の変更、首都圏近くから戦車部隊がやや離れ16式機動戦闘車がメインになったことをご存じの方も多いと思います。

【 画像ギャラリー 34枚】【プロカメラマン】が大量画像で記録!「練馬駐屯地創立記念イベント」をレポート!テロ、薬物、暴動への対応が新鮮!……の写真を見る!

※以下「■~」は写真の説明文。写真は【画像ギャラリー】にまとめてあります。

■目の前の車両展示に、大きさを実感!

■駐屯地内、中庭脇の通路は車両展示やテントの出店で賑わう。

■観測ヘリも地上展示された。乗機して記念写真を楽しむ人たち。

■平たい形状で人員の輸送に有効な96式装輪装甲車。

■グラウンドでの展示が始まり、災害派遣でも役立った車両が発進。

■第1師団の中にも複数の連隊があり、こちらは第34普通科連隊の車両群。軽装甲機動車(LAV)の脇に偵察部隊のKLXが随伴する。

■82式指揮通信車にはためく橘の旗。板妻駐屯地を拠点とする第34普通科連隊の車両。V型10気筒エンジンを搭載し最高速は100km/hほど。

■連隊旗をなびかせていったん退場する偵察部隊隊員。奥に見えるのは報道陣とSP。

■車両の走行展示で走る特殊武器防護隊の除染車3型。今回はデモンストレーションの際に会場に埃が立つのを防ぐための散水に活躍。

■93式近距離地対空誘導弾が発射機を旋回させ上空警戒をデモ。

■物々しい雰囲気に場面が一転し、高機動車がスピードを上げて展開した。

■赤色灯を付けた82式指揮通信車と11/2t救急車が登場。毒ガステロが発生した想定のアナウンスが流れる。

■被害者救援に救急車を展開すると共に、ガスマスクを付けた犯人制圧にかかる。

■さらに規模の大きな戦闘が始まり、87式偵察警戒車が砲塔の7.62mm機銃を発砲(もちろん空砲です)。随伴の16式機動戦闘車(16MCV)も砲塔の機銃で援護を開始。

■もう一台の16MCVが周辺警戒をしつつ前進。

■16MCVも砲塔の74式7.62mm機銃で敵の制圧にかかります。砲塔上の12.7mmM2重機関銃や主砲を撃つ規模ではない想定。主砲の威力は戦車同等にすさまじい。

■偵察警戒車を先頭に、引き上げる戦闘車両群。

新しい動きとしてテロ対策の装備、演習も!

今回の展示では守りの形が、首都圏のテロや科学防護隊への対応を重視した方向を感じさせてくれる雰囲気もありました。昨今の状況を考えて、威力の大きな砲撃の戦い以上に、テロや薬物など不正規戦?への対応に力を入れているようなデモンストレーションが印象的でした。
ヘリからの降下や複数の装備輪と普通科連隊による、テロ・暴動を想定した相手への反撃で、ブルドーザーや鉄条網も使った演習は新鮮です。
偵察部隊のバイクでは、複数台が走行途中にブレーキターンから降車、倒したバイクを遮蔽物として小銃で反撃し、対処後に全員アクセルターンで立ち去るという一連の流れを披露。バイクの車体片側に身を隠して走る忍者ライディング?も一般席近くで見せてくれました。以前の「第1偵察」は現在は第1偵察戦闘大隊となっており、装輪車両や軽機動車との連携にもいっそう練度を上げているように思われました。頼もしいですね。

■UH-1ヘリからの降下で前進を試みるレンジャー隊員たち。

■デモの暴徒や敵の侵入を防ぐ措置で鉄条網や障害物を展開するシーン。運搬のブルドーザーは装輪式バケットローダーで履帯ではなく装輪タイプ。

■知る人ぞ知る、第34普通科連隊キャラの「イタヅマン」。武装?たっぷり&サービス精神も素晴らしいですね。

■観客席からは体がほとんど見えないように疾走する偵察部隊員の忍者ライディング。膝と太腿に負担のかかる乗り方だが通常の乗車姿勢に比べ被弾しにくい利点は大きい。

■走行状態からリヤをロックさせてブレーキターン、そのまま車体を横倒しに!

■チーム体制で観測班と射撃班に別れ、こちらは小銃で射撃に備える。

■状況の終了を確認するや、一斉にアクセルターンで車体の向き変えと引き起こしを同時に行い、撤退にかかる隊員たち。

■大勢の観客の前でデモを終え、表情にほっとした雰囲気が。

災害救助の現場で活躍する装備、食事も体験……したかった

一方、ソフトな面としては、令和6年能登半島地震への災害派遣で活躍した野外入浴セット2型による足湯体験、今やニュースなどで知る人が増えた野外炊具2号を使ったカレーの体験喫食が、子供さん連れの来場者に大好評。
抽選と申し込みでカレーが楽しめるという設定であったため、筆者は指をくわえてシャッターを切りまくるのみであったが、公平を期するためそれは仕方なし(筆者の昼食は、あとで司令部内のコンビニでオニギリを買って休憩時に木陰でのんびり)。
また、駐屯地やや奥にある第1連隊敷地では偽装網の展示やミニ機関車に乗れるイベントスペースが設けられ、桜舞う好天の下、家族連れから若い女性たちまで、来場者は和やかな試乗を楽しんでいる様子も印象的でした。

■一般の方々にもすでに有名になりつつある、野外入浴セット2型も展開。足湯の体験入浴は大好評だった。

■野外炊具2号(推定)の調整を行う隊員。かまどが独立した2号(改)も存在するので、現場の状況によりセッティングが変わる気配も。

■カレーの体験喫食には来客の列。良い匂いがしていて、朗らかなWAC(女性隊員)に事前に配られたチケットを渡す人たちを羨ましく思いながらシャッターを切る。

■敷地のやや奥ではミニSLに乗れる会場も賑わう。(プライバシー保護のため画像処理をしています)

ラッキーな人は、ヘリへの搭乗も!

そうした撮影をしていると声をかけられ、振り向くと師団や陸幕主催の写真コンテストでよく上位に入る腕利き広報隊員氏が機材をたっぷり担いでこちらを見ていました。普段彼は「34連隊」(静岡県御殿場の板妻駐屯地に駐屯)にいるため、なかなか会えないので非常に嬉しい。この練馬や朝霞駐屯地、大宮駐屯地の「32連隊」にもかなりの腕利きがいます。残念ながら大宮の隊員には会ったことがありませんが。
写真好きという共通点があると話は弾むもので、同じカメラを使っていることもあって、ミニSLの近くで少しの間、カメラ談義で盛り上がりました。

記念行事のスペシャルとして、抽選に当たったラッキーな人たちは屋上から発着するへり(UH-1J)に搭乗して周辺を体験飛行。グラウンドからの発着ではなく、普段なら特別なときしか入れない場所に入れていただき、発着の様子を見学。
乗機の前後はローターの風はそうでもないのだけど、離着陸の際にローターが揚力をかけるときの風は、近くにいるとなかなか強い。慣れないと手ブレしそうです。パワーと重さのある2ローターの輸送ヘリCH-47の下で作業する人たちはさぞや大変だろうとしみじみ。

ヘリの発着シーンを押さえたあとは、74式戦車が鎮座する駐屯地入口近くの資料館にうかがい、最近の展示を見学。陸軍時代の資料や昔の武器なども展示されている資料館には、年々レベルアップしている広報写真の上位入賞作品も展示されていました。
内容の濃い、良い一日になりました!

■体験試乗でUH-1Jに搭乗する幸運な来客の皆さん。広報のカメラさんや私は、ローターの風圧を存分に感じながら飛んでいくヘリを見上げるのでした。

■不朽の名作74式戦車と、戦後米軍から貸与されたM24軽戦車が今も展示されている資料館の入り口。

■資料館には貴重な陸軍時代の銃や資料が残されている。全国に展開する陸上自衛隊の編成も、壁面に分かりやすく掲示されている。

■昨年分の師団広報写真コンテストで上位に入った作品の数々。機材の制約や危険度の高さにより撮れる現場の制約の多い中、自分たちも普段は訓練に参加する広報マン&WACの作品群には日々の努力が滲んでいます。

レポート&撮影●小見哲彦 取材協力●陸上自衛隊 第1師団

プロフィール●小見哲彦

無類のバイク好きカメラマン。
大手通信社や新聞社の報道ライダーとしてバイク漬けになった後、写真総合会社にて修行、一流ファッションカメラマン、商品撮影エキスパートのアシスタントを経て独立。神奈川二科展、コダック・スタジオフォトコンテスト等に入選。大手企業の商品広告撮影をしつつも、国内/国外問わず大好きなバイクを撮るように。月刊『モーターサイクリスト』誌ほか多数のバイク雑誌にて撮影。防衛関係の公的機関から、年間写真コンテストの審査員と広報担当人員への写真教育指導を2021年より依頼されている。

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