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【真夏のスーパーカー特集08】ロータス エスプリは新世代ロータスを象徴する高性能モデル

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【真夏のスーパーカー特集08】ロータス エスプリは新世代ロータスを象徴する高性能モデル

軽量ミッドシップカーとして支持されたロータス ヨーロッパの後継として、1975年に登場したのがエスプリだ。ベースは1972年のジュネーブショーにイタルデザインが出品した「ブーメラン」で、マセラティのシャシに架装されていたもの。G・ジウジアーロが手がけていたのが一目瞭然なウエッジシェイプで、スーパーカー的なスタイリングとなった。

ロータスの社運を賭けたウエッジシェイプのスポーツカー
ロータスにとって、エスプリはヨーロッパの後継モデルとして気合いが入るものだった。開発には、ロータスのエンジニアリングディレクターのトニー・ルッドを初め、F1マシン担当のラルフ・ベラミーまで動員。当時、売り上げ不振にあったロータスグループの総力戦となった。そして1975年1月に1号車が完成。アルゼンチンGPから帰国したロータスの総帥、コーリン・チャップマンを出迎えた。

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エスプリのボディは、ヨーロッパと同じくFRP製としたが、特徴は、上下をウエストライン位置で接着した2ピース構造となっていること。アメリカ市場を意識して安全性の配慮もなされた。具体的には側面衝突に対処するために、ドアに軽合金ボックスセクションを設けている。

シャシは、バックボーンフレームを使用している。これはエリートのものがベースだ。ただし、そのままではなく、フレームのフロント部分を延長し、そこにボックスセクションを設け、フロントピラー、ドアヒンジ、スカットルなどが取り付けられた。リアはバックボーンフレームの三角形の部分を拡大し、エンジンとトランスミッションをマウントした。

サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン。これはオペル アスコナからの流用で、低コスト化とともに、アスコナ用のベンチレーテッドディスクブレーキが使用できることを狙ったものだ。

リアサスペンションはラジアスアームで前後を位置決めし、アッパーリンクを兼用するドライブシャフトとロアリンクで左右の位置決めをする方式だ。リアブレーキはインボード式となっている。

エンジンはロータス社製の907型。2L 直4 DOHC 16バルブで、圧縮比9.5:1、燃料供給はデロルトのツインキャブで160ps/19.4kgmを発生する。トランスミッションは、シトロエンSM用のトランスアクスルを流用した。タイヤサイズは、フロントが195/70HR14、リアが205/70HR14の前後異サイズとなっている。

1978年にはマイナーチェンジでS2となり、オーバーヒート対策のためにファンの追加が行われた。エクステリアではフロントスポイラーが装備され、サイドシルがブラックペイントされた。

後にはターボエンジンやV8エンジンを搭載したモデルも追加される2004年まで生産される息の長いモデルとなった。

スーパーカー図鑑のバックナンバー

ロータス エスプリ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4190×1860×1110mm
●ホイールベース:2440mm
●重量:900kg
●エンジン:直4 DOHC
●排気量:1971cc
●最高出力:160ps/6200rpm
●最大トルク:19.4kgm/4900rpm
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:リアミッド・縦置き

[ アルバム : ロータス エスプリ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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