現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 2024年の年間エントリー台数は『37』に制限へ。ハイパーカー19台、LMGT3は9メーカー18台か

ここから本文です

2024年の年間エントリー台数は『37』に制限へ。ハイパーカー19台、LMGT3は9メーカー18台か

掲載
2024年の年間エントリー台数は『37』に制限へ。ハイパーカー19台、LMGT3は9メーカー18台か

 WEC世界耐久選手権は、2024年の年間参戦台数を『37』とする方向であることが分かった。

 これは、シリーズCEOのフレデリック・ルキアン、ACOフランス西部自動車クラブ会長のピエール・フィヨン、FIAエンデュランス・コミッティ委員長のリシャール・ミルが、2023年最終戦バーレーンにおいて明らかにしたもの。ルキアンによれば、2025年はフルシーズン参戦枠をさらに増やす計画だという。

WEC/IMSA参戦へ“複数の選択肢”。プライベーター志向のジェンソン・バトン「僕の強みはセットアップ」

 ルキアンは記者団に対し、この37という数字は来季カレンダーに加わるふたつのサーキットにおける最大収容台数に起因していると述べた。

 モンツァに代わって2024年にイタリアラウンドとして開催されるイモラ、そして4年ぶりに復活するサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、どちらもガレージの数が37となっており、これが制限要因となる。

「37という数字が、正しい台数だ」とルキアンは語った。「これは計画である」。

 FIAとACOは、LMGT3チームがガレージを共有してグリッドを40台以上に増やす可能性を検討していたが、給油タワーに関わる複雑さを理由に、来年についてはそのような可能性を除外した。

「車両への給油は非常に複雑だ」とフィヨンは説明する。

「同じガレージに2台の車両がある場合、ふたつの異なる給油システムが必要になる。ひとつしかない場合に比べ、不公平だ」

 ルキアンは次のように付け加えた。

「解決策を見つけなければいけない。目標は2025年にグリッド数を増やすことだ」

■ル・マンでは追加のハイパーカーも参戦可能。ガレージ56はなし

 ルキアンもフィヨンも、ハイパーカークラスと2024年に新設されるLMGT3クラスの、それぞれの台数については言及しなかったものの、11月20日のエントリーリクエスト締め切り後に開催されるWEC選考委員会は、18台のLMGT3グリッドを形成する9つのGT3メーカーを選出し、ハイパーカーには19台のスペースが残されるものと考えられている。

 もし3台目のフェラーリ499Pの参戦が実現した場合、ハイパーカークラスではフルシーズンで最大20台のエントリーリクエストが発生する可能性がある。

 一方でフィヨンは、ル・マン24時間レースでは追加のハイパーカーエントリーが受け入れられると述べたが、エントリーリクエスト数にほぼ匹敵すると予想される25台分のスペースを確保することはできなかった、と述べている。

 ランボルギーニは2台目のSC63エントリーを計画していることが知られており、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは2023年と同様、再びル・マンに3台目のマシンを投入することとを目指している。また、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権を制したアクション・エクスプレス・レーシングの自動招待を含め、キャデラックは最大2台の追加エントリーを狙っている。

「ハイパーカーは我々にとって、非常に重要なカテゴリーだ」とフィヨン。

「もちろん、ル・マンに10台のポルシェ(963)をエントリーすることは不可能だ。だが我々は今年と同様に、なんとか公正な出場枠となるように努めている」

「最終的に(ル・マンの)ガレージは62台分しかないし、招待枠を含めて少なくとも15台のLMP2車両が存在する」

 フィヨンは、来年のル・マンには特別枠『ガレージ56』のエントリー計画がないことを認めるとともに、ハイパーカーチームがWECに3台目のフル参戦車両をエントリーすることは禁止されていると明らかにした。

 これは、フェラーリが提案している3台目の499Pは、カスタマーカーとなる必要があることを意味している。

こんな記事も読まれています

【F1分析】FP2で新品ソフトタイヤを2セット使ってしまったレッドブル……扱いに苦労しているのか? フェルスタッペン「ミディアムの方が良さそう」
【F1分析】FP2で新品ソフトタイヤを2セット使ってしまったレッドブル……扱いに苦労しているのか? フェルスタッペン「ミディアムの方が良さそう」
motorsport.com 日本版
バイカー必見! パイオニアの新アプリ「MOTTO GO」がもたらす大きな利便性
バイカー必見! パイオニアの新アプリ「MOTTO GO」がもたらす大きな利便性
レスポンス
ビル内の配送と駐車はヒョンデのロボットにおまかせ! ヒョンデグループから2種類の「超便利ロボット」が登場
ビル内の配送と駐車はヒョンデのロボットにおまかせ! ヒョンデグループから2種類の「超便利ロボット」が登場
THE EV TIMES
新造形のLEDヘッドランプを採用して表情を変えたBMW4シリーズが日本上陸
新造形のLEDヘッドランプを採用して表情を変えたBMW4シリーズが日本上陸
カー・アンド・ドライバー
限定デザインのTOYOTA LAND CRUISER 70 Tシャツが成田空港に登場!
限定デザインのTOYOTA LAND CRUISER 70 Tシャツが成田空港に登場!
カー・アンド・ドライバー
有名な“廃道”も消滅!? 静岡の「大崩海岸」また崩壊「復旧断念して作った新トンネル」が早くも通行止めに 静岡
有名な“廃道”も消滅!? 静岡の「大崩海岸」また崩壊「復旧断念して作った新トンネル」が早くも通行止めに 静岡
くるまのニュース
「僕を信じてバトルをしていい」接触で友情を失いたくないフェルスタッペンが関係修復に動く。ノリスは態度を軟化
「僕を信じてバトルをしていい」接触で友情を失いたくないフェルスタッペンが関係修復に動く。ノリスは態度を軟化
AUTOSPORT web
将来は江ノ島へ直結「横浜藤沢線」 市境付近の進捗は? 未来の圏央道とJCTも形成
将来は江ノ島へ直結「横浜藤沢線」 市境付近の進捗は? 未来の圏央道とJCTも形成
乗りものニュース
レクサス新型「高級SUV」公開! 精悍ブラック&「オシャな“サンド”カラー」が超カッコイイ! 新型「NX」アウトドアショーで実車展示
レクサス新型「高級SUV」公開! 精悍ブラック&「オシャな“サンド”カラー」が超カッコイイ! 新型「NX」アウトドアショーで実車展示
くるまのニュース
ハースF1小松礼雄代表、新人ベアマンのチームメイトは“経験豊富な”ドライバーとヒント「ルーキーふたりは抱えられない」
ハースF1小松礼雄代表、新人ベアマンのチームメイトは“経験豊富な”ドライバーとヒント「ルーキーふたりは抱えられない」
motorsport.com 日本版
ランボルギーニ「カウンタック LPI 800-4」が、新車当時と変わらぬ3億円少しで落札…112人に選ばれなかった人は、今が買いかも!?
ランボルギーニ「カウンタック LPI 800-4」が、新車当時と変わらぬ3億円少しで落札…112人に選ばれなかった人は、今が買いかも!?
Auto Messe Web
ヨーロッパ最小の7人乗りSUV 新型「シトロエンC3 エアクロス」の全情報!
ヨーロッパ最小の7人乗りSUV 新型「シトロエンC3 エアクロス」の全情報!
AutoBild Japan
【電気とワインのイイ関係】 ワンオフ登場 マセラティ・グランカブリオ・フォルゴレ・ティニャネロ
【電気とワインのイイ関係】 ワンオフ登場 マセラティ・グランカブリオ・フォルゴレ・ティニャネロ
AUTOCAR JAPAN
これが至高のラグジュアリー空間、コーンズがロールスロイスのショールームを刷新
これが至高のラグジュアリー空間、コーンズがロールスロイスのショールームを刷新
レスポンス
【MotoGP】ジョアン・ミル「パフォーマンス面で今年一番難しい日だった」ドイツGP初日全く良いトコなし
【MotoGP】ジョアン・ミル「パフォーマンス面で今年一番難しい日だった」ドイツGP初日全く良いトコなし
motorsport.com 日本版
三菱自動車の名物イベント「スターキャンプ」 開催要項を発表! 【今年は2泊3日、朝霞高原”ふもとっぱら”で会いましょう】
三菱自動車の名物イベント「スターキャンプ」 開催要項を発表! 【今年は2泊3日、朝霞高原”ふもとっぱら”で会いましょう】
月刊自家用車WEB
VW『ポロ』、40年にわたるスペイン工場での生産を終了「こんにちは、電動車」
VW『ポロ』、40年にわたるスペイン工場での生産を終了「こんにちは、電動車」
レスポンス
ホンダが「フリード」の新型モデルを発売! 日々の暮らしに笑顔をもたらすクルマへ
ホンダが「フリード」の新型モデルを発売! 日々の暮らしに笑顔をもたらすクルマへ
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村