現実を直視せよ！ フェラーリ代表、苦戦続く現状に「自分たちに嘘をついてはいけない」と発破

　フェラーリのフレデリック・バスール代表は、F1サウジアラビアGPが期待外れの結果に終わったことで、今季チームが直面する状況について誤魔化してはいけないと考えているようだ。

　開幕戦が行なわれたバーレーンとはコース特性が大きく異なることから、サウジアラビアGPではバーレーンGPよりもレッドブルに迫ることを期待していたフェラーリ。予選ではシャルル・ルクレールが2番手タイムを出したものの、レースペースは今ひとつに終わった。

　ルクレールは10グリッド降格ペナルティで12番手からスタートしたが、序盤はタイヤが新しいこともあり好調。しかしハードタイヤに履き替えてからはカルロス・サインツJr.共々上がっていくことはできず、メルセデスの後塵を拝する6位と7位に終わった。

　昨年のサウジアラビアGPはマックス・フェルスタッペン（レッドブル）と激しく優勝を争っているだけに、この結果は理想とは程遠いものとなった。

　バスールは、フェラーリにとってなぜこれまでマシンがうまく機能していないのかを理解することが重要であり、現状よりも状況が良くなったかのように装うことはできないと語った。

　エンジニアたちにまず要求することは何かと問われ、バスールは次のように話した。

「自分たちのことを棚に上げないことだ」

「このような状況で最も重要なことは、自分たちがうまくいっているところと間違っているところを知ることだ。しかし、自分自身に嘘をついてはいけない」

「我々は変わらなければならない。自分たちがどこを間違っているのかを理解し、プッシュしていかなければならない。このままでは速くならない、と話すだけではダメなんだ」

「私としては、状況は極めて明確だ。クルマのポテンシャルは高いが、レッドブルと比べると十分ではない。我々はクルマから最大限の力を引き出すことができないからだ」

　バスールは、サウジアラビアGPでフェラーリが躓いた理由について、異なるコンパウンドのタイヤのマネジメント、特にハードタイヤでのペース不足にあると考えている。

「最初のスティントはうまくいって、シャルルもいい形でリカバリーした。でも彼はソフトタイヤを使っていたし、コンパウンドの違いについては誰も分からないんだ」

「カルロスはミディアムタイヤで最初のスティントを走った。（ミディアムタイヤを履く）他のマシンと比べてもまずまずのペースだったが、我々はハードタイヤで完全に失速してしまった」

「どこに主な問題があるのか理解しなければならない。明らかに、様々なコンパウンドのマネジメントは改善する必要がある」

　バスールは、予選ではレッドブルに迫るペースを見せる『SF-23』は必要なベースラインを備えていると確信しているが、週末を通して最高の状態を維持してマシンを走らせる能力が、チームに欠けていると感じているようだ。

「週末の結果が良くなかったので、ポジティブな面を押し出したくはない。何が間違っているかに集中しなければならないからだ」

「でも何がうまくいっているのか、きちんと分析しなければならない。予選はかなりうまくいったと思う」

「マックスがQ3を走らなかったので、レッドブルのポテンシャルを正確に把握するのは難しかった。しかし、少なくとも、メルセデスやアストンマーチンと比べて、我々は一歩前進したという実感はあった」

「我々はコンマ1秒の差で、（予選では）彼らは3秒と4秒（コンマ）だったと思うし、開発という点では正しい道を歩んでいると思う」

「ポテンシャルの面ではまずまずのステップを踏んだと思う。しかし週末を通じてそのポテンシャルを発揮しなければならない。今回はそれができていない」

「それができる時もあるが、いくつかの場面で、あるいは週末のいくつかのスティントで、ポテンシャルの最大値を発揮できていない」

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たから 発破をかけても速くはならない、その正しく無い？シュミレーターを正しくして 今のマシンより一秒速いマシンをシュミレートして、それに造り直せ
サンチェスに 異論を唱えていた人物をつかえ