クーパーS PHEV
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】ミニ・クーパーS、VWゴルフGTE、ヒュンダイ・アイオニックPHEV、メルセデス・ベンツA250e、アウディA1、フォード・フィエスタ、ルノー・クリオ【ライバル比較】 全99枚
昨年、初の量産EV、クーパーSEを発売したミニは、続いてクーパーSに、プラグインハイブリッド・バージョンを追加すると見られている。
5ドアハッチバックは、2023年までに、7年のモデルライフで初となるフェイスリフトを受け、アウディA1、フォード・フィエスタ、ルノー・クリオなどのライバルに対抗する。
今回発見されたプロトタイプは、カモフラージュが施されているフロントとリアの下部に、スタイリングの微調整が加えられると予想されている。
注目すべきは、プラグインハイブリッドの可能性があるということだ。
フロントガラスに貼られた「E-FZG」ステッカーは、内燃と電気の両方で構成されたパワートレインを搭載していることを示している。
ミニがラインナップに、ハイブリッドまたはマイルドハイブリッド・オプションを導入していないことを考えると、より大型のカントリーマン・クーパーSE ALL4のプラグイン・パワープラントが採用される可能性がある。
充電ソケットは確認されていないが、カントリーマンでは燃料フィラーキャップの反対側に備えている。
VWゴルフGTE、ヒュンダイ・アイオニックPHEV、メルセデス・ベンツA250eなどが競い合う、急成長中のプラグイン・ファミリーハッチバック市場への参入は、EVメーカーへの段階的な移行を目指すミニにとって、理にかなっていると言えるだろう。
クーパーSが、ハイブリッド以外のパワートレインでも提供されるかどうかは、まだ明らかにされていない。
1.5L 3気筒ターボガソリンエンジンを搭載か
BMWは、オックスフォード工場のアップグレードにかかるコストおよび、英国のEU離脱による不確実性を理由に、次世代ミニ・ハッチの開発を遅らせている。
このモデルのプラットフォームは、2014年に登場したUKL1から、BMWのフロント駆動FAARアーキテクチャ、もしくは中国の長城汽車との提携で開発されたまったく新しいプラットフォームに移行する予定となっている。
FAARアーキテクチャは、すでにBMWのX1 SUVのプラグイン・バリエーションで採用されているが、ミニ・カントリーマンPHEVは、四輪駆動のプラットフォームを使用している。
より大型の兄弟モデルと同様に、クーパーS PHEVは、136psと22.4kg-mを発揮するターボチャージャー付き1.5L 3気筒ガソリンエンジンと、88ps、16.9kg-mを供給するブラシレス電気モーターが搭載されることが期待されている。
カントリーマンの、42kmのエミッションフリーでの航続距離を上回る可能性が高いが、現行モデルより大幅に重くなるため、パフォーマンスの数値に影響がでる可能性がある。
そのほかの部分には、最近更新されたカントリーマンと、同様の変更が加えられると期待されている。
デザインの変更は最小限となるが、ハッチはミニ・エレクトリックのデジタル・インストゥルメント・ディスプレイ、オプションの8.8インチのタッチスクリーン、および多くの新しいパーソナライゼーション・オプションが採用される可能性がある。
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