2度のMotoGP王者であるフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、今季これまでスプリントも含めて4連勝しているチームメイトのマルク・マルケスと比べて苦戦気味だが、それはまだ彼のスタイルに合ったサーキットでのレースが来ていないからだという。
数日前、ローマで行なわれた新型スポーツロードバイクの発表会で、ドゥカティのCEOであるクラウディオ・ドメニカリは、バニャイヤのシーズンは彼の好みに合ったコースが続くカタールから始まると主張したのだ。
■マルケスの圧倒、ライバルチームも予想外? 「もっとバニャイヤと戦うと思っていた」とLCR代表
バニャイヤは第3戦アメリカズGPを前にした木曜日、マルケスが最初の2戦でバニャイヤを圧倒している主な要因について、カレンダーの偏りが原因だとして、ドメニカリの意見を支持した。
開幕戦タイでは真っ向から勝利を争うことができず、アルゼンチンGPの決勝では表彰台に上ることさえできなかったバニャイヤ。だがテキサスでは元気な様子だった。何しろ、カタールまであと1週間なのだから。
「もしカタールかポルティマオでチャンピオンシップをスタートしていたら、状況は変わっていただろう」
そうバニャイヤは語った。
「でも滑り出しがとても悪かったわけではない。(アルゼンチンGPでは)表彰台と4位を獲得した。ただ、マルクとアレックス(マルケス)の方が良い仕事をした」
バニャイヤは現在、ポイントランキング3番手。ランキング首位のマルケスとは31ポイント差で、グレシーニのアレックス・マルケスの後塵も拝している。
今週末のアメリカズGPも、少なくともマルク・マルケスに対してバニャイヤが大きく優位に立つことはないだろう。舞台であるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は”マルケスの庭”であり、過去に7勝をマークした大得意のコースなのだ。
一方でバニャイヤは2023年のアメリカズGPで首位を走行。この時は転倒してしまったが、COTAで遅くはないのだ。だがアルゼンチンでは、これまで5位以上に入ったことがなかった。そういう意味では、スプリントで3位、決勝で4位という成績はポジティブに捉えることができるだろう。そしてバニャイヤは、最悪の事態は去ったと信じたいのだ。
「このサーキット(COTA)はアルゼンチンのサーキットより少し良いと思うし、ブレーキングや方向転換の面でのアドバンテージをもっと生かせるだろう」
「アルゼンチンでは自分のストロングポイントを活かすことができなかった。 それでもコーナーへの進入でかなりロスしてしまった。それを改善するためにたくさんトレーニングしてきた」
「ここは少しフィーリングが良くなるコース。ここのようなブレーキングとスムーズなコーナーの方が好きなんだ。だからもう少し良くなると思うし、ここ2戦で行なったすべてのステップで、もっと競争力を高めることができると思う」
それでも、バニャイヤはアメリカズGPに幻想を抱いているわけではなく、ダメージを最小限に抑えることの重要性を理解している。今週末の満足のいく結果とはどのようなものかと訊かれたバニャイヤは、ほとんど後付けのように「勝利」を付け加えた。
「ギャップを縮め、リーダーに近づくこと……あるいはリーダーの前に出ることだ」
「今週末のマルクは非常に競争力があると思う。ザクセンリンクと並んで、(COTAは)彼にとって最高のサーキットだ」
「アレックスは通常、ここではそれほど速くないが、今シーズンは明らかに一歩リードしている。だから僕の目標は、フィーリングを取り戻し、彼らと戦うことだ」
バニャイヤはまた、アルゼンチンでの自身の発言が誤解を招いたとして、2024年型マシンに戻すことを望んでいるとの見方を修正する動きも見せた。
「僕が望んでいるのは、2024年のフィーリングを取り戻すことであって、2024年のバイクではない。ただのコンセプトなんだ。それをみんなが理解してくれていたとは思っていない」
「実際、その考えは誤解されてしまった。いずれにせよ、僕が求めているフィーリングは昨年のものだ。でも前に進まなければならないから、今まで乗ってきたマシンを使い続けるつもりだけど、昨年の自分を取り戻すための解決策を見つけようと思っている」
バニャイヤはアルゼンチンGP後の分析で、マルク・マルケスと比べて自分がどこでタイムを失っているのかがより明確になったと付け加えた。
「昨年と比べて足りないのは、(コーナーへの)エントリーの最後の部分だとわかった。そこで少しスピードが足りなかったし、タイムを失っている」
「ブレーキングは得意だし、コーナリングの後半部分も得意なんだけど……コーナーへの進入でもっとスピードをキャリーしないといけなんだ。そこが僕が苦しんでいるところだ」
「アルゼンチンでもそういう状況だったから、(それ以来)たくさんトレーニングを積んで、マシンを分析して改善するように努めたんだ」
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