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アウディのBEVコンセプト、アクティブスフィアにはディスプレイもボタンもない。拡張現実で操作する時代が到来するのか

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アウディのBEVコンセプト、アクティブスフィアにはディスプレイもボタンもない。拡張現実で操作する時代が到来するのか

2023年1月27日、アウディAGは電気自動車のスフィアコンセプトカーの第4弾、アクティブスフィアコンセプト(Audi activeshere concept)を発表した。

自動運転レベル4での走行中はハンドルもペダルも格納する
持続可能なクルマ社会実現に向けて電動車開発を加速させているアウディは、電動化戦略「Vorsprung 2030」を発表。その中で、「2026年以降に登場する全モデルは電気自動車(BEV)、内燃エンジンの製造は2033年に終了」することを公表している。

アウディの未来を創造する新たなコンセプトモデル、2ドアBEVロードスター「スカイスフィア コンセプト」

また、この戦略に即したBEVのコンセプトモデル「スフィア」シリーズを2021年8月以降にこれまで3台のモデルを発表してきた。第1弾で2ドアロードスターの「スカイスフィアコンセプト」、第2弾で観音開きの4ドアクーペ「グランドスフィアコンセプト」、そして第3弾で全長約5.5mのMPV「アーバンスフィアコンセプト」だ。

これら3モデルに共通することはアウディの次世代BEV専用プラットフォーム「プレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)」を採用して80~120kWhの大容量バッテリーを搭載すること、そして自動運転レベル4を導入するということ。これに異なる内外装、ボディ形状や駆動方式で次世代のアウディ電動モデルのコンセプトを提案しているのだ。

そして今回、スフィアコンセプト第4弾として公開されたモデルが「アクティブスフィアコンセプト」だ。前述の3モデルと同様にPPEを採用し、フロントとリアのアクスルにふたつ搭載される電気モーターは合計で350kW/720Nmを発生。前後アクスルの間、床下に配置された約100kWhのバッテリーによって、一満充電による走行可能距離は600km以上を実現する。さらに800V充電技術を採用して270kWの急速充電に対応、わずか10分で270km分の電力を充電できるという。

その名のとおりオン・オフロード問わず優れた走行性能を発揮するモデルで、そのスタイルは4ドアクーペとSUVを組み合わせたクロスオーバー。そのため全高は1.6mとスタイリッシュで、本格的なオフローダーとは趣を異にする。

それでも最低地上高208mm確保して、±40mm上下させられるエアサスペンションによりアプローチアングル18.9度/ディパーチャーアングル28.1度を実現、さらに前後2モーターによる可変電子制御式4WDのクワトロシステムを採用。オフロード性能と高速走行時の空力性能を両立させている。

Bピラーを持たない観音開きのドアを開けた先、インテリアは複数の水平なラインで構成されてシンプルさとエレガントさを表現するが、アクティブスフィア最大の特徴はもここにある。インテリアにメーターをはじめとするディスプレイやスイッチ類は存在しないのだ。

では、カーナビやエアコンなどはどうやって操作するのかというと、メガネのような専用のARヘッドセットを装着することによる拡張現実を介して行う。

アウディディメンジョン(Audi Dimensions)と呼ばれるインターフェイスによって、物理的にはなにも存在しない場所にコントロールパネルやダイヤルなどをデジタル的に出現させ、手で操作できるようにするというもの。現実世界にデジタル世界を重ね合わせた拡張現実テクノロジーを採用しているというワケだ。

またスフィアコンセプト共通で採用される自動運転レベル4を実行しているときはハンドルやペダル類さえも格納されて、リビングのような空間を実現。クルマで移動する時間を趣味や考える時間に費やすことを可能にするという。

未来のクルマを感じさせる様々な技術を搭載されるアクティブスフィアコンセプトだが、あくまでコンセプトモデルであり市販される予定は現在のところないという。ただ、新世代プラットフォームPPEを採用したモデルは2024年に登場することがすでに予告されている。

2022年3月に存在を明らかとされたアウディ A6の次世代モデルとなる「A6アバント eトロン コンセプト(Audi A6 Avant e-tron concept)」とEセグメントクラスのSUV「Q6 eトロン」がそれだ。アクティブスフィアコンセプトをはじめとする「スフィア」シリーズの要素が盛り込まれて登場するのだろうか、気になるところだ。

[ アルバム : アクティブスフィアコンセプト はオリジナルサイトでご覧ください ]

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  • 最近のBEVは会社のロゴマーク見ないとどこのメーカーの車かわかんない同じようなデザインばっかりだな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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