フォード・エクスプローラーがビッグマイナーチェンジを行ない、「XLT EcoBoost」グレードのエンジンを換装し、またエクステリア、インテリアの変更もあった。2015年10月31日の発売に先立ち、いち早く試乗することができた。<レポート:高橋 明/AkiraTakahashi>
エクスプローラーはその大柄なボディからじつにアメリカンな印象のあるSUVで、2.0Lターボのエコブーストエンジンを搭載したときは「このボディに2.0Lで大丈夫なのだろうか?」という想いがあったことを思い出した。今回はそのエコブーストエンジンがマスタングにも搭載されている最新仕様の2.3L+ターボEcoBoostに換装されたことになる。
排気量は300CCプラスされ、出力も243ps/366Nmから261ps/420Nmへとアップ。JC08モード燃費は逆に5%向上し、8.2km/Lから8.6km/Lとなった。この2.3Lエコブーストを搭載するモデルはFFモデルの「XLT EcoBoost」グレードになる。グレード構成を見ると「LIMITED」「XLT」は4WDで、V6型3.5L自然吸気エンジンを搭載している。また、2016年には「Titanium」グレードが追加され、そちらにはV6型3.5L+ターボというマッスルなパワートレーン(370ps/474Nm)を搭載して導入される予定だ。
エクスプローラーのFFモデルにだけこの2.3Lターボのエコブーストが搭載されたというわけで、価格は489万円(税込み)というエクスプローラーのエントリーグレードにポジショニングしている。そもそも、エクスプローラーは北米需要を重視したモデルで、フォードの進めるONE FORD戦略とは少し路線が異なると思うが、フォードジャパンにとっては販売台数からもブランド戦略の中核となる基幹モデルという位置付けのモデルでもある。
エクステリアはRugged(ラギッド)=力強さ、というキーワードで刷新されている。このあたりもキネティック・デザインを進化させた「フォードグローバルデザイン」とは異なるコンセプトでデザインされていることが分かる。
そのラギッドなデザインだが、フロントグリルのデザイン変更やLEDランプを新採用している。また、ルーフレールがボディに密着した形に変更し、ルーフスポイラーのデザイン変更などで空力性能を改善しているという。インテリアは主に質感と快適性の向上を狙っており、大幅変更というより細部の見直しによる改良ということだろう。
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