2024年F1アゼルバイジャンGPの予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは6番手、セルジオ・ペレスは4番手だった。ペレスがフェルスタッペンより予選上位を獲得したのは、2023年5月のマイアミGP以来のことで、33戦にわたる連続敗北にストップをかけた。ペレスはこれまでアゼルバイジャンで、優勝2回を含む表彰台5回を獲得した実績がある。
Q3最初のランで、ペレスは暫定5番手、フェルスタッペンはラップ後半でスライドし、0.2秒遅れの暫定6番手となった。最後のアタックラップは、まずフェルスタッペンが先にフィニッシュラインを通過して5番手に上がったが、その後にフィニッシュしたペレスが、セクター1で最速タイムを記録しつつ、4番手にポジションを上げた。
ルクレールが4年連続のPP。フェルスタッペン6番手、ノリスQ1敗退の波乱【予選レポート/F1第17戦】
今回、レッドブルはポールポジション争いに挑戦することはできず、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のポールタイムとの差は、ペレスは0.448秒、フェルスタッペンは0.658秒と大きいものだった。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 5番手(1分42秒862:ソフトタイヤ/16周)
予選 6番手(Q1=6番手1分43秒097:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分42秒042:ソフトタイヤ/Q3=6番手1分42秒023:ソフトタイヤ)
予選に向けて、いくつか最終的な変更を施したが、残念ながら限界を超える結果になったかもしれない。
Q1でコースに出てすぐに、マシンが少し運転しづらくなったと感じた。常にマシンのセットアップは完璧にしたいことを考えると、残念だった。
ストリートサーキットのコーナーで攻めるためには、快適で自信を持って走れる状態にする必要がある。マシンが少し予測不可能な状態だと、それが難しくなるんだ。
予選を通して解決策を見つけようとした。Q2でのラップはうまくいったけれど、Q3は間違いなくもっと良いラップを走れたはずだった。縁石にヒットしたんだ。それが最悪のタイミングで起きたことが残念だった。
バランスの不一致があったので、明日に向けてマシンを最適化できるよう、取り組んで、微調整していく。
先週からマシンを改良することができたから、フロントロウの位置をつかめたらよかったのにね。
明日何が起きるかを見ていくよ。6番手スタートは理想的ではないし、フェラーリ勢はここではいつも速い。でも今日はマシン同士の差が小さかったと思う。
(走行後、メディアに対して語り)マシンが信じられないほど予測不可能で扱いにくくなった。それによって、コーナーの進入と立ち上がりで、マシンリヤが激しくバウンシングするようになった。マシンがとても扱いにくく、大きく跳ねていて、安心してアタックすることができなかったんだ。
セットアップでいくつかの点を改善しようとしたが、残念ながら逆効果だった。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 7番手(1分43秒024:ソフトタイヤ/16周)
予選 4番手(Q1=10番手1分43秒213:ソフトタイヤ/Q2=3番手1分42秒263:ソフトタイヤ/Q3=4番手1分41秒813:ソフトタイヤ)
予選を終えた今、複雑な気分だ。2番手は可能だったと思うんだ。でもセクター2で少し遅れてしまい、完璧なラップをまとめることができなかった。それに、今日のフェラーリはものすごく速かった。
僕たちは、ダウンフォースレベルに関して、他車の大半と全く異なる戦略を採っている。それが明日のレースで助けになるかどうかを見てみよう。ファーストスティントで間違いなく強さを発揮できると思うよ。
あとは、どれだけポジションを上げていけるかにかかっている。全力で走るつもりだし、レースで強さを発揮できることを期待している。優勝争いに加わることができれば、良い週末になるはずだ。
ここはお気に入りのサーキットで、いつも良い成績を挙げてきた。でもそれ以上に重要なのは、僕たちが、今シーズンの大部分よりも、今回はるかに良い状態にあることだと思う。
チームは正しい方向に進んでいるし、開発の方向性が明確になっている。もっとパフォーマンスが必要だから、次のシンガポールに向けて、さらに前進できればと思う。
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