2年ぶりに開催された東京オートサロン! (2022年1月14日~16日開催)BMW M2を所有して1年になるYouTuberである私(「華音チャンネル」華音)は、自動車評論家・国沢光宏さんの金魚のフンの如く、今回同行させていただくことになりました。人生初ということもあり、初参加する前日は興奮しすぎて車の横に並ぶコンパニオンになる夢をみました!!(ただし露出度は低め笑)
今回は、そんな私が東京オートサロンで見た、2022年上半期に登場するフェアレデイZ等の新車や本物のコンパニオン、行かないと知ることはなかった発見の数々をお届けします!
ついに乗ったぞ新型Z!! 試乗動画でビックリ仰天!!! 新型フェアレディZの仕上がりはまさにパーフェクト
文:井口華音/写真:井口華音・ベストカー編集
[gallink]
一番のお目当てのフェアレデイZ、価格は 696万円…!
広大なスペースに所狭しと並ぶ数多くのブースの中で、特に人気があって長蛇の列を作っていたのは新世代の名門スポーツカーである新型フェアレデイZでした!
最高出力405ps/6400rpm、最大トルク475Nm/1600-5600rpmを発生する3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載している「Proto Spec」。日産の後輪駆動車としては初の停止状態からの加速のポテンシャルを最大限に発揮する「アドバンストローンチアシストコントロールシステム」が標準採用となりました。
日産が掲げるフェアレデイZのコンセプト「ちょっと頑張れば手の届くスポーツカー」ということもあり、フルモデルチェンジではなく今回はビッグマイナーチェンジにしてコストを抑えパワーアップして出てきてくれました。
限定240台「Proto Spec」の価格は696万6300円と少しお高く感じますが、限定モデルなので致し方なし。そのぶんボディカラーと同色のブレーキキャリパーとステアリング中央にはZロゴ付き、ブロンズカラーのアルミホイール、内装は本革×スエード調シートやステッチがイエローとなってアクセントになっていたり、レーシングドライバーの助言を基にデザインされた12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイが装備され、最近の車のトレンドもしっかりとカバーしています。賛否両論別れるフロントフェイスは置いておいて、サイドシルエットはしっかりZとわかりますね。
日本初公開となった噂のフェアレデイZ「Proto Spec」!色鮮やかなカラーは「イカズチイエロー」。ブレーキキャリパーや本革シートのステッチがイエローのアクセントになっている
3.0リッターV6ツインターボのVR30DDT。従来型と比較すると出力は20%、トルクは30%アップしています
YouTubeベストカーチャンネルで触れていないロータスブースでは、まだ世界で一台しか展示車がない大変希少な「エミーラ」と会うことができました。
エミーラはロータス最後のミッドシップエンジン車としてデビューするミッドシップエンジンスポーツカー。最高出力298kW(405PS)/6800rpm、最大トルク420Nm/2700-6700rpmを発生するトヨタ製のV型6気筒 3.5リッタースーパーチャージャーと6速MTを搭載しており、価格は1353万円で、生産開始は2022年春以降の予定。ただし2022年生産ぶんの200台はすでに完売しているので、次に受注できる2022年後半まで待たないといけないのがコロナ禍あるあるです!笑
ロータスブースには世界で一番ロータスの車を売っているセールスがおり、話を聞くとエミーラを少し試乗したことがあり、ステアリングを握った瞬間から「どんなに新しい車をロータスが出そうと、五感でわかる。これはロータスだ!」と唸ったそう。つまり、乗った感じはしっかりロータス、デザインはフェラーリと見まごうスーパーカーデザインで大変お買い得なので2025年くらいまで受注を埋めるべく注文が殺到すること間違いなしです!
展示車はまだ世界で一台しかないロータス「エミーラ」!全長4,412mm、全幅1,895mm、全高1,225mm、ホイールベース2,575,mm
「Eh-meer-ah」と発音されるこの単語は、「司令官」または「リーダー」の意味。これは、10年後にブランドの完全なるEV化に向け、内燃エンジンを備えたロータスをリードするエキサイティングな新しいスポーツカーとして名付けられました
解説員はすごかった!
今回は車のメーカーを中心に回ったのですが、ブースに行くと車を見て写真を撮って解説を読んでハイ次!! という流れが一般的なのかなと周りを見て思いました。でもそれは実はもったいないと思うんです!
牛のエナジードリンクを車で表現したかのようなキラッキラしたアヴェンタドール!
解説員はほとんど広報担当者だろうと勝手に考えていましたが、実は広報担当者だけではなく、なかなかお会いできないチーフエンジニア達がゴロゴロといたのです…!! 表向きの説明だけではなくて、開発秘話やこぼれ話なども期待できます。たくさんの方とお話ししましたが、例えばスバルのEVレースカーコンセプト、ニュルの400秒アタックに挑戦して世界一を目指すSTI E-RA Conceptで車体の上部のダクトはなんのためにあるのかまったく分かりませんでしたが、モーターやギヤボックスのオイルを冷やすものと丁寧に説明してもらえました。
近未来モータースポーツEVコンセプト「STI E-RA CONCEPT」。2022年に国内で走行実験を重ねた後、2023年以降にニュルでラップタイム400秒の記録に挑戦する模様
中でも印象的だったのは、ホンダのブース。海外でしか売られていない車を作ってきたステップワゴンの開発担当者の蟻坂さんからは、国沢さんと同行したこともあり、タイのガタガタ道で鍛え上げられたボディ剛性が高くて安い車(BR-V)を日本で売れば絶対売れる!! と国沢さんがゴリ押ししていた話や車を作り上げる苦労話を伺えました。皆さんも普段疑問に思っていることがあれば、オートサロンやモーターショーに行って直接解説員にぶつけてみるといいかもしれません。
ホンダブースのステップワゴン。ぱっと見シンプルデザインですが、ボディがブラックになると威圧感が倍増するそう!!
同じ女子の視点から見るコンパニオン!
オートサロンに行って驚かされるのは、バラエティに富んだ車だけじゃありません。そう、それはコンパニオンやレースクイーンの子たち。会場の華となってくれる彼女たちの格好はとても薄着で、この1月の寒い季節に凄いなと感心しちゃいました(笑。
高校時代、石川県という雪国で雪にも負けず、凍えながら自転車通学した記憶。当時はスカートで、風が吹くと冷えで震えが止まらず、勢いよく出たくしゃみを思い出しました。
真冬に薄着でがんばるコンパニオンの皆さま、お綺麗でした!!! その華やかさと努力に感謝!!
話はオートサロンに戻って、歩いていると何やら騒がしい音が。視線の先には谷間を出してバイクに跨る二人の女の子たちと、イケイケソングを披露するラッパー。その大音量と賑やかな様子に目を引かれたのは私たちだけじゃなく、遠目からではステージが見えないほどの人だかりができています。これまたびっくらぽん。なぜならそれまで歩いてきた道にもそれはそれは綺麗な女の子たちがいたにも関わらず、周りのギャラリーの数が段違いだからです。どのブースも少しでも多くの人を集めようと必死なのか個性をだそうとしており、良いのか悪いのかは別にして、YouTubeのサムネイルがどんどん派手になってきているのも似たようなものを感じます。
個性的すぎる出展ブース!
当日約1.5万歩も歩いた中で見つけたいろんな出展ブース。車に貼るステッカーからアクセサリー、カスタムやメンテナンスの技術を売るお店だけでなく、カスタム軽トラックそのものを売っているブース等内容は多岐にわたります。その中でもひときわ変わった、整備士専門学校のブースがありました。
日本自動車大学校のカスタマイズ科が作った作品のひとつ。授業の中でカスタムカーを作り、オートサロンで出展し、最後はナンバーを取って卒業旅行へ行くというのが1年のプログラムッ!
今回この学校から出展しているカスタムカーは、どれも特徴的すぎてまるでコンセプトカーを見ているかのよう!写真にはないですが、どこからどう見ても車高が低くオーバーフェンダーがついていてTHE改造車にしか見えないのに、どれも車検の通る車だというから驚き。話を聞くとエアサスが入っている車が多く、エンジンを始動させると最低地上高である9cmまで車高が上がり規定通りになるそう。
古いクラウンに施されたカスタム。様々なパーツにラメ入りのキラキラ塗装が!
大きいブースはお金をかけているから目を引きやすいけれど、ここはお金をかける代わりにアイデアで勝負していて、オートサロンに新しい風を吹き込んでいるといえるのではないでしょうか。
思わず並んで一緒に写真を撮りたくなるディズニー「カーズ」のメーター!まさか実物大にお目にかかれるとは!
私にとって、はじめての東京オートサロンでしたが、普通のモーターショーと異なり、カスタマイズをメインテーマとしていて、実際にそのカスタムを見ながら解説してもらえるなど貴重な機会が盛りだくさんで、幅広い方が楽しめる展示となっていた印象です。皆さんも是非一度は足を運んでみてはいかがでしょうか。
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