12月8日、三重県の鈴鹿サーキットで2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同/ルーキーテスト3日目午前のセッションは、岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が1分36秒387をマークし、トップで終えている。
最終日となる3日目の午前セッション5と午後セッション6はルーキードライバー(SF決勝出走回数が4戦未満)のみの参加となり、このセッションがSF初走行となる新しい顔ぶれも加わっての総勢12名のドライバーが出走した。
【タイム結果】2023スーパーフォーミュラ鈴鹿合同/ルーキーテスト 12月8日午前セッション5
前日に比べると風も比較的穏やかな天候の下で気温11度、路面温度17度のドライコンディションで午前9時30分に90分間のセッション5はスタート。ピットレーンオープンから、岩佐を先頭に続々と各車がコースインする。
岩佐が真っ先に1分40秒台を突破し、続いてイゴール・オオムラ・フラガ(TCS NAKAJIMA RACING)と大草りき(TCS NAKAJIMA RACING)も1分38秒台をマーク。開始から10分ほどが経過し、各車タイヤが徐々に温まり始めたころに大草が2コーナー立ち上がりでクラッシュを喫し、赤旗中断となる。なお、大草はこのセッションは以降走行していない。
約10分間の中断を経て再開後に木村偉織(B-Max Racing Team)がトップに立つも、直後に岩佐が1分36秒721をマークしてその後も自己ベストを更新していく。本日から走行を開始したベン・バーニコート(VANTELIN TEAM TOM’S)も1分38秒357というまずまずのタイムを記録。
1時間経過を前に、岩佐が新品タイヤを履いて再度アタックし1分36秒387まで縮める。この時点で初走行のオリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、ノーラン・シーゲル(B-Max Racing Team)ら9名が1分40秒台を突破していた。
残り30分後ろになると、順位こそあまり変動はないものの、各ドライバーたちが自己ベストを更新していく。また、2023年シーズンはスーパーGTでニッサン車をドライブした高星明誠(KONDO RACING)、名取鉄平(KONDO RACING)のふたりも徐々にタイムを縮め、1分39秒台に入れ始める。
Juju(TGM Grand Prix)も終盤に新品タイヤを導入してアタックを行うと、2日目の自己ベストには届かなかったものの、1分39秒448で7番手に順位を上げていた。残り10分を切ると、シーゲルとデビッド・ビダーレス(VANTELIN TEAM TOM’S)もバーニコートに次ぐ1分38秒台を記録。
さらに終了間際にはフラガが2番手に浮上すると、ラスムッセンとバーニコートも1分37秒台に食い込んでくる。この結果、3日間走行してきた岩佐が圧倒的なタイムで、午前のセッション5をトップで終える結果となった。2番手にはフラガ、3番手は木村と昨日から引き続きの走行となったふたりが2番手、3番手に続き、岩佐から1秒以内につけている。
また、本日が初ドライブとなった新人のなかでは、4番手のラスムッセンが最速となったが、バーニコートも1分37秒台に入れており、初走行ながらも岩佐から2秒圏内につけている。
この後、最後のセッション6は13時より90分間で行われる予定だ。
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