日本で扱いやすい絶妙ボディ 正確な操舵で安定感ある走り
カローラシリーズ初のSUVとなるカローラクロスは、カローラの資質を受け継いだ質実剛健なミドルサイズSUV。最初にタイなどの新興国で発売され、そのあと日本や欧米、中国でも販売が開始された。世界中で認知度の高いカローラのSUVということもあり、各国で人気を集めている。海外のカローラクロスは力強いフロントマスクを採用しているが、日本仕様ではグリル上部にボディ同色のガーニッシュを施した都会的な顔つきに仕上げた。ボディサイズは全幅が1825mmと少々ワイドだが、全長やホイールベースはセダンやツーリングと変わらないので、日本でも扱いやすいサイズ感だ。
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エクステリア
最上級グレードは18インチタイヤ(銘柄はミシュラン・プライマシー4 )を履くが、他グレードは215/60R17タイヤとなり、エントリーグレードはスチールホイールとなる。最小回転半径は5.2m。インテリアの基本レイアウトはセダンと共通だが、素材やデザインは質感重視のセダンよりもクロスの方がカジュアルな印象が強い。インパネを高く設定するにあたり、中央と両サイドにシルバーの柱を設けて、SUVらしい逞しさを演出している。
乗降性
前席後席前後とも乗降時にステップの高さは気になるが、開口部は広く形状的にも気になるところはない。シートの高さも適切で、腰を滑らせるようにして自然な体勢で乗り降りできる。室内空間の豊かさもカローラクロスの魅力。前席の着座位置はSUVの中ではそれほど高くはないが、アップライトに座ることができるため前席は開放感が高く、前方の視界も開けているから取り回しが楽に感じる。後席もツーリングに比べて座面が高いので楽な体勢で座ることができ、長時間座っていても疲れにくい。さらにオプションのパノラマルーフを選択すれば、車内の開放感をより高めてくれる。荷室も奥行きが深く、高さも十分にあるからレジャーユースにも適している。荷室の段差が気になる人は、オプションのラゲージアクティブボックスを装着すればフラットにできる。
インストルメントパネル
7インチのディスプレイオーディオが標準装備となるが、撮影車はオプションの9インチタイプをチョイス。とても見やすくお薦めのグレードアップだ。上級グレードは7インチのインフォメーションディスプレイを中央に置くメーターを、エントリーグレードでは針式の速度計を中央に配置するレイアウトを採用する。パワートレーンはセダンなどと共通の1.8lハイブリッドと1.8lガソリンを設定。ハイブリッドには後輪をモーターで駆動する4WDも用意される。走りが洗練されているのは、やはりハイブリッド。滑らかに発進することができ、その後の加速もスムーズだ。アクセルを踏み込めばエンジンが始動するが、日常的な走行ではエンジンの稼働音は気にならない。市街地では頻繁にEV走行になるので、EV走行を上手く使えば、ミドルサイズSUVとは思えぬ低燃費で走ってくれる。ガソリン車は車両重量が軽くなることもあり、走りに軽快感が増し、キビキビと走れるのが美点。静粛性はハイブリッドよりも劣るが、それでもエンジンの透過音は少なく、車内での会話はしやすい。
居住性
後席前席前席は最上級グレードには、電動調整式のスポーツシートが標準装備。サイズ的には大きいわけではないが、本革とファブリックのコンビネーションが高級感ある室内を演出する。後席も本革を配した高級感のある仕上がり。座面長が短めとなっているのは庶民的な印象だが、膝まわりのスペースは余裕のあるパッケージで、上級SUVの雰囲気を堪能できる。リヤサスペンションはハイブリッドの4WDだけがダブルウイッシュボーンとなるが、FFは荷室床下容量の確保と軽量化のためにトーションビームを採用。トーションビームだと安っぽい乗り味になるかと思ったが、普段の走行域ではダブルウイッシュボーンとの差は感じられない。 どちらのサスペンションでも操舵に対する反応は的確で、SUVの中では安定性も高い。そのぶん乗り心地は全般的に少し引き締まってはいるが、すぐに馴染むことができる。
うれしい装備
急な体調不良や事故、あおり運転などのロードレイジの被害に遭ったときなどに役立つ「ヘルプネット」が標準装備。SRSエアバッグの作動に連動して自動的にオペレーターへ接続し、緊急車両を手配する機能も内蔵されている。後席でも開放感たっぷりのパノラマルーフは上級グレードにオプション設定。電動サンシェードも備え、リヤアームレストでくつろげば高級感が味わえる。前席のシートヒーターは二段調整タイプ。最上級グレードに標準装備で、他グレードにはオプション設定もされない。Qi規格の「おくだけ充電」は最上級グレードのオプション装備。対応スマートフォンを使用していれば必須といえるだろう。足の出し入れでテールゲートを開閉できる機能を最上級グレードに標準装備。予約ロックに対応したスイッチも用意する。ラゲッジの側面左右に買い物袋などを下げておくのにちょうど良いコンビニフック(耐荷重2kg)が備わる。月間登録台数 6303台(21年10月~22年3月平均値)現行型発表 21年9月WLTCモード燃費 26.2 km/l ※「HYBRID」系のFF車
ラゲッジルーム
通常時後列格納時後席使用時でも荷室容量は487lと抜群に広く、ゴルフバッグ4個が収まるほどのラゲッジとなっている。 後席は6対4分割可倒式で、格納時のフロアはフラットではないが、段差が処理されているため大きな荷物も積みやすい。価格もFF車ならハイブリッドの最上級グレードの「Z」でも300万円を切るというのはリーズナブル。強いて難点を挙げるとしたら少し面白味に欠けるところだが、実用性や燃費を重視する人には、カローラクロスがベストチョイスとなるはずだ。
※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.141「2022-2023 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/141
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みんなのコメント
トヨタは納期遅れを謝罪すべき
トヨタ車で言えば、もう少し予算を上げてRAV4にした方が広々乗れますね。