RBのダニエル・リカルドは今季、チームメイトの角田裕毅から後れを取ることで風当たりが強い状況となっている。カナダGPの前には1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブが痛烈批判を展開したが、当のリカルドは「しょうもない発言はいつものこと」だと意に介していない。
8度のグランプリウィナーであるリカルドは昨年、ニック・デ・フリーズの後任としてRBの前身チームであるアルファタウリからF1に復帰。クラッシュ時の骨折で一時戦列を離れたものの、レッドブル・レーシングへの復帰もあり得るのではないかという噂と共に2024年シーズン開幕を迎えた。
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ここまでリカルドはマイアミGPスプリントでの4位入賞など、時折力強い走りを見せるものの、総じてチームメイトの角田裕毅に先行を許してきたというのは明白。その差はドライバーズランキングにも現れており、第8戦モナコGPを終えた時点で角田が計19ポイントで10番手につけているのに対し、リカルドは計5ポイントで14番手となっている。
現在は解説者としてF1に携わるビルヌーブは、リカルドがパフォーマンス不足によってマクラーレンから2022年末に放出されたことにも触れ、F1で言い訳はできないと痛烈に批判した。
「なんでまだ彼はF1にいるんだ?」
ビルヌーブはSky Sports F1にそう語った。
「ここ5年は『彼のためにマシンをもっと良くしなくては』『彼は可哀想に』と、同じことを(チームから)聞かされている。そうじゃない。ここはF1なんだ」
「ルイス・ハミルトンのような何回もタイトルを獲っている人のためなら、もっと努力しようとなるかもしれないが、上手くやれないドライバーに対して努力しようとはならない」
「できないなら、家に帰れ。他の誰かがそのシートに座る。それがレースの常で、これはモータースポーツの頂点なんだ」
「そのまま継続したり、言い訳を探したりするのは無意味だ」
「みんな彼の最初の2年を話したがる。彼は既に燃え尽きていたベッテル(セバスチャン・ベッテル)を倒し、勝つためにマシンに工夫をこらし、チームメイトの週末をめちゃくちゃにしていた。フェルスタッペンにもシーズン半分は勝っていたが、彼はまだ18歳の始めたてだった」
「それだけだ。それ以降は誰も倒していない」
こうしたビルヌーブの論調に対して、リカルドは「彼のしょうもない発言はいつものことだ」と反論し、次のように続けた。
「彼は何度も頭を打ちすぎたんだと思う。アイスホッケーとか何かをやっているのか僕は知らないけどね」
「彼とか最低な連中のことはどうでもいい。もっと言いたいことはあるけど、彼のことは放っておこう」
ビルヌーブの発言が逆にリカルドの心に火を付けたのか、カナダGPの予選ではQ3進出を果たし、堂々たる5番手タイムを記録。上位入賞に向けて絶好の位置から決勝をスタートすることとなった。
またこの予選の直前には、角田が2025年もRBに残留すると決まったことが発表された。ビルヌーブの批判とチームメイトの契約延長で、ダブルのモチベーションアップに繋がったのではないか? と訊かれたリカルドは次のように答えた。
「そうだね。今年これまでで最もモチベーションが高いというのは明らかだ」
「マイアミは一度きりの輝きになってしまったけど、あの結果がどれだけ心地いいモノかは分かっている」
「今週を迎え、全てが正しいと感じている。このサーキットが大好きだから、ここに戻ってきて走れるだけで、本当に幸せなんだ」
「(2014年のF1カナダGPで挙げた)初優勝から今日で10年だから、沢山の良い感情が入り込んできて、良い週末にできると感じていたんだ」
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