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元ルノーF1のアビテブール、首脳陣大量解任で激震のアルピーヌにコメント「100戦でチャンピオンを目指すという計画がそもそも理解できなかった」

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元ルノーF1のアビテブール、首脳陣大量解任で激震のアルピーヌにコメント「100戦でチャンピオンを目指すという計画がそもそも理解できなかった」

 アルピーヌF1は、先日行なわれたF1ベルギーGPを最後に、これまでチーム代表を務めてきたオットマー・サフナウアーとの契約を終了させることを発表した。またこれに伴い、長年スポーティング・マネージャーを務めてきたアラン・パルメイン、そしてチーフ・テクニカル・オフィサーを務めてきたパット・フライも解任。同チームは、100戦以内にタイトルを獲得することを目指して体制変更を行なったが、まだその100戦の半分以下というタイミングでの体制大変更に、激震が走っている。

 この100戦でのタイトル獲得計画については、アルピーヌF1の前身であるルノーF1を率いていたシリル・アビテブールは、その当初から疑問に感じていたと語る。

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 アビテブールは2007年からルノーF1で働き始め、2010年には同チームのエクゼクティブ・ディレクターに就任。その後ケータハムF1のチーム代表を経験し、2016年からはルノーF1のマネージング・ディレクターを務めた。しかしルノーF1がアルピーヌとリブランドされるのに伴い、2021年シーズン開幕を前に同チームを離れ、今はWRC(世界ラリー選手権)に参戦するヒョンデのチーム代表を務めている。

 チーム名がアルピーヌに変わる際、当時同ブランドのCEOを務めていたローラン・ロッシは、5年もしくは100戦以内にチャンピオン獲得を目指すと語っていた。しかしその半分が経過した段階で、首脳陣がごっそりと交代することになった。

「100戦という目標を数値化した計画……なぜ120戦ではないのか、あるいは80戦ではないのか、それが理解できないのだ」

 アビテブールはフランスのメディアに対してそう語った。

「そういう計画を提案してしまうと、他の人たちがF1で何をしているのかがわからなくなってしまうから、間違ってしまうことになるだろう」

「アストンマーチンは巨額の投資を行ない、レッドブルは驚異的な勢いを見せている。しかし、ローラン・ロッシの目標が99戦のところまでやってきたとしても、止まることはないだろう」

 アビテブールは、アルピーヌが行なっている頻繁な人事異動は、チームを後退させるだけだと考えていると明かした。アビテブール代表が同チームを離れた2021年初頭にも同様のことが起き、チームはライバルチームから多くの人材を次々とヘッドハンティングした。

「前の経営陣は、私が辞めた後に完全にリセットすることを強調した。その時には、約15人を解雇するということも含まれていたんだ」

「他の競争の激しい部門と同様、F1でも我々は、この影響を常に過小評価している。競争する上で、他から誰かを獲得してくると、大いに時間を要することになる」

「15人を失い、その分を雇用しようとすると、効果を発揮するまでに2~3年がかかる。ローラン・ロッシが決定した人事異動の影響すら、我々はまだ見ることができていないんだ」

 またアビテブールは、チームの人事異動が続く理由について「焦りだけではなく、シーズン序盤の傲慢さや自信過剰があった」ことを示唆しているかもしれないと付け加えた。

「現実を直視できなければ、自分自身のことを語り始めることになる」

「彼らが社内に語った話が、あまりにも自画自賛だった可能性を排除することができない。しかしアルピーヌも、そこからそれほどは遠くないのだ」

「競争力の変化は今シーズン、レッドブルを除いてほぼ全チームに影響が及んだ」

「一方でアルピーヌは、いつもワンランク低すぎる。それは彼らのせいでもあるし、そうではない部分もある」

「シーズン初め、彼らのマシンの競争力は標準以下だった。そして他のいくつかのチームが経験したような、奇跡的なアップグレードも経験することができていないんだ」

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