ランチアのドイツ進出！ 新型「イプシロン」発売を前にコンセプトカー「Pu+Ra HPE」で6か国をドライブ！

ランチアの100％電気自動車宣言！ 新型イプシロンの発表に備え、ドイツでは25のディーラーの新規加入と100のサービスセンターが開設へ

新ロゴの発表、新コーポレート・アイデンティティの導入、コンセプトカーの発表に続き、ランチアは今、ルネッサンス計画のさらなる一歩を踏み出し、完璧な実用性と走行性を備えた「ランチア Pu+Ra HPE」を携えてヨーロッパに戻ってきた。

ランチアのコンセプトカーはドイツを皮切りに、ブランドの国際化プロセスに関わるヨーロッパ6か国を巡回している。「ヨーロッパのプレミアム市場において、ランチアを魅力的で尊敬され、信頼されるブランドにするための、もうひとつの歴史的なステップです」と、ブランドのCEO、ルカ・ナポリターノ氏は語った。

第一に、ドイツ市場がポールポジションにあるAおよびBプレミアムセグメントの大きさ、第二に、新しい流通モデルに沿ったオンライン販売の姿勢で、ドイツがヨーロッパで3番目のポジションを占めていることだ。ランチアは常にドイツで非常に愛されてきたブランドであり、40年の歴史と250人の会員を擁する歴史的なヨーロッパ・ランチア・クラブのひとつである。

【写真18枚】ドイツ進出は国際化に向けたルネッサンスの新たな一歩。 

また、ドイツとラリー・スポーツのつながりも重要で、ランチアによって長年にわたって支配され、ドイツ人ドライバーによってブランドの成功がもたらされてきた。とりわけ、伝説的なドライバーであるヴァルター・ロール氏は、自身のキャリアをイタリアン・ブランドと結びつけ、1979-80シーズンにランチア・ベータ・モンテカルロ・ターボ・グループ5で参戦し、世界耐久コンストラクターズ選手権の勝利を支え、1983年には象徴的なランチア・ラリー037のステアリングを握って2つのレースで1位を獲得し、3つのラリーで優勝した。

「今日は記念すべき日です。ランチアがドイツに戻ってきたことをとても誇りに思います。ここでは誰もがイタリアとイタリア文化に関わるすべてのものを愛しています。2022年、私はドイツのステランティス・プレミアム・クラスター・ディレクターに任命され、それ以来、ブランドのルネッサンスに焦点を当てたチームを作ってきました。

全員が、ランチアをプレミアム市場において魅力的で尊敬され、信頼されるブランドにするために、最大限の努力をしています。新型『イプシロン』の発売にあたり、私たちは25のディーラーと100のアフターセールス・サービス・ポイントを展開する予定です。ドイツは、ランチアにとって主要なヨーロッパ市場のひとつとなるでしょう」

ランチアのロードマップ
ランチアのドイツ進出は、ブランドの国際化に向けたルネッサンスの新たな一歩であり、ステランティスの戦略計画 "Dare Forward"に沿って前進する、強固で野心的なロードマップの一部を形成するものである。2024年前半までに、このブランドはヨーロッパの70の主要都市に70の新しいディーラーを持つ予定で、すでに最初の40の意向表明書が交わされている。

この戦略は、効率的かつ革新的な新しい販売モデルを意味し、販売の50％をオンラインで行い、ランチア・ルネッサンスの重要なコンセプトである「妥協のない品質」に基づき、厳選された数の販売店を展開する。新しいショールームでは、イタリアの建築とデザインからインスピレーションを得た素材、色彩、細部へのこだわりにより、オンラインとオフラインの両方において、"我が家のような雰囲気"を再現し、完全に没入できる体験を顧客に提供する。

ランチアは、10年戦略計画の一環として、2024年の新型イプシロン発表から2年ごとに3つのニューモデルを発表する予定だ。2026年からはランチアは100%電気自動車モデルのみを発表し、2028年からは100%電気自動車のみを販売する。戦略計画では、革新的な素材の使用によって示されるように、持続可能性に大きな注意を払う。触ることのできる表面の50％は、環境に配慮したものとなるという。




ランチアPu+Ra HPE
ランチアPu+Ra HPEは、次の10年に向けたブランドのマニフェストであり、デザイン、インテリアのホームフィーリング、サステイナビリティ、電動化、そして楽なテクノロジーの面でブランドのビジョンを表現した100%電気自動車のコンセプトカーだ。

航続距離、充電時間、効率といったビジョンを備え、最大限の効率を実現するために型にはまらない流麗なボディを備えた走行可能なクルマだ。高級家具業界のリーダーであるカッシーナとのコラボレーションにより、イタリアンインテリアデザインの世界にインスパイアされ、典型的なイタリアンホームフィーリングを体験することができる。

ランチアPu+Ra HPEという名前は、ブランドの新しいピュアで先鋭的なデザイン言語である「Pu+Ra」に由来し、HPEはHigh Performance Electricの略だ。この新しいランチアのコンセプトカーは、ブランドの新しいデザインの原則を完全に体現しており、円や三角形といった幾何学的なフォルムの交わりから車のボリュームが生み出され、ランチア・ベータHPEのベネチアンブラインドのように、ランチアの伝統からいくつかの折衷的なディテールが組み合わされている。

ランチアPu+Ra HPEは、70%が環境に配慮した持続可能な素材で作られ、イタリアらしさ、折衷主義、再設計された伝統、家庭的な感覚を表現しています。ランチアPu+Ra HPEは、S.A.L.A.インフォテインメントを搭載した初のクルマで、オーディオ、空調、照明の機能を一元化し、ボタンひとつ、または音声で車内環境を調整することができる。

Comments

ランチアにとって、本命の社用車市場で戦うには欧州市場の本丸であるドイツでのアピールは不可欠。金融都市ロンドンへの出没も期待。

釣れるのは、往年の活躍を知る
おじいちゃんくらいだろ。

やってることはオペルと同じ。
欧州車でも負け組メーカーが電気自動車なら
何とかなると思い込む謎の暗示。

このイプシロンも先代みたいに
奇抜な一発屋でフェードアウトだろうね。