■衝撃の初公開から4年、ついに納車開始!
2023年12月1日(日本時間)、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は本社のあるテキサスにて、新型ピックアップトラック「サイバートラック」の最初の納車を行ったと発表しました。
【画像】「えっ…!」これはカッコ良すぎる! 市販版「サイバートラック」を画像で見る(38枚)
サイバートラックは、2019年に試作モデルが初公開されたテスラ初のEVピックアップトラックで、トラックの実用性とスポーツカーの性能を兼ね備えた万能さや、平面のみで構成されたような未来的なデザインがユニークなモデルです。
かつてないスタイリングや性能を備えることから、その量産の難しさについてイーロン・マスク氏自身もX(元ツイッター)にて度々解説していた同車ですが、初公開から4年の歳月を乗り越え今回ついに納車が開始されました。
市販化されたサイバートラックのボディサイズは、全長5682mm×全幅2413mm×全高1790mm。
「ステンレス鋼」の外骨格ボディ、強靭な「アーマーガラス」、季節を選ばず走行できる「オールテレインタイヤ」を採用し、比類ない耐久性とあらゆる路面状況に対応可能な車両だとテスラは言います。
また、サイバートラックが特徴とする加速性能は、わずか2.7秒で時速100kmまで到達するというもの。
これは驚くことに世界のスーパースポーツカーのベンチマークであるポルシェ「911」を上回る速さとなりますが、サイバートラックの最上位グレード「サイバービースト」にて、最も加速性能を優先するモード「ビーストモード」に設定すれば実際に実現可能なタイムです。
さらに同車の牽引力は4990kgにも及ぶもので、アフリカ象であろうとも引っ張れると説明しています。
そのほか、安全性を最優先事項に開発されたサイバートラックには銃撃や横転にも強い設計が取り入れられており、サブマシンガンによる「耐久試験」も実施。
今回の発表に先立ってテスラが公開した実験映像では、銃弾は1発も車体を貫通することはできませんでした。
また、すべてのウインドウに採用されているアーマーガラスは、時速112kmで野球ボールやクラス4の雹の(直径2.5cm~5cm)衝撃にも耐えられるもの。
さらに、サイバートラックに限らず最新のテスラ車のボディには高張力鋼が用いられており、その構造の一部には“空母”の甲板にも使用される「マルテンサイト系ステンレス鋼」を使用。(そのためテスラ車はユーザーから「陸上空母」と呼ばれることもあります)
これらの耐久性に優れた超高強度素材を効果的に配置したことで、サイバートラックはあらゆる角度からの衝突に耐え、乗員は保護することが可能だということです。
※ ※ ※
このサイバートラックの満充電時の航続可能距離は最大で547km。
米国での車両価格は、後輪駆動グレード「RWD」の6万990ドル(895万円)、全輪駆動グレード「AWD」の7万9990ドル(1174万円)、そして最上位グレード「サイバービースト」9万9990ドル(1468万円)となります。
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