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ジャガーI-PACEで充電の旅。周南レトロ喫茶で絶品サンドに出会う 桜前線は追えるのか!? ジャガーのEV「I-PACE」で行く「早春、大人の充電旅。第3回」

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ジャガーI-PACEで充電の旅。周南レトロ喫茶で絶品サンドに出会う 桜前線は追えるのか!? ジャガーのEV「I-PACE」で行く「早春、大人の充電旅。第3回」

3連休初日で道の駅の急速充電器に順番待ち
大きなバッテリー容量を生かして峠に寄り道を


ジャガーのEV、I-PACEで鹿児島から東京まで、桜前線を追いかけながら5日間かけて行う充電旅。2日目の朝を由布院の温泉旅館で迎え、散策後に向かうは本州最西端の山口県周南市 徳山駅に併設される「周南市立徳山駅前図書館」だ。ひと晩旅館で充電し、走行可能距離が前日の40kmから230kmまで回復したが、徳山駅に到着するにはどこかで一度充電が必要だ。

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この日は3連休の初日。大分自動車道の湯布院IC近くにある「道の駅ゆふいん」で急速充電をしようと試みるが、なんと4台もの充電待ちがあって諦めることに。係の方曰く「ここの急速充電器は無料のため、休日はいつも混むんですよ」とのこと。バッテリーは半分以上残っており、200km以上走れるはずなので、少し寄り道をしてワインディングで有名な「やまなみハイウェイ」を走ってみることにした。もしかしたら桜がどこかに咲いているかもしれない。

電気自動車のレース「フォーミュラE」では、その前座レースとして「eTROPHYシリーズ」があり、I-PACEはそのベースカーとなっている。コーナーリング性能は自動車評論家の皆様からの評価も高いだけあり、やまなみハイウェイのコーナーをビタっと安定して走ることができ、ワインディングがとても楽しい。しかし桜は咲いておらず、東九州自動車道に乗って徳山駅に向かうことにした。

九州エリア最後の充電は今川PA
PHVのドライバーと充電器情報を交換


途中、まずは上毛PAで充電にトライ。しかし、充電器の出力がいまひとつな感じがしたので、次の今川PAで充電することにした。到着するとすでにPHVが充電していたので、ドライバーに声をかけてみると、なんでも大分の山でトレッキングをしてきて、これから北九州に帰るとのこと。「今日は休日だし、本州に行くとEVが増えてPAで充電待ちをしていることが多いから、九州のPAで充電しておいたほうがいいよ」とのアドバイスをいただき、その方の充電を10分待ったあと30分、約100km分充電。その後、およそ2時間かけて徳山駅の周南市立徳山駅前図書館に到着することとなった。ますます増えつつあるEVだが、日本全国潤沢に充電設備がある、というわけではない。旅先でのこういった情報交換も、あと数年はEV旅のおもしろさにつながるかもしれない。

全国の蔦屋書店はローカル情報が豊富
旅行担当コンシェルジュにお勧めを聞く


周南市立徳山駅前図書館は蔦屋書店とスターバックスコーヒーが併設され、2018年にオープン。街の情報基地となっている。今回の充電旅でそれぞれの地域にある桜の名所に行きたいと考えたのだが、日本各地にある蔦屋書店では地元の情報があるとともに、観光に強いコンシェルジュが在籍しているため、立ち寄りポイントとしてはピッタリなのだ(EV用の充電コンセントがあればさらにうれしいところだが)

迎えていただいたのは、図書館スタッフの田中さん。彼女は『周南さんぽ』という地元のオススメを紹介する観光ガイドの編集にも携わっており、近辺の見所や桜の名所を聞くにはピッタリだ。ただ、15時半に約束していたものの、我々がまたしても充電時間などの時間を読み誤り、到着したのは16時半。駅周辺の見所を聞くと、残念ながら桜もまだ咲いていないとのこと。「徳山駅周辺には、昭和レトロな喫茶店が残っているので、時間があればカフェめぐりをするのがお勧めなんですが」とのこと。それなら、とお勧めの喫茶店を訪ねてみることにした。

I-PACEを地下駐車場に入れて
狭い路地&カフェ巡りは「ブロンプトン」で


I-PACEは徳山駅前の地下駐車場に止めていたのだが、お勧めされた喫茶店は駅からほど近いうえ狭い道も多いため、カーゴスペースから英国製の折りたたみ式自転車「ブロンプトン」に乗り換え、活躍してもらうことに。I-PACEも英国製、ブロンプトンも英国製。ブリティッシュグリーンのボディはI-PACEのカラーリング、フォトンレッドにもとてもよく似合う。早速、ポタリングを兼ねて徳山駅周辺を散策してみることにした。

田中さんにお勧めされた喫茶店「カフェクラブミル」は、1985年に創業。どこか懐かしい店構えで、中に入ると年代物のコーヒーミルやエスプレッソマシーン、アンティークのティーカップがズラリとディスプレイされている。ショーケースの中にはお手製のケーキと見たこともない亀甲模様の入ったパンが並んでいる。

お店には女性マスターが一人、18時前という微妙な時間もあって店内にはお客さんはいない。写真を撮ってもよいかと尋ねるとマスターは快く引き受けてくれた。「この店は亡くなった主人が始めたんです。これからは人が集う場所が必要だと、東京のカフェを真似てつくりました。コーヒー豆も独自ブレンドにこだわっていて、やっと最近同じ味が出せるようになったんですよ」とのこと。バブル時代に建築されただけあり、よく見ると内装のデザインや素材にこだわっていることがわかり、室内のディテールを眺めているだけでも面白い。

充電旅は2日目、大人の充電旅をテーマにランチも地元のお刺身やお肉をと考えていたが、スケジュール設定のミスで今日もランチすら食べていない。「一人でやっているので、そんなにメニューはないですが、サンドイッチがお勧めですよ」ということで、生ハムのサンドイッチを遅いランチとすることにした。

ドイツから空輸している絶品、秘密のサンドイッチ
亡きご主人自慢のブレンドコーヒーに舌鼓


マスターがサンドイッチをつくっている間、気になっていた亀甲模様のパンについて尋ねてみると「そのパンには長いストーリーがあるの」とのこと。記事にはしてほしくないということで、ここではその話に触れないが、とある徳山の天才的な青年とオーナーが東京と徳山で繰り広げる10年越しの物語を私たちに聞かせてくれた。甲羅模様のパンについてのみ記すと、なんと、わざわざドイツから空輸している特殊なパンだということだった。注文したサンドイッチは、このパンを使ってつくられるのだ。

トースターで軽く焼かれたドイツパンの香ばしい匂いとともに、サンドイッチが登場。正直地元の名物が目当てだったので、喫茶店のサンドイッチにはさほど期待はしていなかったのだが、これが抜群に美味しい。ドイツパンの食感がなんともいえない。感じとしては軽い食感のベーグルといった感じ。表面の香ばしい匂いは、プレッツェルのそれで、噛むとモチっとしたどこかベーグルを思わせる感触が伝わる。それがシャキシャキのレタスと生ハムとマヨネーズによく合うのだ。

「美味しい? よかったー! わかる人にはわかってもらえるのよ、このサンドイッチは」とオーナーもうれしそうだ。予定していたわけでない、偶然の喫茶店とオーナー、そしてサンドイッチとの出会いは、TVで見る充電バイクの旅を彷彿とさせた。

電気自動車I-PACEは大人気 昭和な街並みにタイムスリップ

「電気自動車で旅をしているんでしょ? TVみたいね。見てみたいなー」ということで、帰り際、地下駐車場からI-PACEを出し、店の前に止めると、近所でお店を営む方々も集まってくる。「へー! 今の電気自動車ってこんななんですか! 写真とってもいいですか?」と、I-PACEはたちまち人気となった。

徳山駅周辺は昔からあったであろう喫茶店やスナックが点在しており、どこか昭和の懐かしい雰囲気が残っている。ここにI-PACEを停めると、確かに未来から来た乗り物のようにも思える。駅前には大きなクスノキの並木が遠くまで連なり、それがシンボル的な存在になっているが、周南に寄り道したことは大きな収穫となった。さて、時間は18時を回り、徳山から広島へ。そのレポートは次回お送りさせていだたこう。

 

ジャガー I-PACEのお問い合わせ
https://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/i-pace/special-site/index.html

ブロンプトン(折り畳み自転車)
http://www.mizutanibike.co.jp/brand/brompton/






ジャガーI-PACEで充電の旅、徳山→広島。日産ディーラーの急速充電器で充電してみた
桜前線は追えるのか!? ジャガーのEV「I-PACE」で行く「早春、大人の充電旅。第4回」を読む

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