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2022年F1第16戦が9月9日に開幕、フェルスタッペンの欧州3連戦ハットトリックなるか【イタリアGPプレビュー】

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2022年F1第16戦が9月9日に開幕、フェルスタッペンの欧州3連戦ハットトリックなるか【イタリアGPプレビュー】

2022年9月9日金曜日、F1第16戦イタリアGPがミラノ近郊のモンツァ・サーキットで開幕する。欧州ラウンドの最後を飾る3連戦の最終戦であり、シーズンがクライマックスへと突入することを告げるグランプリでもある。今年のイタリアGPはどんなレースになるのだろうか。

地元イタリアでフェラーリの逆襲なるか
シーズン後半戦の開幕となったベルギーGP、オランダGPをマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が連勝。ベルギーGPでは14番手グリッドから逆転優勝、オランダGP ではバーチャルセーフティカーにも助けられメルセデス勢の1ストップ戦略を退けた。

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フェルスタッペンはフランスGPから4連勝中でもあり、今週のイタリアGPも当然フェルスタッペンを中心に展開される。ライバルとしてはなんとかこの快進撃を止めたいところだが、勝機をどこに見つけることができるのだろうか。

フェラーリが逆転の1番の候補となるが、ベルギーGP、オランダGPの結果をふまえて、本拠地というべきモンツァでどんな戦いを見せるのか興味深い。ここは負けられないところだろう。

注目は速さを取り戻してきたメルセデス。オランダGPではあわや優勝かと思わせる場面もあった。運に見放されて惜敗を喫したが、レッドブル、フェラーリを脅かす存在になってきたのは間違いない。

■2022年F1ドライバーズランキング(第15戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)310
2位 C.ルクレール(フェラーリ)201
3位 S.ペレス(レッドブル)201
4位 G.ラッセル(メルセデス)188
5位 C.サインツ(フェラーリ)175
6位 L.ハミルトン(メルセデス)158

■2022年F1コンストラクターズランキング(第15戦終了時)
1位 レッドブル 5112位 フェラーリ 376
3位 メルセデス 316
4位 アルピーヌ・ルノー125
5位 マクラーレン・メルセデス 101
6位 アルファロメオ・フェラーリ 51 
7位 ハース・フェラーリ 34
8位 アルファタウリ・レッドブル 29

超高速で意外とオーバーテイクは難しい
では、イタリアGPが開催されるモンツァ(Autodromo Nazionale di Monza)はどんなサーキットなのだろうか。

ミラノ郊外にあるモンツァ・サーキットは1922年に完成したクラシックコース。当初は5.5kmのロードコースと4.5kmのオーバルコースをホームストレートで交互に入れ替えて走行する全長10kmのコースだった。

しかし超高速コースで死亡事故が多発、1939年、1955年、1962年をはじめとした幾度ものコース改修変更を経て、現在は4本のストレートをコーナーでつないだ5.793kmのシンプルなレイアウトに落ち着いている。開業当初のコースの名残は、広く長いホームストレートや高速コーナーに見ることができる。(オーバルコースのバンク部分はいまも歴史遺産として保存されている)。

コースの特徴は、最高速、平均速度とも今シーズンのF1の中で最も速いことで表される。最終コーナーのパラボリカを200km/hで駆け抜けた後、1.12kmにおよぶホームストレートで370km/hに達する。平均速度250km/hに迫る超高速コースだ。

コース形態は典型的なストップ・アンド・ゴー。3つのシケインが設けられてはいるが、地形は平坦で、長いストレートからのフルブレーキング、立ち上がってフル加速という繰り返しで、意外とオーバーテイクは難しい。

このサーキットでのポイントは当然パワーとなるが、ダウンフォースを極限まで削ったウイングを装着してトップスピードを稼ぐためブレーキやタイヤへの負荷も大きく、シケインも重要となってくるからやっかいだ。実際シケインが最大のオーバーテイクポイントで、ダウンフォースの小さなマシンで確実にトラクションをかけて走り抜く必要がある。

超高速コースであるため、他車のトゥをいかに使うか、他車にトゥを使わせないかもポイントで、タイヤやブレーキの冷え過ぎにも注意しなければならない。

昨年はマクラーレンが1-2フィニッシュ
昨年のイタリアGPでは、26周目の第1シケインでルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が接触。フェルスタッペンのマシンがハミルトンに乗り上げる形でストップしてして両車リタイアとなった。

優勝したのはスタートでフェルスタッペンをかわしてトップに立っていたマクラーレンのダニエル・リカルド、チームメイトのランド・ノリスが2位に入り、マクラーレンが1-2フィニッシュを達成した。このグランプリはスプリント予選フォーマットで開催されたが、マクラーレンの2台は予選から直線スピードの速さを見せつけていた。

【参考】2021年F1第14戦イタリアGP決勝 結果
1位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)53周
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+1.747s
3位 77 V.ボッタス(メルセデス)+4.921
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+7.309s
5位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)+8.723s
6位 55 C.サインツ(フェラーリ)+10.535s
7位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス) +15.804s
8位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+17.201s
9位 63 G.ラッセル(ウイリアムズ・メルセデス)+19.742s
10位 31 E.オコン (アルピーヌ・ルノー) +20.868s
・・・・・・・・・・・・・
リタイア 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
リタイア 44 L.ハミルトン(メルセデス)
リタイア 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
リタイア 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

【参考】2021年F1第14戦イタリアGP スプリント予選 結果
1位 77 V.ボッタス(メルセデス)18周
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+2.325s
3位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)+14.534s
4位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+18.835s
5位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+20.011s
6位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+23.4228s
7位 55 C.サインツ(フェラーリ)+27.952s
8位 99 A.ジョビナッティ(アルファロメオ・フェラーリ)+31.680s
9位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)+31.680s
10位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス) +38.671s
・・・・・・・・・・
16位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)+49.977s
20位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)
※ V.ボッタス(メルセデス)はパワーユニット交換のため決勝では最後尾スタート。

【参考】2021年F1第14戦イタリアGP予選 結果
1位 77 V.ボッタス(メルセデス) 1:19.555
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:19.651
3位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:19.966
4位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) 1:19.989
5位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス) 1:19.995
6位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)1:20.260
7位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:20.462
8位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:20.510
9位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ) 1:20.611
10位 99 A.ジョビナッティ(アルファロメオ・フェラーリ) 1:20.808
・・・・・・・・・・
17位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

タイヤを供給するピレリは「超高速サーキットのモンツァでは低速コーナーが課題になります。全開の高速セクションから低速のテクニカルなセクションまでトラクションを確保するにはマシンの完璧なバランスと強力なリアエンドが必要です。とくに低ダウンフォース設定ではタイヤのメカニカル グリップが求められます。こうしたことを考慮してモンツァでは中間の硬さの3つのコンパウンドを選びました。ハードがC2、ミディアムがC3、ソフトがC4です」とコメントしている。

さて2022年はどんなレースとなるのか。第16戦イタリアGPは9月9日14時(日本時間21時)から始まるフリー走行で開幕する。

■2022年F1第16戦イタリアGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:9月9日14時~15時(日本時間21時~22時)
フリー走行2回目:9月9日17時~18時(日本時間24時~25時)
フリー走行3回目:9月10日13時~14時(日本時間209時~21時)
予選:9月10日16時~17時(日本時間23時~24時)
決勝(53周):9月11日15時~(日本時間22時~)

[ アルバム : 2022年F1第16戦イタリアGPプレビュー はオリジナルサイトでご覧ください ]

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