2024年シーズンからレプソル・ホンダへ加入したルカ・マリーニ。彼はホンダで走っている中で、ドゥカティ勢の強さを実感しつつも、ホンダがそれに次ぐ存在に返り咲いていけると自信を示した。
ドゥカティはチャンピオンシップをこの2年間制覇しており、2024年シーズンも圧倒的な強さを発揮。決勝レースにおいては、1戦を除いて全てドゥカティ陣営が勝利しているという圧倒具合だ。
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その一方でホンダは今年も苦戦。優遇措置制度の対象となっているが、これまでトップ10入りも難しい状況だった。ただ終盤に向けて少し進歩も見られている。タイGPではLCRホンダのヨハン・ザルコがシーズンベストの8位を記録している。
だがその進歩具合は、同じく苦戦している同郷のヤマハよりは遅いと見られている。ヤマハは先日行なわれたマレーシアGPで、ファビオ・クアルタラロが6位をマークしているのだ。
マリーニは昨年までドゥカティ陣営所属だったが、マレーシアGPでは転倒したあとに追い上げてきたマルク・マルケス(グレシーニ)やフランコ・モルビデリ(プラマック)といったライダーに簡単に追い抜かれてしまい、今のドゥカティの速さを嫌と言うほど見せつけられている。
ドゥカティ一強の現状には思うところがあるようだが、マリーニはホンダが再び上位を争えるようになると力強く語った。
「フランコとマルクは僕よりも前の方でクラッシュしたんだけど、それから復帰したあと、彼らはとても速いから僕のことをまた抜いていくんだ」
マリーニはそう語る。
「彼らにつつかれても、僕たちは全てに苦戦しているし、直線で『ほらよ』という感じで追い抜かれてしまっても、問題じゃない。彼らは今、別の惑星にいるようなものだからね」
「僕らはレベルを上げるために努力していかなくちゃいけないけど、彼らから奪っていく方法も見つけなければならない。彼らはチャンピオンシップを完全に終わらせているから、僕らは何か新しい考えが必要なんだ。努力していくよ」
「それにヤマハも今は良い一歩を踏み出している。今回(マレーシア)も、彼らは素晴らしい週末を過ごしていた。僕たちもできるだけ早くパフォーマンスを改善させて急いでカムバックするのが重要だ。今、それは可能なことなんだ」
「他のメーカーも苦しんでいる。仮に僕らが賢く、もっとスマートにやることができて、来年に向けて適切な動きができれば、チャンピオンシップで2番手の力のある存在になることも可能だと思う」
また、今年で現役を引退して2025年からはホンダのテストライダーとなるアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)も、今後2年間でホンダが復活できると考えている。
「引退を発表した時、僕は自分がどこへ行くかを選ぶことができたのはラッキーだった。ホンダはこのチャンピオンシップにおいて最もポテンシャルのあるファクトリーだというのは疑いようのないことであり、同時に今は最も厳しい状況にある」
「だけど、このインタビューのことを覚えておいてほしい。ホンダは24ヵ月以内に、またグランプリで勝っているだろうということをね」
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