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ホンダ 協議の末、英スウィンドン工場の閉鎖を決定

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ホンダ 協議の末、英スウィンドン工場の閉鎖を決定

もくじ

ー 「価値のある代替案」は見つからず
ー 「影響の緩和」を求めて第2段階の協議へ
ー 英国生産 メリット減少

「ホンダe」 新型EVの車名、ホンダが認める 予想価格は?

「価値のある代替案」は見つからず

ホンダは2021年に英国スウィンドン工場を閉鎖することを確定した。発表によれば、協議の間に「価値のある代替案」は一切確認できなかったとのことだ。

この日本の自動車メーカーは、現在シビックを生産しているスウィンドン工場を閉鎖すると2月に発表した。それによって3500人の従業員が職を失う可能性がある。これは「世界の自動車産業における今までにない変化」によるものだと、ホンダは当時、語っていた。

最新の声明で、ホンダは電動化の計画を加速させる必要があり「電気自動車を作るためのリソース、能力、生産システムを、最も市場の需要が大きい地域に集中させる」と述べている。

ホンダはその後、「有意義で健全な」協議に取り組む期間を設けていると発表している。これには、英国政府、労働組合、そして他の外部団体との協議が含まれる。しかし、その期間も終了し、工場閉鎖は現行シビックがモデルライフを終える2021年に予定されていることが13日の朝、工場の従業員に伝えられた。

「影響の緩和」を求めて第2段階の協議へ

ホンダは今、第2段階の協議を始めようとしているところだ。それには解雇者の最終決定と「2021年に生産終了までに個々が受ける影響の特定」が含まれる。ホンダによれば、国会議員秘書によって組織されるスウィンドン特別委員会とも相談し、「この決定によって地域が受ける影響の緩和」に務めるという。

この工場閉鎖によって3500人が職を失うことになる。英国ウィルトシャー州にあるこの工場ではシビックだけが生産されており、現在その生産台数は年間15万台。工場の生産能力である25万台からほど遠い。

ホンダの工場閉鎖は、EU離脱後も自動車製造の拠点としての地位を維持したいと考えている英国政府にとっても大きな打撃だ。EU離脱はホンダの計画における理由として挙げられているわけではないが、それが自動車産業に最悪の事態を招く要因であることは確かだ。

既に今年、ジャガー・ランドローバーは4500人の解雇を発表。日産はサンダーランド工場におけるエクストレイルの生産をやめると発表している。フォードも従業員の削減を計画していると言われている。

英国生産 メリット減少

ホンダの電動化に対する取り組みは、ライバルと比べると遅かった。昨年にはCR-Vハイブリッドを発売したが、完全な電気自動車はまだ販売していない。だが、今年中にはホンダeと呼ばれるレトロなスタイルの電気自動車を欧州で販売開始する予定だ。

ホンダの意図は、生産能力を母国である日本に集中させることだ。日本なら、「大量販売」が見込める市場の1つである中国への輸出もかなり容易になる。

日本政府と欧州連合の間で最近交わされた協定も、もう1つの要因だろう。EUに加盟する27地域では、日本で生産された自動車に課さられる関税を今年から引き下げ、8年目には撤廃することに決まった。そうなると、欧州市場に向けて英国を生産拠点とする経済的メリットは減少する。

ドナルド・トランプ大統領の欧州製自動車に輸入関税を発動するという脅しも要因の1つだろう。なぜなら、米国はシビックの主要市場の1つだからだ。

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