フルチェンしたプレミアム・コンパクト
text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
【画像】徹底比較 独プレミアム・コンパクト【新型アウディA3とライバルを比較】 全197枚
editor:Taro Ueno(上野太朗)
4月21日、第4世代にフルモデルチェンジされたアウディA3が日本でも発表された。
1996年に発表された初代A3により、「プレミアム・コンパクト」というセグメントは確立された。それまで、そして今でもこのクラスのベンチマークであるフォルクスワーゲン・ゴルフも、このA3の登場以降、プレミアムを意識したクルマづくりを進めていく。
BMWも3シリーズから派生したコンパクトモデルを2004年から1シリーズとして、独立した車種としてプレミアム・コンパクト市場に投入する。先代まではFRだったが、2019年に発表された現行型の3代目からはスペース効率を重視してFFとなる。
メルセデス・ベンツも、小型モノスペース的なモデルとして1997年に登場させたAクラスを、2012年に発表した3代目からはA3や1シリーズ同様のスポーティなハッチバック・スタイルを採用した。
「ジャーマン・スリー」と呼ばれるドイツのプレミアム・ブランドであるメルセデス・ベンツ、BMW、アウディが、いまやプレミアム・コンパクトの仲間入りをしたフォルクスワーゲン・ゴルフとともに、この市場で鎬を削っている。
そこで、日本デビューを果たしたばかりのアウディA3を軸に、BMW 1シリーズ、メルセデス・ベンツ Aクラス、そして間もなく日本でも新型が発表されるフォルクスワーゲン・ゴルフの4車種を、いくつかの側面で比較してみることにしよう。
サイズや使い勝手を比較
いずれのモデルも、日本仕様には何種類かのグレードがラインナップされているが、ここではなるべくエントリー・グレードで紹介していくことにする。
また、セダンボディが存在するモデルもあるが、ここではハッチバックで比較していく。より詳しく比較してみたい人は、各インポーターのWebサイトなどを参照していただきたい。
A3スポーツバック(以下、A3)30 TFSIは、全長4345×全幅1815×全高1450mm。ホイールベースは、2635mm。車両重量は、1320kg。最小回転半径は、5.1m。
BMW 118iスタンダードは、全長4335×全幅1800×全高1465mm。ホイールベースは、2670mm。車両重量は、1390kg。最小回転半径は、5.4m。
メルセデス・ベンツA 180は、全長4420×全幅1800×全高1420mm。ホイールベースは、2730mm。車両重量は、1360kg。最小回転半径は、5.0m。
新型フォルクスワーゲン・ゴルフの日本仕様はまだ発表されていないが、日本仕様に予定されている1.5 eTSIのヨーロッパ仕様データで紹介する。全長4284×全幅1789×全高1456mm。ホイールベースは、2636mm。車両重量と最小回転半径は、未発表。
外寸を比べてみると、全長は新型ゴルフが少し短く、A 180が少し長いが、A3と118iはほぼ同じ。小回り性は118iが少しツラそうだが、それでも、いずれも都会の狭い道でも持て余すことはないはずだ。
室内空間はホイールベースの長いA 180が有利だが、いずれも大きくは変わらない。ラゲッジスペース容量は、A3が380-1200L、118iが380-1200L、A 180が370-1210L、新型ゴルフが380-1237L。
サイズや使い勝手においては、極端な違いはなさそうだ。
パワートレインと燃費を比較
A3 30 TFSIのパワーユニットは、1L(999cc)の直3 DOHCターボに48Vのマイルドハイブリッドを組み合わせる。最高出力は110ps/5500rpm、最大トルクは20.4kg-m/2000-3000rpm。トランスミッションは7速Sトロニック(DCT)。
118iスタンダードのパワーユニットは、1.5L(1499cc)の直3 DOHCターボ。最高出力は140ps/4600-6500rpm、最大トルクは22.4kg-m/1480-4200rpm。トランスミッションは7速DCT。
A 180のパワーユニットは、1.3L(1331cc)の直4 DOHCターボ。最高出力は136ps/5500rpm、最大トルクは20.4kg-m/1460-4000rpm。トランスミッションは7速DCT。
ゴルフ1.5 eTSIのパワーユニットは、1.5L(1468cc)の直4 DOHCターボに48Vのマイルドハイブリッドを組み合わせ、最高出力は150ps/5000-6000rpm、最大トルクは25.5kg-m/1500-3500rpm。トランスミッションは7速DSG(DCT)。
いずれも駆動方式は横置きFF。排気量の関係で新型ゴルフが少しパワフルだが、日本仕様のエントリーグレードはA3 30 TFSIと同じパワーユニットを搭載するかもしれない。A3は排気量が小さいためパワーに差があるが、マイルドハイブリッドと車両重量の軽さで補っている。
ちなみに、WLTCモード燃費は、A3が17.9km/L、118iが13.7km/L、A 180が15.2km/Lとなっている。使用燃料は、いずれも無鉛プレミアムが指定だ。
価格と装備を比較
消費税込みの車両価格は、A3 30 TFSIが310万円、118i スタンダードが337万円、A 180が362万円。いずれもエントリーグレードながら、プレミアム・コンパクトを謳うだけのことはあり、安全&快適装備は充実している。
だが、運転支援やインフォテインメントなどの装備に関しては、オプション設定や装備できないものもある。
A3 30 TFSIの場合、アダプティブ・クルーズコントロールやレーンアシスト、MMIナビゲーションなどはオプションとなる。
118iスタンダードの場合、パーキング・アシストは標準装備だがドライビング・アシストはオプションでも設定できない。カーナビ機能もオプションとなる。
A 180の場合、レーダーセーフティパッケージは標準装備だが、アクティブ・ステアリングアシストやMBUXのナビゲーション機能はオプションとなる。
いずれも、上級グレードなら標準装備される場合もあるし、上級グレードでも装備できないものもある。
またオプションはパッケージになっているものもあるので、このあたりは必要な装備をリストアップしながら、予算を考えてチョイスしていきたい。
「デザインに、良い悪いはない。好きか、嫌いか、だ」とは、クルマに限らず多くのものにあてはまる言葉だ。
手に入れたら何年かは付き合うことになる愛車選び、まずは気に入ったデザインで選ぶといいだろう。あとは、予算に応じてグレードや装備を検討する。
そして何よりも大事なことは、必ず試乗してみること。
クルマは、見るものではなく乗るもの。インターフェースと自分との相性などもあるから、乗ってみたら思っていたより良かった(悪かった)なんて話もよく聞く。
クルマ選びはジックリと焦らずに、お気に入りの1台を見つけて欲しい。
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みんなのコメント
RS3が楽しみだな。