現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 果たして、クルマに“人格”は存在するのか?

ここから本文です

果たして、クルマに“人格”は存在するのか?

掲載 更新
果たして、クルマに“人格”は存在するのか?

クルマは金属とガラス、そしてプラスチックやゴムといった樹脂の集まりだ。それらは無機質な物体であり、いわゆる「心」が介在する余地はない。

だが、ボクはクルマにも心はある、と考えている。

乗ってゆくクルマで自動車ディーラーの対応は変わるのか。実体験をもとにした話とは?

正確に言うならば、ボクはどんなモノにでも魂があると信じている。とくに理由があるわけではなく、ただ「そう感じる」のだ。

クルマを売ろうとしたときに、機嫌を損ねたように調子が悪くなった、ということを経験した人もいるはずだ。もしくはトラブルが発生し、そこで売ろうかと考えた途端に、「売らないで」とばかりに調子を戻すクルマもあるだろう。

そのクルマは、それぞれに作られた目的がある

ボクはそういった感じでクルマにも魂があると信じているから、クルマをスペックの優劣で判断したくはない。
だれだって身長や体重、テストの点数といった数字だけで判断されたくないのと同様、クルマだって並んだ数字だけで判断されたくないはずだ。

そして、そのクルマを判断するときには、そのクルマの用途も考えなくてはならない。たとえば、フェラーリと軽自動車を並べて、どちらが優れるという話はできない、ということだ。

運動性能だけをみると、フェラーリの方が圧倒的に優れているのは間違いない。だが、燃費性能含む経済性、居住性、取り回しは軽自動車の方がず明らかに優れている。

もちろんフェラーリは居住性や取り回しをトッププライオリティにおいて開発されたクルマではない。
軽自動車だって運動性能を第一に考えて作られたクルマではない。

人に対しても同じで、スポーツ選手を目指していない人に対して「運動ができないからダメ」だと断じることはできない。

誰だって、他人の一方的な基準で自分を判断されるのは嫌だろう。

だからこそ、そのクルマの人格も尊重したい

だから、ボクはそのクルマが何を考えているのか、を想像してみることがある。

もしかしたら、この軽自動車は「ジャガーに生まれたかった」と感じているかもしれないし、そこのSUVは「ポルシェ911のようなスポーツカーに生まれたかった」と考えているのかもしれない。

そうやって、そのクルマは何を求めているんだろうか、と思いを馳せることがある、ということだ。

もちろんボクはクルマがどう感じているのかはわからないが、少なくともクルマが嫌だと感じるようなことだけはしないでおこう、と考えている。

これはおそらく、ボクの自宅のガレージの構造に起因しているのかもしれない。

ボクのガレージは、シャッターを開けるとクルマと正面から向き合うことになる。そして、クルマの正面というのは人の顔にも似ている。だから、よけいにボクはクルマに対して親近感を持つのかもしれない。

シャッターを開けてクルマに対面したとき、「やあ、元気だったか?」とボクは声をかける。外から戻ってきてクルマをガレージに入れ、シャッターが降りるにつれて見えなくなるクルマに対して「またな」と声をかける。

そうやってクルマの人格を尊重し、敬意を払うことはきっと悪いことではない。クルマもボクらの気持ちを感じ取り、同じようにボクらを尊重してくれると考えているからだ。

[ライター・撮影/JUN MASUDA]

こんな記事も読まれています

ルーメン・カンデラ・ルクス……って聞いたことあるけどなんだっけ? クルマのヘッドライトバルブを選ぶなら知っておくべき4つの単位
ルーメン・カンデラ・ルクス……って聞いたことあるけどなんだっけ? クルマのヘッドライトバルブを選ぶなら知っておくべき4つの単位
WEB CARTOP
「頼むから日本でも売って」 北米で進化したスバル「クロストレック ウィルダネス」は“迫力のルックスと抜群の機能性”が話題のコンパクトSUV
「頼むから日本でも売って」 北米で進化したスバル「クロストレック ウィルダネス」は“迫力のルックスと抜群の機能性”が話題のコンパクトSUV
VAGUE
またもやホイール色に衝撃! 新型『MT-07』の斬新カラーをヤマハデザイナーが紐解く
またもやホイール色に衝撃! 新型『MT-07』の斬新カラーをヤマハデザイナーが紐解く
レスポンス
マルケスが復活できたのは“良い意味でMoto2チームっぽい”グレシーニだったから?「ここでは最終的な決断を下す人と直接話せる」
マルケスが復活できたのは“良い意味でMoto2チームっぽい”グレシーニだったから?「ここでは最終的な決断を下す人と直接話せる」
motorsport.com 日本版
キャデラック、2026年のF1参戦を発表!10年でフルワークスチームへの成長を目指す
キャデラック、2026年のF1参戦を発表!10年でフルワークスチームへの成長を目指す
LE VOLANT CARSMEET WEB
500万円前後!? ホンダ新型「プレリュード」もうすぐ登場? 反響多数の「2ドアクーペ」復活!? 海外では目撃情報も! 販売店に寄せられる期待とは
500万円前後!? ホンダ新型「プレリュード」もうすぐ登場? 反響多数の「2ドアクーペ」復活!? 海外では目撃情報も! 販売店に寄せられる期待とは
くるまのニュース
レッドブル、フェルスタッペンがF1タイトル獲得も2025年マシンに“自信ナシ”?「シーズンを通した戦いになる」
レッドブル、フェルスタッペンがF1タイトル獲得も2025年マシンに“自信ナシ”?「シーズンを通した戦いになる」
motorsport.com 日本版
メンツ強すぎだろぉ!!!!! 絶対王者ロバンペラが復帰&勝田も継続参戦 トヨタが最強の布陣で王者奪還だ!!!!!!!!!!!!
メンツ強すぎだろぉ!!!!! 絶対王者ロバンペラが復帰&勝田も継続参戦 トヨタが最強の布陣で王者奪還だ!!!!!!!!!!!!
ベストカーWeb
王子ー赤羽「6車線化」完成 国道122号「北本通り」ボトルネック部が拡幅 かつての都電ルート
王子ー赤羽「6車線化」完成 国道122号「北本通り」ボトルネック部が拡幅 かつての都電ルート
乗りものニュース
「運転する夫に『間違えてばっかり!』と怒鳴ったら、路肩に急停止。怖くて大ゲンカしましたが、私が悪いんですか?」投稿に回答殺到!?「お前が運転しろ」「料理してる時に言われたらどうする」の声も
「運転する夫に『間違えてばっかり!』と怒鳴ったら、路肩に急停止。怖くて大ゲンカしましたが、私が悪いんですか?」投稿に回答殺到!?「お前が運転しろ」「料理してる時に言われたらどうする」の声も
くるまのニュース
カワサキ「シェルパ」待望の復活!! 「KLX230 SHERPA」を11月に発売
カワサキ「シェルパ」待望の復活!! 「KLX230 SHERPA」を11月に発売
バイクのニュース
F1に11番目のチームが誕生へ。GM/キャデラックの2026年参戦において基本合意が成立。将来はPUも製造、フルワークスに
F1に11番目のチームが誕生へ。GM/キャデラックの2026年参戦において基本合意が成立。将来はPUも製造、フルワークスに
AUTOSPORT web
日本にはないスバル『フォレスター』! 本格オフローダーの「ウィルダネス」2025年モデルに登場
日本にはないスバル『フォレスター』! 本格オフローダーの「ウィルダネス」2025年モデルに登場
レスポンス
トヨタ「86/GR86」の女性オーナー限定「86 GIRLSオーナーズミーティング」開催! 昭和懐かしレトロカフェ「純喫茶ハチロク」も復活しました
トヨタ「86/GR86」の女性オーナー限定「86 GIRLSオーナーズミーティング」開催! 昭和懐かしレトロカフェ「純喫茶ハチロク」も復活しました
Auto Messe Web
【MotoGP】KTM、経営難で自主管理による再建プロセスを開始
【MotoGP】KTM、経営難で自主管理による再建プロセスを開始
motorsport.com 日本版
「Royal Enfield CLASSIC 350」2025年モデルがデビュー!古き良きスタイルの最新型は新色で694,100円から!  
「Royal Enfield CLASSIC 350」2025年モデルがデビュー!古き良きスタイルの最新型は新色で694,100円から!  
モーサイ
F1第23戦が11月29日に開幕、残り2戦、マクラーレンのタイトル獲得なるか【カタールGP プレビュー】
F1第23戦が11月29日に開幕、残り2戦、マクラーレンのタイトル獲得なるか【カタールGP プレビュー】
Webモーターマガジン
世界最速のEVハイパーカーは日本発! 「アスパーク・アウルSP600」の最高速438.7km/hがギネス世界記録に認定
世界最速のEVハイパーカーは日本発! 「アスパーク・アウルSP600」の最高速438.7km/hがギネス世界記録に認定
THE EV TIMES

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1694.03642.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

180.08000.0万円

中古車を検索
911の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1694.03642.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

180.08000.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村