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「最新モデル試乗」多彩な制御の電動4WD、日産ノートX・FOURの注目すべき減速時の挙動

掲載 更新 4
「最新モデル試乗」多彩な制御の電動4WD、日産ノートX・FOURの注目すべき減速時の挙動

新型は後輪モーター出力を旧型比で約15倍パワフル化!

 オーラが登場し、新型ノート・シリーズのラインアップが華やかになった。今回は3月にデリバリーがスタートしたeパワーの4WD仕様、X・FPURを紹介しよう。
 新型もプロペラシャフトを持たず、リアモーターで後輪を駆動する電動4WDだ。ただし新型はリアモーターの出力と役割が旧型とは異なる。従来モデルのリアモーターは3.5kW/15Nmだった。対して、新型は50kW(68ps)/100Nm。出力は約15倍である。旧型の4WD駆動は発進時のみ。通常走行はFFという「簡易」4WDだった。新型は最高速までカバーする「正真正銘」の4WDになった。

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 発電用の直列3気筒1.2リッターエンジン(60kW=82ps/103Nm)、フロントモーター(85kW=116ps/280Nm)、リチウムイオンバッテリーなどはFFモデルと同じ。新型はパワフルなリアモーターを緻密に制御し、独自の走りを追求したオールラウンダーである。

 見た目の違いはごくわずか。リアのエンブレム、縦置きから横置きに変更されたマフラー、わずかに引き上げられた最低地上高(120から125mmに)程度。インテリアはメーター細部のみと、間違い探しレベルだ。乗るとどうか?

圧倒的なフラット感と安定性。とくに減速時の挙動は絶品!

 動力性能は体感的に「FFよりちょっぴり力強いかな」といいう水準。ただし4WDによるトラクションのよさはもちろん、加速時の姿勢がフラットに保たれるので安定感の高さはすぐにわかる。
 驚いたのは減速時だ。普通はブレーキを踏むとクルマは前のめりの姿勢になるが、X・FOURは基本的にはフラットな姿勢のまま減速する。この感覚、ブレーキング時に荷重が前に移動してもリア荷重が抜けにくいRRレイアウトのポルシェ911とソックリ。X・FOURは回生ブレーキを高度に制御して911と同感覚の挙動を実現したという。

 フットワークは車両重量(FF比120kg増)を活かしたしっとりとした動きのサスペンションにより、重厚感のある乗り味だ。ハンドリングはFF比でステアリング舵角が明らかに少なく、4輪で舵を切っている感覚とエコタイヤとは思えない高い接地性が印象的。アンダーステア知らずのオンザレールの走りを実現した。新プラットフォームの高い基本性能に加えて、モーターならではの緻密な駆動力制御が4本のタイヤの能力を十二分に引き出している。

 X・FOURは雪道などでの利便性だけでなく、オンロードでの走りも大幅にレベルアップしている。FFとは違う魅力を備えた1台だ。個人的にはeパワー+4WDの魅力をいっそう鮮明にしたモデル展開(たとえばクロスオーバーSUVなど)も期待したい。

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みんなのコメント

4件
  • 日産提灯記事かもしれない、ある人にとっては。
    このクラスの4WDで右に出る車はない、有るなら見せて欲しいトヨタ、ホンダさん。
  • ノートはデザインで買ってイイ車だな
    トヨタのがま口シリーズが売れてるのは異常現象だけどフィットもデザインで損してるしw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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