現在位置: carview! > ニュース > カー用品 > 「荷室に現れる逆向き2人がけシートの衝撃!」乗車定員7名を誇るカペラカーゴワゴンの魔力【ManiaxCars】

ここから本文です

「荷室に現れる逆向き2人がけシートの衝撃!」乗車定員7名を誇るカペラカーゴワゴンの魔力【ManiaxCars】

掲載 更新 33
「荷室に現れる逆向き2人がけシートの衝撃!」乗車定員7名を誇るカペラカーゴワゴンの魔力【ManiaxCars】

5ナンバーサイズで乗車定員7名の圧倒的機能性!

仕事にもプライベートにも持ってこいの頼れるワゴンモデル

「荷室に現れる逆向き2人がけシートの衝撃!」乗車定員7名を誇るカペラカーゴワゴンの魔力【ManiaxCars】

5代目GD系カペラの登場から遅れること約10ヵ月、1988年3月に加わったGV系カペラカーゴワゴン(と商用カペラカーゴバン)。日本にステーションワゴンブームを巻き起こす初代BF系レガシィーツーリングワゴンより、実は1年ほど早く発売されていた。

エンジンは2.0L直4SOHCディーゼルにP.W.S.(プレッシャーウェーブスーパーチャージャー)を組み合わせたRF型と、1.8L直4SOHCのF8型という二本立て。いずれも駆動方式はFFで、ミッションには5速MTと4速ATが用意された。GD系カペラは1991年8月に生産が終了し、後継モデルのクロノスが登場したが、クロノスファミリーにはステーションワゴンが設定されなかったため、GV系カペラカーゴワゴンの継続生産が決定。これが長寿モデルへの道を歩むことになった。

主な改良やグレード変遷などをつまんでいくと、F8型エンジンDOHC化/2.0LのEF型エンジン搭載モデル、GT追加/4WDモデル追加(1992年8月)、カペラワゴンへの車名変更/フロント&リヤ周りのデザイン見直し/FE型エンジンを搭載して最低地上高を上げた4WDクロスオーバーSUVモデル、FX追加(1994年10月)、フロントグリル一体型バンパーを持つモデル、クルージング系追加(1996年7月)などが次々と実施され、1997年10月の生産終了まで約10年に渡って作り続けられたのだ。

取材車両は1992年式1.8SXの4速AT車。DOHC化されたF8型を搭載し、オートエアコンなどを備える普及グレードだ。ワゴンボディだけに積載性の高さは言うまでもなく、アウトドアユースを見越してルーフレールも標準装備。

最大の特長はラゲッジフロアに格納された3列目シートで、乗車定員を7名としている点にある。状況に応じてミニバン的な使い方もできるのが、GV系カペラカーゴワゴンの魅力と言える。

ダッシュボードやメーターパネルのデザインは4ドアセダンや5ドアハッチバックCG、2ドアクーペC2と共通。ステアリングホイールが3本スポークから4本スポークになったのが初期型との違いになる。

F8型エンジンを搭載するグレードはSVとSXの2つ。上位のSXにはオートエアコンが標準装備される。その下のオーディオはカセットデッキ付きAM/FM電子チューナーが標準で、CDデッキはオプション設定されていた。

スライド&リクライニング機構の他、腰の疲労を和らげるランバーサポートやサイドサポート、座面の高さなども調整可能な運転席。また、助手席と合わせてシートベルトアンカーも高さ調整タイプが採用される。

ゆとりの居住空間が確保された後席。センターアームレストを備える他、背もたれは60:40分割可倒式とされ、乗車人数や荷物の量に合わせてラゲッジスペースを拡大できる。

そしてついに、GV系カペラカーゴワゴンのチャームポイントである3列目シートとご対面。座ってみたところ、ルーフに頭がつかえることはないし、足元もスペアタイヤのくぼみがあるから、体育座り的なポジションを取らされることもない。座り心地だって思いの他、快適ときてる。

これならば、東京~御殿場間くらいの移動は問題なさそうだ…が、進行方向と逆向きに座っているから、リヤウインドウ越しに流れる風景を見ているとヤバイ。図らずも、クルマ酔いしそうだったことは付け加えておきたい。

最後にちょっとオーナーの話を。ラゲッジルームに積んであったフランス・ジッツオ製の大型三脚から、「もしやオーナーってカメラマン?」と直感。聞けば、建物専門の建築カメラマンだという。

「昔はこのクルマにカメラ機材を満載して、全国どこへでも撮影に行ってたんですよ。最近は地方に出向く機会が減ったので長距離を乗ることも無くなりましたけど、元気に走ってくれてますし、乗り替えたいと思えるクルマもないのでこれに乗り続けているんです」とのこと。

プロカメラマンが仕事の相棒として選び、他では代わりがきかないという1台。そう思うと、GV系カペラカーゴワゴンが一段とカッコ良く見えたのは言うまでもない。

■SPECIFICATIONS
車両型式:GV8W
全長×全幅×全高:4590×1690×1465mm
ホイールベース:2575mm
トレッド(F/R):1455/1465mm
車両重量:1310kg
エンジン型式:F8
エンジン形式:直4DOHC
ボア×ストローク:φ86.0×77.0mm
排気量:1789cc 圧縮比:8.8:1
最高出力:115ps/6000rpm
最大トルク:16.0kgm/5000rpm
トランスミッション:4速AT
サスペンション形式:FRストラット
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤサイズ:FR185/65R15

●TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)

こんな記事も読まれています

フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
AUTOSPORT web
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
AUTOSPORT web
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
Auto Messe Web
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
AUTOSPORT web
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
AUTOCAR JAPAN
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
Auto Messe Web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
Auto Messe Web

みんなのコメント

33件
  • まぁカペラだけで無く
    クラウン、セドグロワゴンも5ナンバーで
    後ろ向きのサードシートがありましたが。
  • 兄弟車のテルスターワゴン4WDに乗ってた。四駆は5人乗りしか無かったが良い車でした。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村