元F1ドライバーのラルフ・シューマッハーは、アルピーヌが、2025年のドライバー決定前に、ミック・シューマッハーとジャック・ドゥーハンをF1テストに参加させた際のやり方について、不満を示した。
エステバン・オコンが今季末でアルピーヌから離れることが決まり、アルピーヌは後任ドライバーについて検討した後に、育成ドライバーでリザーブドライバーのドゥーハンを昇格させることを決めた。
アルピーヌが2025年からのジャック・ドゥーハン起用を発表。ガスリーの僚友としてF1デビューへ
その決定の前に、候補のひとりと考えられていたのがミック・シューマッハーだった。ミックはメルセデスF1のリザーブドライバーを務めながら、今年はWECにアルピーヌから出場している。
アルピーヌは、7月にポール・リカールでプライベートテストを実施し、ドゥーハンとミックを走らせた。その後、8月23日にチームは、ドゥーハンが2025年にピエール・ガスリーのチームメイトとしてF1に参戦すると発表した。
ミックの叔父で、ジョーダン、ウイリアムズ、トヨタでF1に参戦した経験を持つラルフ・シューマッハーは、アルピーヌがテストを不公平な形で行ったと述べて、チームを批判している。
「ミックが午後、ジャックが午前中に走行した」と、シューマッハーは『Sky Sports Germany』に対して語った。
「私自身あそこでの経験がある。午前9時に走行すると、2.5秒速くなる。なぜなら午後には気温が38度になって風が吹くからだ」
「テストにそのようなアプローチを取る場合、真剣に取り組んでいたのかどうか疑わしい。これは残念なことだと思う。なぜなら公平ではないし、他の誰にもチャンスが与えられないからだ」
ラルフ・シューマッハーは、アルピーヌがドゥーハン契約のニュースをミックに事前に知らせずに、ソーシャルメディアで発表したとして、そのやり方にも不満を示した。
「そういうやり方は絶対にだめだ!」とラルフは憤慨した。彼は、アルピーヌの体制が安定せず、オットマー・サフナウアーからブルーノ・ファミン、そして現在はオリバー・オークスへとチーム代表が変更され続けていることが、チーム内の混乱を示していると示唆した。
ルノー・グループのルカ・デメオCEOは、エグゼクティブアドバイザーとしてフラビオ・ブリアトーレを起用、F1エンジンプログラムを中止して、アルピーヌをカスタマーチームとしてメルセデス製PUを搭載して戦わせる計画を立てている。
「とにかく、チームは現時点で完全に道を見失っていると言ってもいいだろう」とラルフは語った。
「人材が追い出されたり、また放り込まれたりしているが、フラビオはそんな状況の上を漂っているようなものだ」
ミックが2025年にF1に復帰する選択肢は尽きつつある。現在残されているのは、実質的にはキック・ザウバー/アウディの一席のみだ。RBの角田裕毅のチームメイトは確定していないが、レッドブル傘下のドライバーから選ばれる見通しだ。
「僕としては諦めていない」とミックは語った。「まだふたつのシートが空いているので、取り組みを続け、努力していかなければならない。できれば年末には良い結果を出せるようにしたい」
「僕に何ができるかは、もうすでに証明済みだ。チーム内の人たちも、それを理解している」
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みんなのコメント
分かるけらど、その発言はポジティブではない
ミックの足を引っ張るだけだ…