オコン、ルノーCEOの”愛のムチ”でチームのモチベーションアップを喜ぶ「ファクトリーを訪問してくれてよかった」

　アルピーヌF1のエステバン・オコンは、アルピーヌの親会社であるルノーCEOを務めるルカ・デ・メオがファクトリーを訪問し、“愛ある”叱咤激励を行なったことが、チームのモチベーションアップに役立っていると話した。

　アルピーヌは今シーズンのコンストラクターズランキングで4番手を維持しつつトップ3に接近することを目標としていたが、実際はかなり苦しい状況となっている。アストンマーチンやマクラーレンが改善を果たしたことで、アルピーヌはランキング6番手まで後退してしまったのだ。

　シーズン中盤に彼らはチームの首脳陣を刷新。代表を務めていたオットマー・サフナウアーや、スポーティングディレクターのアラン・パルメインもチームを去った。また、アルピーヌのローラン・ロッシCEOも親会社ルノーのルカ・デ・メオCEOによって、F1プログラムから離れた別ポジションに移っている。テクニカルディレクターも他チームへの移籍が決まるなど、アルピーヌは難しい状況にある。

　そんな中、親会社のルノーCEOのデ・メオは10月初旬にエンストンのファクトリーを訪問。ヴィリーにあるパワーユニット開発拠点のメンバーもオンラインでつながる中、スピーチを行なった。

　関係者によると、デ・メオCEOは改善が必要とされている部分について“耳の痛い事実”を語ったという。ただその一方で彼のスピーチはモチベーションアップに役立ったという。

　ドライバーのオコンも同様に語っており、カタールGPを前にその際の状況について語った。

「その日はパフォーマンスミーティングがあったんだ。そして言うまでもなく、僕もルカのスピーチを聞いてきた」

「ルカはファクトリーの全員の前に出て、彼らのやる気を再び起こすためにやってきた。彼が訪問してくれて良かったよ。皆からのたくさんの質問にも答えていた」

「もちろん僕らには改善すべきことがある。そのために進んでいるし、将来的にはそれを達成できると僕は確信している」

　なおオコンはデ・メオCEOによるスピーチのタイミングについても聞かれたオコンだったが、彼はいつであれトップがモチベーションアップを図ることは素晴らしいと答えた。

「ボスがファクトリーに入ってきて、皆のモチベーションをあげていくのを見るのは、いつであれ良い事だと思う」

「F1の計画が完全にアルピーヌの一部であるということが示されるのは素晴らしいことだ。そして彼がこのプロジェクトを大切にしていることが示されたんだ。何時でも正しいタイミングだ。悪いときも良いときも無いよ」