現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【新世代スポーツ研究】レクサスRXが提供する、電動化時代のクルマの楽しみ、その深み

ここから本文です

【新世代スポーツ研究】レクサスRXが提供する、電動化時代のクルマの楽しみ、その深み

掲載 更新 4
【新世代スポーツ研究】レクサスRXが提供する、電動化時代のクルマの楽しみ、その深み

ワクワクする電動感こそ、新たなエンターテインメントかもしれない

 クラシックな運転の楽しみにおいて「エンジンの個性」が占める割合は大きかった。電動化時代を迎え、エンジン派がさまざまな「泣き言」を連ねるのは、その裏返しだといっていい。
 けれどもエンジンを回す楽しみは、今後、たとえ内燃機関が生き延びることになったとしても(生き延びると思うのだが)、限定的なものになるに違いない。効率的になればなるほどエンジンそのもののフィールは無色透明に近づく。音も振動もすべてはエネルギーの無駄遣いでしかないからだ。

【最新モデル試乗】RXは全身「いいもの感」が漂うレクサスの世界標準。500hの走りに惚れた!

 そう考えると、純エンジン(ガソリン/ディーゼル)とHEV、PHEV、場合によってはBEVまで、数種類のパワートレーンを同じクルマに用意する状況が普通となったいま、その中から固定観念にとらわれることなく「新時代の楽しみ方」を模索するのが、クルマ好きとしては前向きで、未来があると思う。
 そのことがよくわかるモデルがある。レクサスRXだ(もちろんメカニズム的にはほぼ同じ内容となるクラウンでもいいのだが)。

 RXのパワートレーンは3タイプ。うちハイブリッドの上位2タイプは4WDで、2.4リッターのガソリンターボ(350)のみ4WDの他にFFを選ぶこともできる。上位2タイプとは2.5リッターガソリン+ツインモーターPHEV+CVTの450h+と2.4リッターガソリンターボ+ツインモーターデュアルブーストHV+6ATの500hだ。

 全般的なドライブフィールはクラウンより洗練されている。レクサスのほうが高価なのだから当然だろう。とくにシャシーのセットアップが上手くいっている。グランドワゴン的なクロスオーバーのクラウンより背が高いというのに、乗り心地も含めて上等に仕上がった。

 ところが。残念ながらエンジンフィールには特別な輝きはない。官能性という面の磨き込みは、はなから行っていない印象だ。動力性能的には十分なレベルなものの、加速のサウンドやドライバーの体に伝わってくる鼓動は高級車としては物足りない。2.4リッターターボはもちろん、2.5リッターもダメなのだ。この最新モデルにおいてエンジンは、もはや黒子というべき存在に徹している。

 そうなってくると、できるだけエンジンを掛けずに走ったほうが気持ちはいい。新しいスポーツ感覚を味わうことができる。そう考えると、ベストグレードは必然的にモーター出力が大きくリチウムイオン電池を積んだ450h+である。PHEVゆえ満充電で出発すればWLTCモードで86kmほどBEVとして走ってくれる。もちろん、新しい楽しみよりも昔ながらに元気よく走りたいときがある、というユーザーなら500hという選択もありだ。

 両グレードで車両本体価格はさほど違わない(約30万円の差で500hのほうが高い)から悩みどころだ。とはいえ、電動化時代の端緒にあって、個人的には500h以上に、450h+に新しいスポーツ性を感じた。絶対的なパフォーマンス以上に、電動化による洗練が今後ますます重要になる気がする。クルマは再び、面白くなってきた。

グレード=500h・Fスポーツ・パフォーマンス
価格=6SAT 900万円
全長×全幅×全高=4890×1920×1700mm
ホイールベース=2850mm
トレッド=フロント:1650/リア:1675mm
車重=2100kg
エンジン=2393cc直4DOHC16Vターボ
最高出力=202kW(275ps)/6000rpm
最大トルク=460Nm(46.9kgm)/2000~3000rpm
モーター最高出力=フロント:64kW(87ps)/リア:76kW(103ps)
モーター最大トルク=フロント:292Nm(29.8kgm)/リア:169Nm(17.2kgm)
WLTCモード燃費=14.4km/リッター(燃料タンク容量65リッター)
(市街地/郊外/高速道路:11.8/14.3/15.8 km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=235/50R21+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.5m

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

最新[スーパーハイト]軽SUV出そろったけど……結局[コスパ]最強なのはどれなん
最新[スーパーハイト]軽SUV出そろったけど……結局[コスパ]最強なのはどれなん
ベストカーWeb
エネオスのEV充電サービスが半額に!EVオーナー必見のおトクなキャンペーン始まります
エネオスのEV充電サービスが半額に!EVオーナー必見のおトクなキャンペーン始まります
グーネット
新型がどんどん出てくるんよ!! ホンダの[現行SUV]の勢いが止まらない
新型がどんどん出てくるんよ!! ホンダの[現行SUV]の勢いが止まらない
ベストカーWeb
信州の老舗旅館「一茶のこみち 美湯の宿」の100%掛け流し温泉【風呂じまんの宿31選】
信州の老舗旅館「一茶のこみち 美湯の宿」の100%掛け流し温泉【風呂じまんの宿31選】
グーネット
ダイハツ 新たな軽スポーツ!?ターボ&MT仕様「ミライース」披露!東京オートサロン2025
ダイハツ 新たな軽スポーツ!?ターボ&MT仕様「ミライース」披露!東京オートサロン2025
グーネット
TGRの原点を辿る…手作りチームで挑んだニュル参戦車両が東京オートサロン2025に集結
TGRの原点を辿る…手作りチームで挑んだニュル参戦車両が東京オートサロン2025に集結
グーネット
お値段1980万円!? 1台限定、名古屋で買える超プレミアムな福袋の正体とは…
お値段1980万円!? 1台限定、名古屋で買える超プレミアムな福袋の正体とは…
グーネット
カッコよすぎるトヨタ[ミニバン]に変貌 [大胆シエンタ]にざわつく!
カッコよすぎるトヨタ[ミニバン]に変貌 [大胆シエンタ]にざわつく!
ベストカーWeb
ポルシェやメルセデスのお膝元「シュトゥットガルト」の交通事情…日本と違う交通標識や罰則にはご注意を【みどり独乙通信】
ポルシェやメルセデスのお膝元「シュトゥットガルト」の交通事情…日本と違う交通標識や罰則にはご注意を【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
視界をクリアに、運転をもっと安全に! 日本精機が後付けヘッドアップディスプレイ「LumieHUD」を新発売
視界をクリアに、運転をもっと安全に! 日本精機が後付けヘッドアップディスプレイ「LumieHUD」を新発売
くるまのニュース
極上エクスプレス・アウディ 新型 S6 e-トロン・スポーツバックへ試乗 見事に調教された「野獣」
極上エクスプレス・アウディ 新型 S6 e-トロン・スポーツバックへ試乗 見事に調教された「野獣」
AUTOCAR JAPAN
TRDの試作パーツを組み込んだトヨタ「86」に試乗!「14R-60」を参考に剛性バランスをアップさせた驚きの走りとは?【デモカー試乗】
TRDの試作パーツを組み込んだトヨタ「86」に試乗!「14R-60」を参考に剛性バランスをアップさせた驚きの走りとは?【デモカー試乗】
Auto Messe Web
沖縄パワーで表彰台へ! 平良響とオキナワドリームレーシングが2025年TGR GR86/BRZ Cupに参戦
沖縄パワーで表彰台へ! 平良響とオキナワドリームレーシングが2025年TGR GR86/BRZ Cupに参戦
AUTOSPORT web
英国で一番忙しい? 日産の巨大工場でクリスマス 休みの日も設備アップグレード
英国で一番忙しい? 日産の巨大工場でクリスマス 休みの日も設備アップグレード
AUTOCAR JAPAN
“EV”の「Gクラス」実際どう? 「Aクラス」4台分のパワー誇る「G 580」が凄すぎ!? メルセデス・ベンツ史上最強の「オフローダー」の実力とは
“EV”の「Gクラス」実際どう? 「Aクラス」4台分のパワー誇る「G 580」が凄すぎ!? メルセデス・ベンツ史上最強の「オフローダー」の実力とは
くるまのニュース
「バック駐車」に勝るものはない! 「前向き駐車」を推奨するメディアに一言 英国記者の視点
「バック駐車」に勝るものはない! 「前向き駐車」を推奨するメディアに一言 英国記者の視点
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニのポリスカー3選…イタリア警察で活躍したファイティングブルの任務は? スピート違反取締ではなく緊急医療対応でした
ランボルギーニのポリスカー3選…イタリア警察で活躍したファイティングブルの任務は? スピート違反取締ではなく緊急医療対応でした
Auto Messe Web
23XIとFRMによるNASCAR独占禁止法訴訟は長期化へ。仮差し止め命令適用でチャーター購入は一部承認か
23XIとFRMによるNASCAR独占禁止法訴訟は長期化へ。仮差し止め命令適用でチャーター購入は一部承認か
AUTOSPORT web

みんなのコメント

4件
  • トヨタのシャシー(RAV4と同じGAKプラットフォーム)、トヨタのパワートレインの使いまわし、トヨタのパーツの寄せ集めデザイン違いでも、
    豪華ディーラーで高値で売るとたちまちドイツ車のライバルに!?

    PHEVも大衆車RAV4と同じシステムでバッテリー容量も18.1kwhと全く同じ。
    最上級グレードはクラウンと同じパワートレイン、メーターもセコいたったの8インチ液晶

    入れ歯外れたおばあさんみたいなワナワナ顔フロントに、欧州車コンプレックス丸出しの一文字テールランプ

    未来永劫ドイツ車未満、韓国ジェネシスといい勝負の
    値段上乗せ、お寒いプレミアム
    日本人として非常に残念
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

666.0901.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

89.51140.0万円

中古車を検索
RXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

666.0901.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

89.51140.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村