2023年11月19日(日)ラリージャパンの全22SSが終了し、トヨタのエバンスが優勝した。今季3勝目となり、2位オジエ、3位ロバンペラと表彰台をトヨタが独占した。勝田貴元選手は9つのSSでステージウィンを飾るなど神がかった走りを見せ、大会を盛り上げたが2日目のクラッシュが響いて、表彰台に一歩届かず5位に終わった。
文:ベストカーWeb編集部/PHOTO:TOYOTA GAZOO Racing
ラリージャパンはトヨタ表彰台独占!! 猛烈な追い上げを見せた勝田選手は5位……来年の躍進を誓う
■13戦中9勝と圧倒的なトヨタ
エバンスが優勝。なんとラリージャパンで日本車が勝つのはインプレッサ以来だ
トヨタは強かった! なんと今季は13戦9勝と圧倒的な強さを見せつけた。締めくくりのラリージャパンは表彰台を独占、ラリージャパンを日本車が勝つのはソルベルグが勝った2004年のインプレッサWRC以来19年ぶりだ。
地元の応援が勝田貴元の背中をどんどん押していった。2日目大雨のなか、クラッシュして31位まで順位を落とした。それでもあきらめずに、2日目終了時点で9位、3日目終了時点で6位にまで順位を上げた。
今季一番乗れていた! 調子が云々というよりも、何かに突き動かされるようにプッシュし続けた。9本のSSでステージウィンを飾るなど、「タカは速い!」とチームメイトからも一目置かれる走りを見せた。
あのクラッシュさえなければ……それもラリーなのだ。来年に大きく期待したい
しかし、前回の3位には届かず5位に終わった。悔しい、悔しくてたまらないはずだが、フィニッシュして真っ先に「チームと応援していただいたファンの皆様に感謝したい」と彼らしいコメントを残した。
地元での優勝は来年に宿題として持ち越されたが、フィンランドで3位に入るなど今季の勝田選手は確実に速さを身につけた。
来年はその速さをコンスタントに発揮できるか? が問われることになりそうだ。真のトップドライバーになり、来年のラリージャパンで今回できなかった大きな仕事を成し遂げてほしい。
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■モリゾウさんは本大会を振り返り、こう話す
来年きっと勝田選手はより一層強くなって帰ってくるはず!!
「優勝という結果は望んでできる結果ではありません。結果を出してくれたチームの実力に感謝したいと思います。ドライバー、コ・ドライバーに加え、多くのエンジニアやスタッフが力を合わせ、全13戦を支えてくれました。
そしてラリージャパンで表彰台独占という最高のエンディングを迎えることができました。改めて一年間応援いただいた皆様に感謝を申し上げたいと思います」。
昨年よりもパワーアップしたラリージャパン、豊田スタジアムや岡崎中央総合公園でのSSS(スーパースペシャルステージ)などはお客さんにも大好評だった。2024年11月21日(木)から24日(日)の日程で開催されるラリージャパン2024が今から楽しみだ。
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